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第2章 必殺引き上げ人 全24話
4.自宅の様子
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3人で被害者さんの家に来た。
「明日はお遊戯会だね」
「うん」
「楽しみだね。練習いっぱい頑張ったもんね」
「うん。キリンさんだから首をいっぱい伸ばすよ。そしたら、お空のお父さんにも見えるでしょ」
「そうね、お父さんもきっと喜ぶと思うよ」
事故前夜、3人で楽しそうにお遊戯会の事を話している様子が浮かんできた。
なぜか、被害者さんが、自分の写真の前に飾られている手づくりのフエルトの袋についた鈴を鳴らした。
「パパだ。パパが頑張れって言ってるよ」
息子さんが嬉しそうに何度もジャンプしてると、さっきまで眠っていたプードルが目を覚まして、写真のほうに向かって吠えた。
被害者さんが頭を撫でると、嬉しそうにお腹を出した。肉体ないから実際には体はさわれないけど、感触は感じるみたい。
「やっぱり、パパだ。パパがいるんだよ」
「そうね、そうだね」
奥さんが涙ぐんでる。
「パパ、明日頑張るから見ててね」
「明日、見て行かれますか」
天使が被害者さんに尋ねる。
「いいんですか?」
「もちろんですよ。天界に延長申請しますね」
というと、持っているスティックから光の帯が空の雲に向かって伸びていった。
「今日は、ここでお過ごしください。明日また参りますね」
と挨拶して、天使と私は被害者宅を後にした。
「明日はお遊戯会だね」
「うん」
「楽しみだね。練習いっぱい頑張ったもんね」
「うん。キリンさんだから首をいっぱい伸ばすよ。そしたら、お空のお父さんにも見えるでしょ」
「そうね、お父さんもきっと喜ぶと思うよ」
事故前夜、3人で楽しそうにお遊戯会の事を話している様子が浮かんできた。
なぜか、被害者さんが、自分の写真の前に飾られている手づくりのフエルトの袋についた鈴を鳴らした。
「パパだ。パパが頑張れって言ってるよ」
息子さんが嬉しそうに何度もジャンプしてると、さっきまで眠っていたプードルが目を覚まして、写真のほうに向かって吠えた。
被害者さんが頭を撫でると、嬉しそうにお腹を出した。肉体ないから実際には体はさわれないけど、感触は感じるみたい。
「やっぱり、パパだ。パパがいるんだよ」
「そうね、そうだね」
奥さんが涙ぐんでる。
「パパ、明日頑張るから見ててね」
「明日、見て行かれますか」
天使が被害者さんに尋ねる。
「いいんですか?」
「もちろんですよ。天界に延長申請しますね」
というと、持っているスティックから光の帯が空の雲に向かって伸びていった。
「今日は、ここでお過ごしください。明日また参りますね」
と挨拶して、天使と私は被害者宅を後にした。
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