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青年期・カサード多忙編
第67話 エレメントとの契約で……
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とりあえず森林破壊という罪悪感は払拭され、気兼ね無く木工製品の生産拠点を作る事が出来そうなので、ホッとするカサード。
「では、オーベロン様。ドライアドさん。ボク達は一度国に戻り、村を作るためにドワーフを数名連れてきますので、よろしくお願いします」
目の前の2人に頭を下げ、一度エタンダール国に引き返そうとすると。
「カサード王子、せっかくここまで来たのに、ウンディーネと契約していかないのか?」
オーベロンが面白く無さそうな口調で言ってくる。
「え? ウンディーネと契約……ですか?」
オーベロンからの突然の申し出に、カサードは声を裏返った、。
「うむ、カサード王子は既にノームとシルフを従えているではないか。今更驚くことでもなかろう、ウンディーネと契約すれば、水に困る事は無くなる筈だが?」
オーベロンは、いたずらが成功した様な笑顔でニヤニヤしている。
オーベロンの言葉に、カサードは暫く腕を組んで考える。
『う~ん……確かにウンディーネと契約を交わせば、干ばつや水害が起こっても、ウンディーネの力で何とかなるかもしれないなぁ……』
なんとなく考えが纏まったのか、カサードはオーベロンの申し出を受けることにした。
「わかった、契約しよう。 出来たら先ほど見た、ドライアドの植物を成長させる能力も欲しいなぁ……」
ちょっと欲張りの様な気がするが、カサードはオーベロンに無理を言ってみる。
「なんだ? カサード王子は欲張りだなぁ! いいだろう、ウンディーネとドライアドと契約を結ぶと良い。まずウンディーネからだ」
「えっ?! いいの!? えっと……契約ってどうやるのか教えてくらさい!」
驚きの余り、最後で噛んじゃった!。
オーベロンがカサードの手を引っ張って行き、先ほどのウンディーネの湖の所まで来ると。
「ウンディーネ! カサード王子がお前と契約したいそうだ
」
オーベロンがウンディーネを呼び出すと。先程の様に水面が盛り上がり、ウンディーネが姿を現す。
「カサード王子、もう少し湖の淵まで近づいて両手を突き出し、掌てのひらを下に向けて居てくれれば、後はウンディーネが契約を済ませてくれるよ」
カサードは、オーベロンに言われた通りに両手を突き出し、掌てのひらを下に向けたまま暫く様子を見る。
すると、ウンディーネは自身の両手で、ボクの左手を包み込む。
ウンディーネの手は水なので、包み込まれた左手はヒンヤリ気持ちいいなぁ……と思っていると、手の甲の辺りに契約の印が現れた。
「おぉ……呪文とか長ったらしい言葉とかは無いのかぁ。凄いな……これで契約されたのかなぁ?」
「はい、これで契約は完了しました。 私の声が聞こえたら手を挙げてください」
「?! これは……!?」
カサードはウンディーネの顔を驚きながら見つめて、空いている右手を挙げる。
「聴こえる様ですね、契約が成立したのでワタクシの言葉が聴こえる様になったのです」
ほほぅ……なるほどそういうことか……よく解らんが。
「オーベロン王、契約をしたのでウンディーネの言葉……と言うか、思念が解るようになりました」
「うむ、次はドライアドとの契約だな。カサード王子、右手を出してくれ」
オーベロンに言われるがままだが、ドライアドに近づき右手を差し出す。
「カサード王子ぃ 契約するよぉ」
ドライアドの腕から、蔓らしき物がヒュンヒュンと音を立て始める。
「え? ……ちょっとま━━」
ドライアドの出した蔓が、高速でカサードの右手を叩きつける。
「ハイ、契約はこれで結べました」
あまりの痛みに、カサードは白目をむき、気絶した。
「では、オーベロン様。ドライアドさん。ボク達は一度国に戻り、村を作るためにドワーフを数名連れてきますので、よろしくお願いします」
目の前の2人に頭を下げ、一度エタンダール国に引き返そうとすると。
「カサード王子、せっかくここまで来たのに、ウンディーネと契約していかないのか?」
オーベロンが面白く無さそうな口調で言ってくる。
「え? ウンディーネと契約……ですか?」
オーベロンからの突然の申し出に、カサードは声を裏返った、。
「うむ、カサード王子は既にノームとシルフを従えているではないか。今更驚くことでもなかろう、ウンディーネと契約すれば、水に困る事は無くなる筈だが?」
オーベロンは、いたずらが成功した様な笑顔でニヤニヤしている。
オーベロンの言葉に、カサードは暫く腕を組んで考える。
『う~ん……確かにウンディーネと契約を交わせば、干ばつや水害が起こっても、ウンディーネの力で何とかなるかもしれないなぁ……』
なんとなく考えが纏まったのか、カサードはオーベロンの申し出を受けることにした。
「わかった、契約しよう。 出来たら先ほど見た、ドライアドの植物を成長させる能力も欲しいなぁ……」
ちょっと欲張りの様な気がするが、カサードはオーベロンに無理を言ってみる。
「なんだ? カサード王子は欲張りだなぁ! いいだろう、ウンディーネとドライアドと契約を結ぶと良い。まずウンディーネからだ」
「えっ?! いいの!? えっと……契約ってどうやるのか教えてくらさい!」
驚きの余り、最後で噛んじゃった!。
オーベロンがカサードの手を引っ張って行き、先ほどのウンディーネの湖の所まで来ると。
「ウンディーネ! カサード王子がお前と契約したいそうだ
」
オーベロンがウンディーネを呼び出すと。先程の様に水面が盛り上がり、ウンディーネが姿を現す。
「カサード王子、もう少し湖の淵まで近づいて両手を突き出し、掌てのひらを下に向けて居てくれれば、後はウンディーネが契約を済ませてくれるよ」
カサードは、オーベロンに言われた通りに両手を突き出し、掌てのひらを下に向けたまま暫く様子を見る。
すると、ウンディーネは自身の両手で、ボクの左手を包み込む。
ウンディーネの手は水なので、包み込まれた左手はヒンヤリ気持ちいいなぁ……と思っていると、手の甲の辺りに契約の印が現れた。
「おぉ……呪文とか長ったらしい言葉とかは無いのかぁ。凄いな……これで契約されたのかなぁ?」
「はい、これで契約は完了しました。 私の声が聞こえたら手を挙げてください」
「?! これは……!?」
カサードはウンディーネの顔を驚きながら見つめて、空いている右手を挙げる。
「聴こえる様ですね、契約が成立したのでワタクシの言葉が聴こえる様になったのです」
ほほぅ……なるほどそういうことか……よく解らんが。
「オーベロン王、契約をしたのでウンディーネの言葉……と言うか、思念が解るようになりました」
「うむ、次はドライアドとの契約だな。カサード王子、右手を出してくれ」
オーベロンに言われるがままだが、ドライアドに近づき右手を差し出す。
「カサード王子ぃ 契約するよぉ」
ドライアドの腕から、蔓らしき物がヒュンヒュンと音を立て始める。
「え? ……ちょっとま━━」
ドライアドの出した蔓が、高速でカサードの右手を叩きつける。
「ハイ、契約はこれで結べました」
あまりの痛みに、カサードは白目をむき、気絶した。
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