本嫌いが読書量でレベルが決まる世界に転生したらこうなった

第27話 1対3

「ラッキー。1対3ならこっちの楽勝だね」

「そんな甘くないと思うよ。相手が相当強いってことだよ」

正論を言う梨偉人。確かにな。簡単にクリアできたら面白くないしな。

「うんじゃま、始めるか」

興奮して完全に男に戻った俺を二人がぽかんとして見てる。

「あ、ははは、興奮しちゃった。じゃ、やろうか。準備はいいかな」


とごまかして、リモコンをしっかり握った二人を確認してスタートボタンをポチっとすると、またスピンが3Dで出て来た。

「ようこそ。勇敢な挑戦者たちよ。君たちの勇気に賞賛を送ろう。闇に包まれたこの世界を救ってほしい。幸運を祈る」

というとまた消えた。

なんだ、たいそうな。この世界って闇に包まれてたのか。文字がいっぱい出て来るだけだけどな。と思ってたらでっかい文字の怪獣みたいなのが3Dで現れた。

と、思ったら、いやリアルに文字の怪獣がここにいるじゃんか。で、部屋のものを壊し始めた。えーっ、どういうことだよ？