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幼少期~青年期・国外外遊編
26話目 猫亜人の護衛とお買い物
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シャロミーのお説教タイムが終わった様なので、エリザベトに礼を言い外に出ると馬車があった。
巡回警備兵が気を利かせて手配してくれた様で、人払いもしてくれていた。
警備兵に「世話をかけてすまない」と言い、馬車に乗り王宮に戻る……。
街での騒動から数日後、カサードは自分の部屋で腕を組んで唸っていた。
「う~ん……自衛か~……素手じゃ武器持った蛮族に敵わないことは、解ったし……何か武器を持たなきゃいけないかなぁ~?」
『案ずるより産むが易し』という事で、シャロミーさんに付いて貰い、職人街の武器屋に、自分にあった剣を探しに街に行くことにした。
移動方法は……やはり馬車だった
武器屋前で降り、馭者に馬車を繋いで貰い、シャロミーと店内へ……。
店内に入ると、様々な武器や防具が展示されている。
武器を見て回っていると。
「おぅ! ボウズ! 何を買いにk……あっ」
ボクの顔を見て驚くドワーフ店主
「貴様! カサード様をボウズとは! 覚悟するにゃ!」
立腹し、剣に手をかけようとするシャロミー。
(あっ この雰囲気は店主との仲が気まずくなる! ここでボクの秘密兵器の出番だ!)
「シャロミー! こっち見てー!」
振り返り、こっちを見たシャロミーの目の前で、懐から出した猫じゃらしをピコピコ揺らす。
「どうしたのですか?カサード様……にゃ?!」
シャロミーは猫じゃらしに反応し、ターゲットが店主から猫じゃらしに移った。
ボクは猫じゃらしを揺らしながら入口付近に移動、ドアを開け、シャロミーにもう一つ、懐に入れておいたねずみのおもちゃを見せて、店外に投げて。
「ほら遊んできて!」
シャロミーは尻尾を振りながら飛び出る。
「ニャ~ン!」
シャロミーが飛び出した後、ドアを閉め、シャロミーが入ってこれないようにガコンと貫木もする。
「いやいや……カサード様だとは思ってもいませんでした…、トコロで当店に、何かご入用で?」
いつもの様に対応したようだが、シャロミーに凄まれ、急に言い方を変えて気まずそうに揉み手で近づいてくるドワーフは、恐らくここの店主だろう。
「うむ、騒がしくしてすまない、何かボクでも扱えるような護身武器を見繕ってくれないか?」
ドアの向こう側から、何か叫ぶ声やドンドンとドアを叩く音が聞こえるけど気にせずに、ボクは相談するように店主のドワーフに尋ねる。
ドワーフの店主は、ドアの向こう側の声や音を気にして。
「カサード様の護衛さんは、あのままで良いんですかい?」
と問いかけてくる。
「あぁ 今はちょっと居ない方が良いかなーと思って……」
と頭を掻きながら、言い訳をするカサード
「はぁ……そうなのですか……」
と若干困ったようなドワーフ店主
そして、展示してある中から見繕って出してきたのは、ショートソード。
やはりこれは初心者向けの武器なのでしょうか……?
「カサード様、やはりこれがお似合いだと思います」
とドワーフの店主
「うむぅ……無難なのを持ってきたのだな……」
ちょっと気に入らない……と思いながら、店内の武器を見回す……。
(……あっあれは?!)
前世によく目にした事のある柄巻きが施された柄。
あれは絶対にそうだ!
