22 / 347
流行性の恋1
しおりを挟む
この世界には流行性の恋がある。
毎年春から夏にかけて、恋の精霊が世界中を飛び回り「恋する気持ち」を振りまくのだ。その影響で、生き物たちに恋の季節が訪れる。
種族の繁栄は大事である。
だが、それが時には度を越すことがある。そうなると、場合によっては管理者の出番である。
ユグドラの樹、中層階の会議室に集められたのは、フェリクス、ウィルフレッド、ミランダ、レイだ。使い魔の琥珀は、今回の任務には適さないためお留守番だ。
今回の任務の指揮はミランダで、レイはアシスタントだ。
ミランダが流行性の恋について、丁寧に説明してくれた。
「流行性の恋には三種類あるの。アテリスA型、ミノツィアB型、ロマニアC型の三種類。そのうち、今回はロマニアC型——別名、悪夢のC型よ」
レイは初めての管理者の仕事に、緊張の面持ちで聞いている。
フェリクスとウィルフレッドも、神妙な顔で身じろぎもせずに話を聞いている。
アテリスA型は数年に一度、局所的に発生する。
アテリスA型は非常に激しい恋で、大抵は一目惚れで激しい恋に落ち、三~七日症状が続く。快復後は急速に目が覚め「なんであんな奴、好きになったのかしら」と疑問に思うことが多い。アップダウンの激しい恋である。
症状は激しいが、当人たち以外にはほとんど影響がなく、いちいち管理者が間に入って解決するような案件でもないため、放っておかれる。
著者を手ひどく振ったアニーの恋を暴露した本の舞台が港町アテリスで、名称の由来である。
アテリスA型の恋の影響で、アニーに激しく迫られ、たった数日のうちに婚約まで押し切られたが、快復後手酷くフラれ、いろいろ揉めた著者の悲劇の実話を暴露した本である。
「結局は当人たちの問題だしね。そんな所に首を突っ込むほど、管理者は暇でもないし、野暮でもないわ」
「アニーさんも恋の精霊の影響とはいえ、とんでもない奴に恋してしまいましたね」
ミランダとレイは、それぞれの所感を述べた。
ミノツィアB型はほぼ毎年発生する。
アテリスA型に比べると、その症状は穏やかである。三~十日症状が続く。症状も穏やかで特に影響はないため、管理者たちもスルーである。
こちらはミノツィアB型を拗らせ毎年のように罹患し、毎年同じ女性に恋するものの、結局その想いを伝えられずに別の男性と結婚されてしまった有名劇作家ブルースの自伝的エッセイが由来だ。ミノツィアは彼が生まれ育った場所だ。
穏やかな恋も良いが、結局押すべき時に押さなければ恋は叶わない、という戒めも含んでいる。
「今ではブルースは恋愛劇作家の王と呼ばれているわ。彼にとってはミノツィアB型の恋は無駄ではなかったんでしょうね」
ミランダが綺麗にまとめた。
ロマニアC型——別名「悪夢のC型」だ。
数十年に一度、大流行する。前回は七十年前だ。この恋には、恋の精霊だけでなく、黒歴史の精霊も絡んでくるのが厄介だ。黒歴史の精霊の影響で、通常ではあり得ないような言動をとってしまい、快復後に死にたくなるほど恥ずかしくなるのが特徴だ。恋のハプニングの多さも特徴だ。やはり十日程で症状は治る。
悪夢のC型は特に思春期の少年少女に猛威を奮い、一度罹るとそこで免疫がつくため、一生かからないと言われている。——研究者たちの間では、一度罹ったら、きっともう罹りたくないからだとも言われている。
悪夢のC型は流行後、毎回、自らを儚んで死を選ぶ者が増えるため、管理者としても要注意の恋だ。
こちらは人気ラブコメディ劇の舞台の地が由来だ。
主人公チャーリーが悪夢のC型に罹患し、次々に恋に落ち、また悪夢のC型に罹患したヒロインたちからも迫られる実話を元にしたドタバタ恋愛劇である。
「人間だけでなく、あらゆる生き物が悪夢のC型に罹る可能性があるんだ。家畜が自身の黒歴史を儚んで……なんてのもあったね。魔物たちもそうだ。人間は知恵があって行動のバリエーションも多いから目立つだけで、野生でもひっそりとそういうことが起きてるんだよね」
フェリクスが補足してくれた。
悪夢のC型大流行の年には、恋の精霊と黒歴史の精霊を捕まえて、流行が落ち着くまで隔離するのがセオリーだ。
