49 / 73
幼少期~青年期・国外外遊編
第48話 初めての冒険者登録……
しおりを挟む
翌朝、目覚めるとボクの体に、リリアーナが抱きついている。
「あはは……ボクは抱き枕か」
そう言いながら、苦笑いを浮かべる。
う~ん、どうしようか? と少しの時間、ベッドの上で考える。
うん、リリアーナを起こさない様に、引っ剥がしてみようかな?
そっと首に巻き付いている腕から外してみる……。うまく外せた。
次は絡まってる足……。
もぞもぞしてたら、リリアーナが目を覚ましてしまった。
「う…ん……?! なによ! イヤラシイわね!」
コロンと転がって、ボクから離れた。
いやいや、リリアーナが抱き着いてたんじゃないか。
と思いつつ、無言で体を起こす。
たぶん、今のリリアーナの顔は真っ赤だ。
耳が赤くなってるので、そこで確定。
「リリアーナ、ボクはイヤラシイ事なんてしてないよ~?」
とりあえず言い訳めいた事を言ってみる。
「……」
無言で枕に顔をうずめてる。めっちゃ照れてるのかな? 恥ずかしがり屋め。
と苦笑いながら、リリアーナの肩の辺りを突付いてみた。
「おーい、リリアーナーこっち見てよ~……ぶわっぷ?!」
いたずらしていたら、枕が飛んできた。
「カサード様、何をじゃれ合ってるのです? 今日の予定くらいは考えてください」
シャロミーが呆れたように言ってきた……そうだな、少し考えるか。
そこへコンコンと、部屋のドアをノックされる。
「シャロミー、ちょっと見てきて~? ボクは考え中~」
シャロミーに対応を丸投げする。
シャロミーがドアを開けると、モッキンバード達が立って居た。
「カサード様~、今日はおいら達と一緒に、軽くクエストに行きませんか?」
何やら面白そうな誘いがやって来たー。
思わず立ち上がって、両手をあげる。
「? 何をしているのですか?」
リリアーナにジト目で言われる。う~ん、視線が冷たい……。
「うん、とりあえずモッキンバード達と一緒にクエスト行ってみよう」
今日の予定が決まってしまった……。
そして、ボク達は宿を出て、モッキンバード達と共に冒険者ギルドにやって来た。
「カサード様達も、冒険者ギルドに登録してみたらどうでしょうか?」
そんな提案をしてきたのはエリミールだ。
「う~ん……そうだなぁ、登録してみようかな……?」
エリミールの提案に乗ろうとすると、シャロミーが止めにかかる。
「いけません! カサード様の身に何かあったら、どうするつもりですか!?」
肩を掴まれて説得される。
「大丈夫、だーいじょうぶだって。落ち着こうシャロミー。キミは心配しすぎなんだよ~」
アマテラス大神から授かった不思議な能力があるから大丈夫なんだけどな。
「さっさと登録してしまおう……」
ボソリと呟き、後ろでプンスカ怒っているシャロミーの視線を感じながら、受付で登録の手続きをする。
「あの、すいません。冒険者登録をしたいのですが……」
受付の女性に話しかける。
「あ、はい。冒険者登録ですね? 少し待ってください……」
受付の女性はおもむろに、何かの板を取り出し、ボクに渡してくる。
「お待たせしました。こちらの魔道具を使って、ご登録をお願いします」
その魔道具には名前・性別・年齢・所持武器等を書き込んで登録する様だ。
この魔道具を見ると、前世時代で言う、タブレット端末だろう。
その魔道具を使い、自分の名前・性別・年齢・所持武器を全て書き込んで、受付の女性に渡す。
情報を書いた魔道具を受け取った受付さんは、冒険者証と思われる木札にかざすと、木札が光った。
あれで登録出来たのだろうか?
「ご登録ありがとうございます。こちらがエタンダール・カサード様の冒険者証です。ご確認下さい」
出来ていた様だ、ボクの冒険者証を受け取り、確認してみる。
【名前】エタンダール・カサード
【性別】男
【年齢】16
【所持武器】刀・短剣
ほぅ、木札に焼印をした様になっているのか。
「あはは……ボクは抱き枕か」
そう言いながら、苦笑いを浮かべる。
う~ん、どうしようか? と少しの時間、ベッドの上で考える。
うん、リリアーナを起こさない様に、引っ剥がしてみようかな?
