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5章
魔鬼ゴリアテ
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カモメはヘインズに向けてバトーネを振るう。だが、その攻撃はまたも大臣の腕によって妨げられてしまう。
「邪魔しないで!」
「ワシの相手はしてくれんのか?4年前はあんなにワシに怒りを抱いていたではないか?」
4年前、カモメの事を闇の魔女として指名手配させたことも当然であるが、その前から、道行く少女を蹴り飛ばしたあの時から、カモメは大臣に良い感情を抱いていない。
「あの時から、あなたは魔鬼だったの?」
「そうじゃよ、もっとも今ほどの力は無かったがな」
どういうことだ?確かに、昔の大臣はそれほど強そうには見えなかった、いや、今も魔鬼の姿になる前の大臣は普通の小太りのおじさんという感じだった。
てっきり、正体を隠していただけかと思ったがそいうわけではないのか?
いや、それだけではない、もう一つ疑問に思っていることがカモメにはあった。
「アンタに意識があるのと関係があるの?」
「さすがカモメさん!そこに気付くとは!そうなのです!そうなのですよ!!」
カモメの言葉に喜び反応したのはゴリアテの後ろでニヤニヤと笑っていたヘインズであった。
「魔鬼には自我が無くなるという弱点が古えよりありまして、ですがですが!私はその弱点を取り除くことに成功したのですよ!!」
やはり、何かしら普通の魔鬼とは違うようだ。
「作り方を聞きたいという顔をしていらっしゃる!」
「全然」
とはいえ、正直、他の魔鬼と何が違うのかなど興味がない。
話したそうにウズウズしているヘインズにカモメはきっぱりと断りを入れた。
だが、そんなことは関係ないと魔鬼の作り方を話し出すヘインズ。
「従来の魔鬼は生きているうちに私達魔族の魔力をその肉体へと流し込み、死と同時に我々魔族の使い魔として覚醒させていたのですが、それでは変化の時に魂が我らの魔力に負けて壊れてしまうのですよ」
「興味ないよ!闇の刃!!」
「ヘインズ殿が喋っていのを邪魔するものではないぞ?」
カモメの放った闇の刃をいとも容易くつかみ取るゴリアテ。
「なっ!?」
「ですが、私はそこでひらめいたのです、ならば魂に直接我らの魔力を流し込めばいいのだと!」
興味がないといってるカモメを無視し、ヘインズは魔鬼の作り方の話を続ける。
「その結果、自我を持たせたまま魔鬼へと変化することに成功しました!ですが、そこにはまだ問題があったのです!」
「闇雷纏!」
闇の魔力を纏い、ゴリアテにバトーネを叩き込むカモメ、だが、ゴリアテは強化されたカモメの攻撃を両腕を使って防ぐ。
「くっ」
「その問題とは、体に我らの魔力が行ききらず、肉体そのものが弱くなってしまったのです!」
「うるさい!!」
カモメはカモメの方をほとんどみず、自分の魔鬼の進化成功談を恍惚とした顔で話し続けるヘインズに苛立ち、攻撃を続けるが、そのすべてをゴリアテによって阻まれてしまう。
「ですが、その点にももちろん改良を加えましたとも!魔鬼通しを喰わせあったのです!!」
「うるさいっていってるでしょ!!」
カモメの放った渾身の一撃を、ゴリアテは両腕で受けようとするが、その一撃を受けきれず両腕が音を立てて折れる。
「何じゃと!!」
「邪魔しないで!」
「そして、共食いを果たすことで、強靭な力を手に入れることに成功したのです!」
ゴリアテの両腕を粉砕し、邪魔の無くなったカモメがバトーネを振りかぶりヘインズに襲い掛かる。だが、あと一歩のところで横から大きな衝撃を横腹に受け、弾き飛ばされてしまう。
「かはっ!……なに!?」
「そう、自分の事しか考えず、周りにいる人間を蠅のように扱い、そして、自分だけの楽園を気付きたいと願う、最高の戦士……そう、あなたのことですよゴリアテ!」
「ふふふ……ヘインズ殿には感謝してますぞ、これだけの力があればワシに歯向かうものなどいなくなる。あのラインハルトですら今のワシなら造作もなく殺せよう!」
先程両腕を折られたはずのゴリアテが、カモメの横っ腹に「拳」を叩き込んだんのだ。
「さっき、折れたはずなのに……」
そう、先ほどバトーネで確実に折ったはずの腕がまるで何もなかったかのようにくっついているのだ。
「そうそう、言い忘れましたが、共食いを果たした魔鬼は新たな力に目覚めまして、とてつもない自己回復能力を持つのです」
「だったら、回復が追い付かないくらいの攻撃をするだけだよ!氷牙咆哮!」
氷と風の合成魔法がゴリアテの胴体を貫き、体を四散させる。
ばらばらになったゴリアテは床に落ち、動かなくなった。
「おお、さすがカモメさん」
「次はあなただよ!」
ゴリアテを片付け、バトーネを構え、ヘインズに向かって駆けるカモメだが、ヘインズの元にたどり着く前に再び、目の前にゴリアテが現れた。
「嘘!?」
「無駄じゃ!!!」
「きゃっ!」
ゴリアテの振るった拳をバトーネで防ぐが、勢いを殺しきれず弾かれ、床を転がってしまうカモメ。
そのカモメに追い打ちのごとく駆け寄り、拳を叩き付ける。
「がっ!?」
カモメは背中にその一撃を無防備に喰らってしまう。
ゴリアテはそのカモメを蹴り飛ばす。床を転がったカモメは背中の痛みを耐えながらよろけながらも立ち上がる。
「あれで、死なないの…?」
身体がバラバラになったというのに次の瞬間には元通りに戻っているゴリアテを見てここに来てカモメの表情が怒りから恐怖と焦りの色に変わった。
「だから、言ったでしょう『とてつもない』自己回復だって」
「闇の魔女よ……死ぬがイイ」
カモメの元へとゴリアテが跳ぶ。
拳を握り、ジャンプをしながら大きく腕を振りかぶるゴリアテ。
背中のダメージで真面に動けないことを見越しての大ぶりである。
「くっ」
カモメの目の前にゴリアテの拳が近づく、この一撃喰らってしまえば多々では済まない、そう解っているのだが、背中受けた一撃の衝撃のせいで未だまともに体がいうことを聞いてくれない。
駄目か……カモメがそう思った時、ゴリアテの腕がまるで腕だけ瞬間移動したのかと思うほど一瞬でなくなった。
「なんじゃ!?」
「いや、『なんじゃ』は僕が言いたいよ……」
(再生早すぎるぜ……おっさん)
ゴリアテは腕を斬り飛ばされたと認識するより早く再び新たな腕が生えている。
そして、そこには瞬時に再生したゴリアテの腕に驚く夜空のような髪の色をした青年が、聖武具と呼ばれる意思を持った剣と共に立っていた。
「クオン!!」
「大丈夫、カモメ。間に合ってよかった」
そう、そこに立っていたのはカモメの相棒である、クオンだ。
街の方で陽動を行っていたクオンであったが、エリンシアの母親から魔鬼の存在を知り、カモメの元へと奔ったのだ。
「嫌な予感がしたけど……まさか、貴方がいるとはね……」
「おやおや、クオンさんではありませんか!お久しぶりですねぇ♪」
「そうだね、でもすぐにお別れじゃないかな?」
「おや、寂しいことをおっしゃる」
クオンは近くにいたゴリアテを蹴り飛ばすと、よろけていたカモメの元へと近づく。
「大丈夫?」
「うん、今、治癒魔法かけてるから、すぐに回復するよ」
「よかった、なら、回復するまでは僕が護るよ」
「ありがと」
再びカモメの前に立つと、クオンはクレイジュを構えゴリアテたちを睨みつけた。
「邪魔しないで!」
「ワシの相手はしてくれんのか?4年前はあんなにワシに怒りを抱いていたではないか?」
4年前、カモメの事を闇の魔女として指名手配させたことも当然であるが、その前から、道行く少女を蹴り飛ばしたあの時から、カモメは大臣に良い感情を抱いていない。
「あの時から、あなたは魔鬼だったの?」
「そうじゃよ、もっとも今ほどの力は無かったがな」
どういうことだ?確かに、昔の大臣はそれほど強そうには見えなかった、いや、今も魔鬼の姿になる前の大臣は普通の小太りのおじさんという感じだった。
てっきり、正体を隠していただけかと思ったがそいうわけではないのか?
いや、それだけではない、もう一つ疑問に思っていることがカモメにはあった。
「アンタに意識があるのと関係があるの?」
「さすがカモメさん!そこに気付くとは!そうなのです!そうなのですよ!!」
カモメの言葉に喜び反応したのはゴリアテの後ろでニヤニヤと笑っていたヘインズであった。
「魔鬼には自我が無くなるという弱点が古えよりありまして、ですがですが!私はその弱点を取り除くことに成功したのですよ!!」
やはり、何かしら普通の魔鬼とは違うようだ。
「作り方を聞きたいという顔をしていらっしゃる!」
「全然」
とはいえ、正直、他の魔鬼と何が違うのかなど興味がない。
話したそうにウズウズしているヘインズにカモメはきっぱりと断りを入れた。
だが、そんなことは関係ないと魔鬼の作り方を話し出すヘインズ。
「従来の魔鬼は生きているうちに私達魔族の魔力をその肉体へと流し込み、死と同時に我々魔族の使い魔として覚醒させていたのですが、それでは変化の時に魂が我らの魔力に負けて壊れてしまうのですよ」
「興味ないよ!闇の刃!!」
「ヘインズ殿が喋っていのを邪魔するものではないぞ?」
カモメの放った闇の刃をいとも容易くつかみ取るゴリアテ。
「なっ!?」
「ですが、私はそこでひらめいたのです、ならば魂に直接我らの魔力を流し込めばいいのだと!」
興味がないといってるカモメを無視し、ヘインズは魔鬼の作り方の話を続ける。
「その結果、自我を持たせたまま魔鬼へと変化することに成功しました!ですが、そこにはまだ問題があったのです!」
「闇雷纏!」
闇の魔力を纏い、ゴリアテにバトーネを叩き込むカモメ、だが、ゴリアテは強化されたカモメの攻撃を両腕を使って防ぐ。
「くっ」
「その問題とは、体に我らの魔力が行ききらず、肉体そのものが弱くなってしまったのです!」
「うるさい!!」
カモメはカモメの方をほとんどみず、自分の魔鬼の進化成功談を恍惚とした顔で話し続けるヘインズに苛立ち、攻撃を続けるが、そのすべてをゴリアテによって阻まれてしまう。
「ですが、その点にももちろん改良を加えましたとも!魔鬼通しを喰わせあったのです!!」
「うるさいっていってるでしょ!!」
カモメの放った渾身の一撃を、ゴリアテは両腕で受けようとするが、その一撃を受けきれず両腕が音を立てて折れる。
「何じゃと!!」
「邪魔しないで!」
「そして、共食いを果たすことで、強靭な力を手に入れることに成功したのです!」
ゴリアテの両腕を粉砕し、邪魔の無くなったカモメがバトーネを振りかぶりヘインズに襲い掛かる。だが、あと一歩のところで横から大きな衝撃を横腹に受け、弾き飛ばされてしまう。
「かはっ!……なに!?」
「そう、自分の事しか考えず、周りにいる人間を蠅のように扱い、そして、自分だけの楽園を気付きたいと願う、最高の戦士……そう、あなたのことですよゴリアテ!」
「ふふふ……ヘインズ殿には感謝してますぞ、これだけの力があればワシに歯向かうものなどいなくなる。あのラインハルトですら今のワシなら造作もなく殺せよう!」
先程両腕を折られたはずのゴリアテが、カモメの横っ腹に「拳」を叩き込んだんのだ。
「さっき、折れたはずなのに……」
そう、先ほどバトーネで確実に折ったはずの腕がまるで何もなかったかのようにくっついているのだ。
「そうそう、言い忘れましたが、共食いを果たした魔鬼は新たな力に目覚めまして、とてつもない自己回復能力を持つのです」
「だったら、回復が追い付かないくらいの攻撃をするだけだよ!氷牙咆哮!」
氷と風の合成魔法がゴリアテの胴体を貫き、体を四散させる。
ばらばらになったゴリアテは床に落ち、動かなくなった。
「おお、さすがカモメさん」
「次はあなただよ!」
ゴリアテを片付け、バトーネを構え、ヘインズに向かって駆けるカモメだが、ヘインズの元にたどり着く前に再び、目の前にゴリアテが現れた。
「嘘!?」
「無駄じゃ!!!」
「きゃっ!」
ゴリアテの振るった拳をバトーネで防ぐが、勢いを殺しきれず弾かれ、床を転がってしまうカモメ。
そのカモメに追い打ちのごとく駆け寄り、拳を叩き付ける。
「がっ!?」
カモメは背中にその一撃を無防備に喰らってしまう。
ゴリアテはそのカモメを蹴り飛ばす。床を転がったカモメは背中の痛みを耐えながらよろけながらも立ち上がる。
「あれで、死なないの…?」
身体がバラバラになったというのに次の瞬間には元通りに戻っているゴリアテを見てここに来てカモメの表情が怒りから恐怖と焦りの色に変わった。
「だから、言ったでしょう『とてつもない』自己回復だって」
「闇の魔女よ……死ぬがイイ」
カモメの元へとゴリアテが跳ぶ。
拳を握り、ジャンプをしながら大きく腕を振りかぶるゴリアテ。
背中のダメージで真面に動けないことを見越しての大ぶりである。
「くっ」
カモメの目の前にゴリアテの拳が近づく、この一撃喰らってしまえば多々では済まない、そう解っているのだが、背中受けた一撃の衝撃のせいで未だまともに体がいうことを聞いてくれない。
駄目か……カモメがそう思った時、ゴリアテの腕がまるで腕だけ瞬間移動したのかと思うほど一瞬でなくなった。
「なんじゃ!?」
「いや、『なんじゃ』は僕が言いたいよ……」
(再生早すぎるぜ……おっさん)
ゴリアテは腕を斬り飛ばされたと認識するより早く再び新たな腕が生えている。
そして、そこには瞬時に再生したゴリアテの腕に驚く夜空のような髪の色をした青年が、聖武具と呼ばれる意思を持った剣と共に立っていた。
「クオン!!」
「大丈夫、カモメ。間に合ってよかった」
そう、そこに立っていたのはカモメの相棒である、クオンだ。
街の方で陽動を行っていたクオンであったが、エリンシアの母親から魔鬼の存在を知り、カモメの元へと奔ったのだ。
「嫌な予感がしたけど……まさか、貴方がいるとはね……」
「おやおや、クオンさんではありませんか!お久しぶりですねぇ♪」
「そうだね、でもすぐにお別れじゃないかな?」
「おや、寂しいことをおっしゃる」
クオンは近くにいたゴリアテを蹴り飛ばすと、よろけていたカモメの元へと近づく。
「大丈夫?」
「うん、今、治癒魔法かけてるから、すぐに回復するよ」
「よかった、なら、回復するまでは僕が護るよ」
「ありがと」
再びカモメの前に立つと、クオンはクレイジュを構えゴリアテたちを睨みつけた。
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