「店主 あれを見せてくれ」
と刀と思われる武器に指を差す。
「あぁ 流石カサード様 御目が高い あれは遥か遠くの、海に囲まれた国から仕入れて来た物と聞いております」
とドワーフ店主
そして、店主は、展示していた刀らしき武器を持って来て、カサードに手渡す。
カサードは受け取った刀を鞘からスラッと抜いて、刀身を見る。
日本刀独特の反り・波紋・美しさ、そして長さから見るに、恐らく打刀だろう。
「店主、気に入った! これを買おう! いくらになる?」
とカサード
「は…はい! それは金貨150枚でございます」
とドワーフ店主
刀の代金を払おうと腰に手を当てたが、金貨が入った袋が無い事に気が付き、入口の貫木を取り、ドアを開けて外を覗くと、シャロミーがのの字を書いていじけていた。
その後、刀の代金をシャロミーに払って貰い、帰りの馬車で……
「カサード様酷いにゃ! 私を締め出すにゃんて!」
馬車の中でシャロミーに、キーキー愚痴られながら、ゴトゴトと揺られながら城に帰るのカサードであった。
巡回警備兵が気を利かせて手配してくれた様で、人払いもしてくれていた。
警備兵に「世話をかけてすまない」と言い、馬車に乗り王宮に戻る……。
街での騒動から数日後、カサードは自分の部屋で腕を組んで唸っていた。
「う~ん……自衛か~……素手じゃ武器持った蛮族に敵わないことは、解ったし……何か武器を持たなきゃいけないかなぁ~?」
『案ずるより産むが易し』という事で、シャロミーさんに付いて貰い、職人街の武器屋に、自分にあった剣を探しに街に行くことにした。
移動方法は……やはり馬車だった
武器屋前で降り、馭者に馬車を繋いで貰い、シャロミーと店内へ……。
店内に入ると、様々な武器や防具が展示されている。
武器を見て回っていると。
「おぅ! ボウズ! 何を買いにk……あっ」
ボクの顔を見て驚くドワーフ店主
「貴様! カサード様をボウズとは! 覚悟するにゃ!」
立腹し、剣に手をかけようとするシャロミー。
(あっ この雰囲気は店主との仲が気まずくなる! ここでボクの秘密兵器の出番だ!)
「シャロミー! こっち見てー!」
振り返り、こっちを見たシャロミーの目の前で、懐から出した猫じゃらしをピコピコ揺らす。
「どうしたのですか?カサード様……にゃ?!」
シャロミーは猫じゃらしに反応し、ターゲットが店主から猫じゃらしに移った。
ボクは猫じゃらしを揺らしながら入口付近に移動、ドアを開け、シャロミーにもう一つ、懐に入れておいたねずみのおもちゃを見せて、店外に投げて。
「ほら遊んできて!」
シャロミーは尻尾を振りながら飛び出る。
「ニャ~ン!」
シャロミーが飛び出した後、ドアを閉め、シャロミーが入ってこれないようにガコンと貫木もする。
「いやいや……カサード様だとは思ってもいませんでした…、トコロで当店に、何かご入用で?」
いつもの様に対応したようだが、シャロミーに凄まれ、急に言い方を変えて気まずそうに揉み手で近づいてくるドワーフは、恐らくここの店主だろう。
「うむ、騒がしくしてすまない、何かボクでも扱えるような護身武器を見繕ってくれないか?」
ドアの向こう側から、何か叫ぶ声やドンドンとドアを叩く音が聞こえるけど気にせずに、ボクは相談するように店主のドワーフに尋ねる。
ドワーフの店主は、ドアの向こう側の声や音を気にして。
「カサード様の護衛さんは、あのままで良いんですかい?」
と問いかけてくる。
「あぁ 今はちょっと居ない方が良いかなーと思って……」
と頭を掻きながら、言い訳をするカサード
「はぁ……そうなのですか……」
と若干困ったようなドワーフ店主
そして、展示してある中から見繕って出してきたのは、ショートソード。
やはりこれは初心者向けの武器なのでしょうか……?
「カサード様、やはりこれがお似合いだと思います」
とドワーフの店主
「うむぅ……無難なのを持ってきたのだな……」
ちょっと気に入らない……と思いながら、店内の武器を見回す……。
(……あっあれは?!)
前世によく目にした事のある柄巻きが施された柄。
あれは絶対にそうだ!
「店主 あれを見せてくれ」
と刀と思われる武器に指を差す。
「あぁ 流石カサード様 御目が高い あれは遥か遠くの、海に囲まれた国から仕入れて来た物と聞いております」
とドワーフ店主
そして、店主は、展示していた刀らしき武器を持って来て、カサードに手渡す。
カサードは受け取った刀を鞘からスラッと抜いて、刀身を見る。
日本刀独特の反り・波紋・美しさ、そして長さから見るに、恐らく打刀だろう。
「店主、気に入った! これを買おう! いくらになる?」
とカサード
「は…はい! それは金貨150枚でございます」
とドワーフ店主
刀の代金を払おうと腰に手を当てたが、金貨が入った袋が無い事に気が付き、入口の貫木を取り、ドアを開けて外を覗くと、シャロミーがのの字を書いていじけていた。
その後、刀の代金をシャロミーに払って貰い、帰りの馬車で……
「カサード様酷いにゃ! 私を締め出すにゃんて!」
馬車の中でシャロミーに、キーキー愚痴られながら、ゴトゴトと揺られながら城に帰るのカサードであった。
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