そっと首に巻き付いている腕から外してみる……。うまく外せた。
次は絡まってる足……。
もぞもぞしてたら、リリアーナが目を覚ましてしまった。
「う…ん……?! なによ! イヤラシイわね!」
コロンと転がって、ボクから離れた。
いやいや、リリアーナが抱き着いてたんじゃないか。
と思いつつ、無言で体を起こす。
たぶん、今のリリアーナの顔は真っ赤だ。
耳が赤くなってるので、そこで確定。
「リリアーナ、ボクはイヤラシイ事なんてしてないよ~?」
とりあえず言い訳めいた事を言ってみる。
「……」
無言で枕に顔をうずめてる。めっちゃ照れてるのかな? 恥ずかしがり屋め。
と苦笑いながら、リリアーナの肩の辺りを突付いてみた。
「おーい、リリアーナーこっち見てよ~……ぶわっぷ?!」
いたずらしていたら、枕が飛んできた。
「カサード様、何をじゃれ合ってるのです? 今日の予定くらいは考えてください」
シャロミーが呆れたように言ってきた……そうだな、少し考えるか。
そこへコンコンと、部屋のドアをノックされる。
「シャロミー、ちょっと見てきて~? ボクは考え中~」
シャロミーに対応を丸投げする。
シャロミーがドアを開けると、モッキンバード達が立って居た。
「カサード様~、今日はおいら達と一緒に、軽くクエストに行きませんか?」
何やら面白そうな誘いがやって来たー。
思わず立ち上がって、両手をあげる。
「? 何をしているのですか?」
リリアーナにジト目で言われる。う~ん、視線が冷たい……。
「うん、とりあえずモッキンバード達と一緒にクエスト行ってみよう」
今日の予定が決まってしまった……。
そして、ボク達は宿を出て、モッキンバード達と共に冒険者ギルドにやって来た。
「カサード様達も、冒険者ギルドに登録してみたらどうでしょうか?」
そんな提案をしてきたのはエリミールだ。
「う~ん……そうだなぁ、登録してみようかな……?」
エリミールの提案に乗ろうとすると、シャロミーが止めにかかる。
「いけません! カサード様の身に何かあったら、どうするつもりですか!?」
肩を掴まれて説得される。
「大丈夫、だーいじょうぶだって。落ち着こうシャロミー。キミは心配しすぎなんだよ~」
アマテラス大神から授かった不思議な能力があるから大丈夫なんだけどな。
「さっさと登録してしまおう……」
ボソリと呟き、後ろでプンスカ怒っているシャロミーの視線を感じながら、受付で登録の手続きをする。
「あの、すいません。冒険者登録をしたいのですが……」
受付の女性に話しかける。
「あ、はい。冒険者登録ですね? 少し待ってください……」
受付の女性はおもむろに、何かの板を取り出し、ボクに渡してくる。
「お待たせしました。こちらの魔道具を使って、ご登録をお願いします」
その魔道具には名前・性別・年齢・所持武器等を書き込んで登録する様だ。
この魔道具を見ると、前世時代で言う、タブレット端末だろう。
その魔道具を使い、自分の名前・性別・年齢・所持武器を全て書き込んで、受付の女性に渡す。
情報を書いた魔道具を受け取った受付さんは、冒険者証と思われる木札にかざすと、木札が光った。
あれで登録出来たのだろうか?
「ご登録ありがとうございます。こちらがエタンダール・カサード様の冒険者証です。ご確認下さい」
出来ていた様だ、ボクの冒険者証を受け取り、確認してみる。
【名前】エタンダール・カサード
【性別】男
【年齢】16
【所持武器】刀・短剣
ほぅ、木札に焼印をした様になっているのか。
0
お気に入りに追加
290
あなたにおすすめの小説

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺わかば🌱
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる