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ゴブリンの村
倉
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ちょっと頭が混乱してきた俺は寺の方へ行くことにした。
あの割れた石もそのままやし鍵が開いたままちゃうかったっけ?防犯上というか、鍵が開いてると逆に怖いというか、あの石が無くなるとどうなるのか心配になってきたしな。
れいかとすてに後を任せてせじろとゆきと行こうとすると、りくが付いて来るという。あおいさんにも一緒に来てもらう。りくを左手に抱っこして右手で杖を持つ。
『あの倉って、やっぱ基本あの石が仕切ってたというか大ボスというか。』
「そうどすな、あの石の呪いはかなりなものどしたからなぁ。」
……。お前もか!
「りくさんて、何者ですか?」
「うふふ。秘密どす。」
いやいやこんなみんなに心を読まれるとか、こう油断も隙もないと言うか余計なことを考えられへんというか、Hなこととか考えて読まれると恥ずかしいというかどうしたらエエねん、田中さんとゴッゴ○さんではあるまいに、あまりに不条理やん不公平やん不平等やん!
「いえ、集中すれば主様も他人の心を読むというか感じることは出来ると思われますな。」
「え、そうなん!」
「パンピーは無理っぽいし、強い物の怪も無理かもしれませんがな。」
「そらそうどすなぁ、うちん心を読むんは百年早おすね。」
「私は読めないし読まれないですよ。」
あおいさん、おばあちゃん、ほっとするわ。
『私は!主様と一心同体ですので!』
知ってる!わかってる!
て、あれやな、りくさんは見た目通りの幼女じゃないということか。これはのじゃロリじゃなくてドスロリとでもう言うべき…。
「それは嫌どすえ!」
「わかりました!ところでせじろも普通に話したいから人化してくれる?」
ドロンという効果音とともに人化するが手に持っていたから全裸や。ふるちんや。しもたな。
「私はあまり気にしません!」
「あかんから!」
「はい、ここに着物はありますよ。」
なんて気の利く。
「あおいさん、ありがとうございます。」
「いえどういたしまして。多分この中では一番年寄りですから、年の功ですね。」
「あらうちもそれなってと思ってたんやけど、うちよりも年を召されとるとは思おいもさんしませなんだわ。」
「あら!私のほうが若いって!うふふふ!」
ストップ!ええから!張り合わんといて!
「私も!多分五百年とか生きています!もっとかも!」
「わかったから!」
「私なんて生後4日ですからな。」
「もうええって!」
あれ?境内の石が無い。消えた?
「消えることはないので、誰かが集めたか、まだ死んでいなかったかですな。」
「別に殺してはおへんから、そら死んではおりまへんわなぁ。」
そうなん!え、ええのん、ほっといて?
「良くないと思います!あの石、すごく恐いですよ!私も迂闊に動けなかったほどですから!」
「あの石のせいで、私達パンピーは入れませんでしたかね、あの倉に。近付くのがやっとでしたから。」
「あら、そこに私は入れんといてなぁ。」
「あれは、キリスト教に対する知識と理解がフィルターになっていた様子ですな。それらがなくとも宗教的に無垢である幼児とか畜生は問題なかったようですな。」
「まあ、私は大人ですから、入れなかったのですね。」
「ぐぬぬ。」
姦しい。俺の腕の上でリアルぐぬぬとかやめて。てかなんかこの連中、くっついてくるなあ。そうや、もともと同世代とか若い娘には全く人気がないくせに、幼児や年寄りには受けが良かったからなあ。これ、海外でも同じやったからなあ。あー、いやちゃうな、これは俺から漏れてるもん目当てやったわ。
「かーっ」
『かねかつら様!どうされましたか!』
「いや石がな、見当たらん。」
「かーかー」
『白い石ですか!こちらに集めました!きれいなのでつい集めたくなりました!』
そう来たか烏!でも、死んでへん言うてたな。
「あの黒いのは、そのへんに居りそうどすなぁ。」
「ああ、倉の下辺りですね。」
「カワズ!カワズです!」
そうやね、ガマガエルがおるわ。なんか妙に黒いわ。
「あれはあんたはんの眷属ちゃいますかいなぁ。」
「あれは違いますわ。」
「どうしよう?こいつが元凶だよな?」
誰にともなく呟く。
「さっさと殺さへんとあかんねぇ。なんならうちの子にもろてもええよ。」
りくの懐から白蛇が顔を出す。
「生かしておいても良くないでしょうね。」
「一応顔見知りだから、できれば殺してほしくないです!」
「かー」
『私にはわかりません!』
「主様の思うとおりに。」
蝦蟇に話しかけてみる。
「話せますか?」
「ゲコ。(はい。)』
おお、そういう感じか。
「れいえもん殿ですか?」
「ゲコ。(はい。)』
「どうしたいですか?」
「ゲコゲコ。(私は悪魔となりました。)ゲコゲコゲコ。(なぜこんな醜い姿になったのかわかりません。)
ゲーコゲゲゲコ。(後生でございます、どうか私を昇天させて下さい。)』
「自らガマガエルから離れることは出来ないのですか?」
「ゲコ。(出来ません。)』
「では、少し処分を保留します。」
『縛』
「ゲコー。(うわー。)』
「ところで、誰が一番詳しいかわからないけど質問です。この倉は、なんというか霊的に良くないものが集められているんですよね?せじろが良くないものなのか良くないものだったのかはわかりませんが、魔力の強いものがたくさんあるように思います。」
「私聞いたことがありますなぁ。本当はちゃんとした宝物庫に入れるようなもんでも、曰くの多いもんで、祀るほどでもなく払うのもしんどいもんやと思うわぁ。畿内、堺県から奈良県あたりとちゃいますか、ここのは。」
なんか、りくさんこんな饒舌キャラやったか?あおいさんと置いといたからか?
「りく様がよくお話されるようになったのは、慣れたからですよ。少々内弁慶ですからね。」
「……。」
りくさんがぷいと横を向く。デレてる?
「ごめんなさい、イケず言いました、許して下さいね。」
「……まあ、そうですね。濃いもんが多そうですよね。で、石が無くなったら、やっぱり問題ですよね?」
「そうどすなぁ。あれはいらんもんを中に入れへんようにするのに都合良かったと思いますわなぁ。」
「やっぱりそうですよね。」
蝦蟇を掴んで倉に上がる。ピクピクしているが動くことは出来なそうやな。
皆ぞろぞろついてくる。烏は右肩に乗っている。
「とりあえず、これだいぶ弱ってるけどまだ多少は働けそうやから、元の場所に置いとくとします。」
鍵は開いているので、戸を開き、入り込む。元々石の包があった場所に蝦蟇を置く。
「せじろ、他に強そうな知り合い居る?」
「はい!えーと、四つほど強いです!一つはあそこの棚の絵です!それからこの刀!それとこの鏡!後はあそこの玉です!」
「他はどう?」
「他はこのカワズより弱いです!」
「じゃあ、その強い方たちと話せる?」
「あー、はい!話せる人もいます!」
「それは誰?」
「あそこの絵とこの刀さんです!」
「鏡さんと玉さんは話せないの?」
「良くわかりません!」
「じゃあ、まずこの絵の人はどういう人ですか?」
「百年か二百年前の女の人です!」
「じゃあ、しばらく暴れて呪いを振りまかないよう説得できる?」
「やってみます!」
せじろは目を閉じて黙る、と思うとドロンと音がして杖に戻っている。
その間に、飾り台の刀を見てみる。武器はいくつも飾って有って、槍や刀、脇差し?小刀?、兜、とか。多分もっとこの棚の木箱に収納されてるんやろうなあ。にしても、この刀、強いな。オーラがちゃうわ。
『さすが、ワシ。分かるもんには分かるのう。』
野太い声が頭に響く。
『ワシは村正じゃからな。千人は切ったぞ。敢えて言うが付喪神ではないぞ。刀精ぞ。』
あー流行りか。刀○乱舞か。竹○侍は良かった、あれ美しい女精やったしなあ。おっさんはどうやろなあ。少なくとも俺は需要ないなあ。
『おっさんちゃうわ!阿呆が!抜いたら出るぞ!見せたるからはよう抜くが良いぞ!』
ああ、無機物は何でこんなテンション高いんやろ。
「基本孤独ですからなあ。」
「それぁ、寂しいからに決まってますわなぁ。」
「同意いたしますわ。」
「カー!」
『私は無機物ではありません!』
いやほんま姦しいって。ていうか、あおいさん、どうなん、ほんまにエスパーちゃうのん?
あの割れた石もそのままやし鍵が開いたままちゃうかったっけ?防犯上というか、鍵が開いてると逆に怖いというか、あの石が無くなるとどうなるのか心配になってきたしな。
れいかとすてに後を任せてせじろとゆきと行こうとすると、りくが付いて来るという。あおいさんにも一緒に来てもらう。りくを左手に抱っこして右手で杖を持つ。
『あの倉って、やっぱ基本あの石が仕切ってたというか大ボスというか。』
「そうどすな、あの石の呪いはかなりなものどしたからなぁ。」
……。お前もか!
「りくさんて、何者ですか?」
「うふふ。秘密どす。」
いやいやこんなみんなに心を読まれるとか、こう油断も隙もないと言うか余計なことを考えられへんというか、Hなこととか考えて読まれると恥ずかしいというかどうしたらエエねん、田中さんとゴッゴ○さんではあるまいに、あまりに不条理やん不公平やん不平等やん!
「いえ、集中すれば主様も他人の心を読むというか感じることは出来ると思われますな。」
「え、そうなん!」
「パンピーは無理っぽいし、強い物の怪も無理かもしれませんがな。」
「そらそうどすなぁ、うちん心を読むんは百年早おすね。」
「私は読めないし読まれないですよ。」
あおいさん、おばあちゃん、ほっとするわ。
『私は!主様と一心同体ですので!』
知ってる!わかってる!
て、あれやな、りくさんは見た目通りの幼女じゃないということか。これはのじゃロリじゃなくてドスロリとでもう言うべき…。
「それは嫌どすえ!」
「わかりました!ところでせじろも普通に話したいから人化してくれる?」
ドロンという効果音とともに人化するが手に持っていたから全裸や。ふるちんや。しもたな。
「私はあまり気にしません!」
「あかんから!」
「はい、ここに着物はありますよ。」
なんて気の利く。
「あおいさん、ありがとうございます。」
「いえどういたしまして。多分この中では一番年寄りですから、年の功ですね。」
「あらうちもそれなってと思ってたんやけど、うちよりも年を召されとるとは思おいもさんしませなんだわ。」
「あら!私のほうが若いって!うふふふ!」
ストップ!ええから!張り合わんといて!
「私も!多分五百年とか生きています!もっとかも!」
「わかったから!」
「私なんて生後4日ですからな。」
「もうええって!」
あれ?境内の石が無い。消えた?
「消えることはないので、誰かが集めたか、まだ死んでいなかったかですな。」
「別に殺してはおへんから、そら死んではおりまへんわなぁ。」
そうなん!え、ええのん、ほっといて?
「良くないと思います!あの石、すごく恐いですよ!私も迂闊に動けなかったほどですから!」
「あの石のせいで、私達パンピーは入れませんでしたかね、あの倉に。近付くのがやっとでしたから。」
「あら、そこに私は入れんといてなぁ。」
「あれは、キリスト教に対する知識と理解がフィルターになっていた様子ですな。それらがなくとも宗教的に無垢である幼児とか畜生は問題なかったようですな。」
「まあ、私は大人ですから、入れなかったのですね。」
「ぐぬぬ。」
姦しい。俺の腕の上でリアルぐぬぬとかやめて。てかなんかこの連中、くっついてくるなあ。そうや、もともと同世代とか若い娘には全く人気がないくせに、幼児や年寄りには受けが良かったからなあ。これ、海外でも同じやったからなあ。あー、いやちゃうな、これは俺から漏れてるもん目当てやったわ。
「かーっ」
『かねかつら様!どうされましたか!』
「いや石がな、見当たらん。」
「かーかー」
『白い石ですか!こちらに集めました!きれいなのでつい集めたくなりました!』
そう来たか烏!でも、死んでへん言うてたな。
「あの黒いのは、そのへんに居りそうどすなぁ。」
「ああ、倉の下辺りですね。」
「カワズ!カワズです!」
そうやね、ガマガエルがおるわ。なんか妙に黒いわ。
「あれはあんたはんの眷属ちゃいますかいなぁ。」
「あれは違いますわ。」
「どうしよう?こいつが元凶だよな?」
誰にともなく呟く。
「さっさと殺さへんとあかんねぇ。なんならうちの子にもろてもええよ。」
りくの懐から白蛇が顔を出す。
「生かしておいても良くないでしょうね。」
「一応顔見知りだから、できれば殺してほしくないです!」
「かー」
『私にはわかりません!』
「主様の思うとおりに。」
蝦蟇に話しかけてみる。
「話せますか?」
「ゲコ。(はい。)』
おお、そういう感じか。
「れいえもん殿ですか?」
「ゲコ。(はい。)』
「どうしたいですか?」
「ゲコゲコ。(私は悪魔となりました。)ゲコゲコゲコ。(なぜこんな醜い姿になったのかわかりません。)
ゲーコゲゲゲコ。(後生でございます、どうか私を昇天させて下さい。)』
「自らガマガエルから離れることは出来ないのですか?」
「ゲコ。(出来ません。)』
「では、少し処分を保留します。」
『縛』
「ゲコー。(うわー。)』
「ところで、誰が一番詳しいかわからないけど質問です。この倉は、なんというか霊的に良くないものが集められているんですよね?せじろが良くないものなのか良くないものだったのかはわかりませんが、魔力の強いものがたくさんあるように思います。」
「私聞いたことがありますなぁ。本当はちゃんとした宝物庫に入れるようなもんでも、曰くの多いもんで、祀るほどでもなく払うのもしんどいもんやと思うわぁ。畿内、堺県から奈良県あたりとちゃいますか、ここのは。」
なんか、りくさんこんな饒舌キャラやったか?あおいさんと置いといたからか?
「りく様がよくお話されるようになったのは、慣れたからですよ。少々内弁慶ですからね。」
「……。」
りくさんがぷいと横を向く。デレてる?
「ごめんなさい、イケず言いました、許して下さいね。」
「……まあ、そうですね。濃いもんが多そうですよね。で、石が無くなったら、やっぱり問題ですよね?」
「そうどすなぁ。あれはいらんもんを中に入れへんようにするのに都合良かったと思いますわなぁ。」
「やっぱりそうですよね。」
蝦蟇を掴んで倉に上がる。ピクピクしているが動くことは出来なそうやな。
皆ぞろぞろついてくる。烏は右肩に乗っている。
「とりあえず、これだいぶ弱ってるけどまだ多少は働けそうやから、元の場所に置いとくとします。」
鍵は開いているので、戸を開き、入り込む。元々石の包があった場所に蝦蟇を置く。
「せじろ、他に強そうな知り合い居る?」
「はい!えーと、四つほど強いです!一つはあそこの棚の絵です!それからこの刀!それとこの鏡!後はあそこの玉です!」
「他はどう?」
「他はこのカワズより弱いです!」
「じゃあ、その強い方たちと話せる?」
「あー、はい!話せる人もいます!」
「それは誰?」
「あそこの絵とこの刀さんです!」
「鏡さんと玉さんは話せないの?」
「良くわかりません!」
「じゃあ、まずこの絵の人はどういう人ですか?」
「百年か二百年前の女の人です!」
「じゃあ、しばらく暴れて呪いを振りまかないよう説得できる?」
「やってみます!」
せじろは目を閉じて黙る、と思うとドロンと音がして杖に戻っている。
その間に、飾り台の刀を見てみる。武器はいくつも飾って有って、槍や刀、脇差し?小刀?、兜、とか。多分もっとこの棚の木箱に収納されてるんやろうなあ。にしても、この刀、強いな。オーラがちゃうわ。
『さすが、ワシ。分かるもんには分かるのう。』
野太い声が頭に響く。
『ワシは村正じゃからな。千人は切ったぞ。敢えて言うが付喪神ではないぞ。刀精ぞ。』
あー流行りか。刀○乱舞か。竹○侍は良かった、あれ美しい女精やったしなあ。おっさんはどうやろなあ。少なくとも俺は需要ないなあ。
『おっさんちゃうわ!阿呆が!抜いたら出るぞ!見せたるからはよう抜くが良いぞ!』
ああ、無機物は何でこんなテンション高いんやろ。
「基本孤独ですからなあ。」
「それぁ、寂しいからに決まってますわなぁ。」
「同意いたしますわ。」
「カー!」
『私は無機物ではありません!』
いやほんま姦しいって。ていうか、あおいさん、どうなん、ほんまにエスパーちゃうのん?
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