なぜか慣例で、その時の新人三大魔女が、恋と黒歴史の精霊をおびき寄せる餌役に抜擢される。
ミランダの初仕事も悪夢のC型だった。
七十年前、新人ミランダが十二、三歳ぐらいに変身し、餌役となった。恋多きそうなミランダ嬢に即目を付けた恋の精霊はあえなく捕縛となった。
むしろ黒歴史の精霊の方が捕まえづらかったという。黒歴史の精霊捕縛時に、「リア充に興味はない、爆発しろ」と謎の暴言を吐かれたと、ミランダは回想した。
「管理者で、悪夢のC型がターゲットにしそうな世代の子っていないのよ。管理者ってすごく長生きで滅多に世代交代しないし、世代交代しても、思春期ぐらいの子ってほぼいないし。レイも今の体は思春期ぐらいだから気をつけてね。一応、三大魔女だから罹らないとは思うけど……念のために保護者も連れてきたわ」
「それで義父さんと師匠がいるんですね。一応、一度は成人を迎えてるのできっと大丈夫です」
(まさかこの年にもなって保護者同伴とは……精神的に辛い)
でも、ミランダはレイを心配してくれているのだ、保護者同伴の方が精神的に辛いとは言えないレイだった。
ミランダの説明を、フェリクスとウィルフレッドは静かに聞いていた。
レイの管理者としての初仕事に、義父フェリクスと師匠ウィルフレッドは心配でたまらなかった。
しかも通常のお仕事ではなく「流行性の恋」で「悪夢のC型」だ。どんな恋のハプニングがあり、自慢のむすめに毒牙が及ぶかも分からない。
おやじ共は互いにチラリと目線を見合わせ、小さく頷き合った。
互いの気持ちは一致した。
千年以上も一緒に仕事をしているのだ。
阿吽の呼吸だった。
「今回の作戦なんだが、レイには男装してもらった方がいいと思う」
ウィルフレッドが軽く挙手をし、真面目な顔で意見を述べた。
なぜ初仕事でいきなりやったこともない男装などと難易度を上げてくるのか、レイは信じられないという目でウィルフレッドを振り向いた。
「確かに、恋や黒歴史の精霊は、精神的に翻弄したり、ダメージを与えるタイプの精霊だからね。自衛手段として、あえて男装して性別を偽るのは有効だと思うよ」
フェリクスも厳かに頷いている。
なぜか男装案を後押しする義父を、「義父は優しくて頼り甲斐のある人」だと思っていたレイは、驚いて振り向いた。
レイは助けを求めてミランダを見た。
ミランダは目線で一言、「ごめん」と眉を下げて申し訳なさそうに謝ってきた。
その瞬間、レイはここに自分の味方はいないと悟った。
「…………そうですね…………」
レイは、初任務前から心が折れてしまった。
***
ここは港町ルルコスタ。
白い壁の民家群が、海沿いの丘の傾斜に立ち並び、青い海と青い空に映えている。
しっとりとした潮風が吹き、時間の流れがゆったりとしたここは、バカンスや観光に人気の土地だ。
そして、今回の悪夢のC型の大流行地でもある。
海が臨める崖沿いの白いベンチに、この観光の地に似つかわしくない全身黒いローブの人物が座っていた。
その人物の斜め前には、可愛らしいワンピース姿の女の子が立っている。
「ねぇ、黒歴史。今回の管理者側の餌は、純朴そうな男の子だったわ」
恋の精霊の肌は、白く透き通るようで、幼めの丸い顔の真ん中あたりには、チャームポイントのそばかすが散っている。ココアブラウンのぱっちりと大きな瞳には、少女漫画の主人公のように星が煌めいており、ミルクティ色のふんわりと巻かれた髪は、高めのツインテールにしている。
ルルコスタのバカンスにぴったりの膝丈の花柄ワンピースが、可憐だ。
黒歴史の精霊は長身で、真っ黒いローブを頭からすっぽりと深くかぶり、その顔は口元ぐらいしか見えない。この暑い中、ローブから、足元に見えるサンダルまで全てが真っ黒である。
「恋、君の好みのタイプじゃないのか?」
少しめんどくさそうに、黒歴史の精霊が答えた。
「ええ、でも前回はそれで飛び出して行ってすぐ捕まっちゃったもの……今回は間違えないわ!」
恋の精霊の瞳の中の星が燃え上がる。
「僕も、前回のリア充女は近づけもしなかったけど、今回なら行けそう……」
黒歴史の精霊も表情は分からないながらも、やる気は感じられる。
七十年前は、管理者側にしてやられてしまった。恋バナ大好きそうな年頃の少女という、恋の精霊の大好物を餌にした管理者側の勝利であった。黒歴史の精霊は、リア充そうな少女に手も足も出なかった。
恋と黒歴史の精霊は、前回の反省点を活かし、対策を立ててきている。
「「あの純朴そうな少年を、恋のハプニングの嵐に突き落としてやる!!」」
二人の気持ちは一致した。
毎年春から夏にかけて、恋の精霊が世界中を飛び回り「恋する気持ち」を振りまくのだ。その影響で、生き物たちに恋の季節が訪れる。
種族の繁栄は大事である。
だが、それが時には度を越すことがある。そうなると、場合によっては管理者の出番である。
ユグドラの樹、中層階の会議室に集められたのは、フェリクス、ウィルフレッド、ミランダ、レイだ。使い魔の琥珀は、今回の任務には適さないためお留守番だ。
今回の任務の指揮はミランダで、レイはアシスタントだ。
ミランダが流行性の恋について、丁寧に説明してくれた。
「流行性の恋には三種類あるの。アテリスA型、ミノツィアB型、ロマニアC型の三種類。そのうち、今回はロマニアC型——別名、悪夢のC型よ」
レイは初めての管理者の仕事に、緊張の面持ちで聞いている。
フェリクスとウィルフレッドも、神妙な顔で身じろぎもせずに話を聞いている。
アテリスA型は数年に一度、局所的に発生する。
アテリスA型は非常に激しい恋で、大抵は一目惚れで激しい恋に落ち、三~七日症状が続く。快復後は急速に目が覚め「なんであんな奴、好きになったのかしら」と疑問に思うことが多い。アップダウンの激しい恋である。
症状は激しいが、当人たち以外にはほとんど影響がなく、いちいち管理者が間に入って解決するような案件でもないため、放っておかれる。
著者を手ひどく振ったアニーの恋を暴露した本の舞台が港町アテリスで、名称の由来である。
アテリスA型の恋の影響で、アニーに激しく迫られ、たった数日のうちに婚約まで押し切られたが、快復後手酷くフラれ、いろいろ揉めた著者の悲劇の実話を暴露した本である。
「結局は当人たちの問題だしね。そんな所に首を突っ込むほど、管理者は暇でもないし、野暮でもないわ」
「アニーさんも恋の精霊の影響とはいえ、とんでもない奴に恋してしまいましたね」
ミランダとレイは、それぞれの所感を述べた。
ミノツィアB型はほぼ毎年発生する。
アテリスA型に比べると、その症状は穏やかである。三~十日症状が続く。症状も穏やかで特に影響はないため、管理者たちもスルーである。
こちらはミノツィアB型を拗らせ毎年のように罹患し、毎年同じ女性に恋するものの、結局その想いを伝えられずに別の男性と結婚されてしまった有名劇作家ブルースの自伝的エッセイが由来だ。ミノツィアは彼が生まれ育った場所だ。
穏やかな恋も良いが、結局押すべき時に押さなければ恋は叶わない、という戒めも含んでいる。
「今ではブルースは恋愛劇作家の王と呼ばれているわ。彼にとってはミノツィアB型の恋は無駄ではなかったんでしょうね」
ミランダが綺麗にまとめた。
ロマニアC型——別名「悪夢のC型」だ。
数十年に一度、大流行する。前回は七十年前だ。この恋には、恋の精霊だけでなく、黒歴史の精霊も絡んでくるのが厄介だ。黒歴史の精霊の影響で、通常ではあり得ないような言動をとってしまい、快復後に死にたくなるほど恥ずかしくなるのが特徴だ。恋のハプニングの多さも特徴だ。やはり十日程で症状は治る。
悪夢のC型は特に思春期の少年少女に猛威を奮い、一度罹るとそこで免疫がつくため、一生かからないと言われている。——研究者たちの間では、一度罹ったら、きっともう罹りたくないからだとも言われている。
悪夢のC型は流行後、毎回、自らを儚んで死を選ぶ者が増えるため、管理者としても要注意の恋だ。
こちらは人気ラブコメディ劇の舞台の地が由来だ。
主人公チャーリーが悪夢のC型に罹患し、次々に恋に落ち、また悪夢のC型に罹患したヒロインたちからも迫られる実話を元にしたドタバタ恋愛劇である。
「人間だけでなく、あらゆる生き物が悪夢のC型に罹る可能性があるんだ。家畜が自身の黒歴史を儚んで……なんてのもあったね。魔物たちもそうだ。人間は知恵があって行動のバリエーションも多いから目立つだけで、野生でもひっそりとそういうことが起きてるんだよね」
フェリクスが補足してくれた。
悪夢のC型大流行の年には、恋の精霊と黒歴史の精霊を捕まえて、流行が落ち着くまで隔離するのがセオリーだ。
なぜか慣例で、その時の新人三大魔女が、恋と黒歴史の精霊をおびき寄せる餌役に抜擢される。
ミランダの初仕事も悪夢のC型だった。
七十年前、新人ミランダが十二、三歳ぐらいに変身し、餌役となった。恋多きそうなミランダ嬢に即目を付けた恋の精霊はあえなく捕縛となった。
むしろ黒歴史の精霊の方が捕まえづらかったという。黒歴史の精霊捕縛時に、「リア充に興味はない、爆発しろ」と謎の暴言を吐かれたと、ミランダは回想した。
「管理者で、悪夢のC型がターゲットにしそうな世代の子っていないのよ。管理者ってすごく長生きで滅多に世代交代しないし、世代交代しても、思春期ぐらいの子ってほぼいないし。レイも今の体は思春期ぐらいだから気をつけてね。一応、三大魔女だから罹らないとは思うけど……念のために保護者も連れてきたわ」
「それで義父さんと師匠がいるんですね。一応、一度は成人を迎えてるのできっと大丈夫です」
(まさかこの年にもなって保護者同伴とは……精神的に辛い)
でも、ミランダはレイを心配してくれているのだ、保護者同伴の方が精神的に辛いとは言えないレイだった。
ミランダの説明を、フェリクスとウィルフレッドは静かに聞いていた。
レイの管理者としての初仕事に、義父フェリクスと師匠ウィルフレッドは心配でたまらなかった。
しかも通常のお仕事ではなく「流行性の恋」で「悪夢のC型」だ。どんな恋のハプニングがあり、自慢のむすめに毒牙が及ぶかも分からない。
おやじ共は互いにチラリと目線を見合わせ、小さく頷き合った。
互いの気持ちは一致した。
千年以上も一緒に仕事をしているのだ。
阿吽の呼吸だった。
「今回の作戦なんだが、レイには男装してもらった方がいいと思う」
ウィルフレッドが軽く挙手をし、真面目な顔で意見を述べた。
なぜ初仕事でいきなりやったこともない男装などと難易度を上げてくるのか、レイは信じられないという目でウィルフレッドを振り向いた。
「確かに、恋や黒歴史の精霊は、精神的に翻弄したり、ダメージを与えるタイプの精霊だからね。自衛手段として、あえて男装して性別を偽るのは有効だと思うよ」
フェリクスも厳かに頷いている。
なぜか男装案を後押しする義父を、「義父は優しくて頼り甲斐のある人」だと思っていたレイは、驚いて振り向いた。
レイは助けを求めてミランダを見た。
ミランダは目線で一言、「ごめん」と眉を下げて申し訳なさそうに謝ってきた。
その瞬間、レイはここに自分の味方はいないと悟った。
「…………そうですね…………」
レイは、初任務前から心が折れてしまった。
***
ここは港町ルルコスタ。
白い壁の民家群が、海沿いの丘の傾斜に立ち並び、青い海と青い空に映えている。
しっとりとした潮風が吹き、時間の流れがゆったりとしたここは、バカンスや観光に人気の土地だ。
そして、今回の悪夢のC型の大流行地でもある。
海が臨める崖沿いの白いベンチに、この観光の地に似つかわしくない全身黒いローブの人物が座っていた。
その人物の斜め前には、可愛らしいワンピース姿の女の子が立っている。
「ねぇ、黒歴史。今回の管理者側の餌は、純朴そうな男の子だったわ」
恋の精霊の肌は、白く透き通るようで、幼めの丸い顔の真ん中あたりには、チャームポイントのそばかすが散っている。ココアブラウンのぱっちりと大きな瞳には、少女漫画の主人公のように星が煌めいており、ミルクティ色のふんわりと巻かれた髪は、高めのツインテールにしている。
ルルコスタのバカンスにぴったりの膝丈の花柄ワンピースが、可憐だ。
黒歴史の精霊は長身で、真っ黒いローブを頭からすっぽりと深くかぶり、その顔は口元ぐらいしか見えない。この暑い中、ローブから、足元に見えるサンダルまで全てが真っ黒である。
「恋、君の好みのタイプじゃないのか?」
少しめんどくさそうに、黒歴史の精霊が答えた。
「ええ、でも前回はそれで飛び出して行ってすぐ捕まっちゃったもの……今回は間違えないわ!」
恋の精霊の瞳の中の星が燃え上がる。
「僕も、前回のリア充女は近づけもしなかったけど、今回なら行けそう……」
黒歴史の精霊も表情は分からないながらも、やる気は感じられる。
七十年前は、管理者側にしてやられてしまった。恋バナ大好きそうな年頃の少女という、恋の精霊の大好物を餌にした管理者側の勝利であった。黒歴史の精霊は、リア充そうな少女に手も足も出なかった。
恋と黒歴史の精霊は、前回の反省点を活かし、対策を立ててきている。
「「あの純朴そうな少年を、恋のハプニングの嵐に突き落としてやる!!」」
二人の気持ちは一致した。
11
◆関連作品
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
『砂漠の詩』
『雨の回廊』編の過去編スピンオフです。
『冒険者を辞めたら天職でした 〜パーティーを追放された凄腕治癒師は、大聖者と崇められる〜』
『冒険者パーティーを追放された凄腕治癒師を拾いました』編のスピンオフです。
『ジャスティンと魔法少女のステッキ』
『魔法少女』編のスピンオフです。
お気に入りに追加
161
あなたにおすすめの小説

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
私の入る余地なんてないことはわかってる。だけど……。
さくしゃ
恋愛
キャロルは知っていた。
許嫁であるリオンと、親友のサンが互いを想い合っていることを。
幼い頃からずっと想ってきたリオン、失いたくない大切な親友であるサン。キャロルは苦悩の末に、リオンへの想いを封じ、身を引くと決めていた——はずだった。
(ああ、もう、)
やり過ごせると思ってた。でも、そんなことを言われたら。
(ずるいよ……)
リオンはサンのことだけを見ていると思っていた。けれど——違った。
こんな私なんかのことを。
友情と恋情の狭間で揺れ動くキャロル、リオン、サンの想い。
彼らが最後に選ぶ答えとは——?
⚠️好みが非常に分かれる作品となっております。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。

夫の隠し子を見付けたので、溺愛してみた。
辺野夏子
恋愛
セファイア王国王女アリエノールは八歳の時、王命を受けエメレット伯爵家に嫁いだ。それから十年、ずっと仮面夫婦のままだ。アリエノールは先天性の病のため、残りの寿命はあとわずか。日々を穏やかに過ごしているけれど、このままでは生きた証がないまま短い命を散らしてしまう。そんなある日、アリエノールの元に一人の子供が現れた。夫であるカシウスに生き写しな見た目の子供は「この家の子供になりにきた」と宣言する。これは夫の隠し子に間違いないと、アリエノールは継母としてその子を育てることにするのだが……堅物で不器用な夫と、余命わずかで卑屈になっていた妻がお互いの真実に気が付くまでの話。

異世界で婚活したら、とんでもないのが釣れちゃった?!
家具付
恋愛
五年前に、異世界に落っこちてしまった少女スナゴ。受け入れてくれた村にすっかりなじんだ頃、近隣の村の若い人々が集まる婚活に誘われる。一度は行ってみるべきという勧めを受けて行ってみたそこで出会ったのは……?
多種多様な獣人が暮らす異世界でおくる、のんびりほのぼのな求婚ライフ!の、はずだったのに。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します
黒木 楓
恋愛
隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。
どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。
巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。
転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。
そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる