31 / 37
第2章
第31話 喫茶店で
しおりを挟む
その日から、この喫茶店が、私たちの食事場兼、休憩場、兼、会議場、etc。ようする入り浸っている。もちろん、ちゃんと代金払ってるよ。
2人はお店のキャストと客として出会って、マスターは彼女と結婚するために会社を辞めてこの店を始めたんだって。もともとはすごいエリートだったみたい。
今日は例の法律案の相談をしながら、お茶してたんだけど、まあ、雑談のが多いのはお約束よね。で、雑談してたら、内閣の組織図の顔の人が入ってきた。
「大臣、おはようございます」
入ってきたのは文部科学大臣だった。
「やあ、これはこれは百花繚乱ですな。風俗嬢が国会議員になるとは、時代は変わりましたなあ」
と嫌味たっぷりな表情で言われた。べつに想定内だからいいんだけど、
「大臣、その節はお世話になりました」
と美神さん、結婚して富山さんが大臣にわざとらしく挨拶をしたので、私も
「あの節は美神さんと一緒にお世話になりました」
と、わざとらしく挨拶してみた。
最初はキョトンとしていた大臣だったけど、私たちが遠回しにヒントになるキーワードを言ったので、やっと気づいたみたい。
気付いたとたん、顔を真っ赤にし、数秒後に真っ赤な顔が真っ青になった。
「い、いやあ、女性が活躍するのは素晴らしいことですなあ。ぜひこれからの社会のリーダーとして政界を変えていってください。はははっ」
大臣は、最後にひきつった笑いの余韻を残して、用事があると言って帰っていった。その後、彼らの私たちへの態度が豹変したのは想像に容易いだろう。
2人はお店のキャストと客として出会って、マスターは彼女と結婚するために会社を辞めてこの店を始めたんだって。もともとはすごいエリートだったみたい。
今日は例の法律案の相談をしながら、お茶してたんだけど、まあ、雑談のが多いのはお約束よね。で、雑談してたら、内閣の組織図の顔の人が入ってきた。
「大臣、おはようございます」
入ってきたのは文部科学大臣だった。
「やあ、これはこれは百花繚乱ですな。風俗嬢が国会議員になるとは、時代は変わりましたなあ」
と嫌味たっぷりな表情で言われた。べつに想定内だからいいんだけど、
「大臣、その節はお世話になりました」
と美神さん、結婚して富山さんが大臣にわざとらしく挨拶をしたので、私も
「あの節は美神さんと一緒にお世話になりました」
と、わざとらしく挨拶してみた。
最初はキョトンとしていた大臣だったけど、私たちが遠回しにヒントになるキーワードを言ったので、やっと気づいたみたい。
気付いたとたん、顔を真っ赤にし、数秒後に真っ赤な顔が真っ青になった。
「い、いやあ、女性が活躍するのは素晴らしいことですなあ。ぜひこれからの社会のリーダーとして政界を変えていってください。はははっ」
大臣は、最後にひきつった笑いの余韻を残して、用事があると言って帰っていった。その後、彼らの私たちへの態度が豹変したのは想像に容易いだろう。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる