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青年期・カサード多忙編
第60話 何故か対人訓練をすることに……
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ボクはステファニーと一緒に食堂に入り、席に着く。
ステファニーは遠慮気味にボクの所から離れた席に座った。
「ステファニー、もっと近くに座りなよ? それとも、身分を差を気にしてるのかな?」
「あ……はい、そうでございます。カサード様と騎士見習いである私との身分が違うのでゴニョゴニョ……」
ステファニーはそんな言い訳をした、最後の方は何を言ってたのか良く聞こえなかったが。
「そういうのは気にしないよ! だからもっと近くに来てよ。 どうしても嫌と言うのなら命令するしかなくなる……でも、ボクは王子と言う身分を利用する事をしたくないんだ……」
ステファニーとは、少しでも心を開いて欲しいボクは、本心を打ち明ける。
「……お心遣いありがたく頂戴いたします、しかし私は見習い騎士の身。なのでご希望に答える事は出来ません。真に申し訳ありませんカサード様……」
『う~ん……流石代々騎士の家系の娘、物凄く固い信念の持ち主だな』
と、何とかして打ち解けたいと思い、ステファニーが座っている席の横に移動しようとすると、ステファニーが席を立ち離れる。
という事を暫く繰り返していた。
カサードは根負けし、ステファニー横に座る事を諦めた。
「……仕方ない。席はこのままでいいから食事をしよう」
これ以上の無理強いは良くないと考え、仲良くなりたいと言う思いを引っ込める事にした。
二人は少し離れた席で、其々に食事を取った。
「ではカサード様、お先に失礼いたします」
そう言ってステファニーは急いだ感じに部屋から出る。
「あ……うん、明日もよろしく頼む」
ステファニーはカサードが声をかけたかかけないうちに部屋から出て行ってしまう。
「う~ん? 少し嫌われたかなぁ?」
カサードは目の前の皿を少しずらし、少しの間テーブルに突っ伏した。
「カサード様? どうなされましたでしょうか?」
給仕の男性がボクがいつもと違う事をしていたから、心配をして声をかけてきた。
「あぁ 何でもない。少しそっとしておいてくれ」
「畏まりました」
給仕の男性はスススッと下がる。
翌朝、カサードが朝食を済ませ、執務室に入ると、なぜかステファニーが仁王立ちで待ち構えていた。
「カサード様、私と仲良くなりたければ、私と一勝負してください」
え……え~? 何でそうなるの!? 騎士の血筋の家のしきたりなんだろうか?
「お……おぅ……」
ボクは何が何だかわからないけれど、勝負を受けることにした。
そして、カサードとステファニーの二人は、カサードの執務室から騎士団の訓練場のある場所に移動。
そして、いくら訓練でも防具無しでは大怪我するので、全身に革製防具を身に着ける。
「カサード様はどの武器になさいますか? 私はこの訓練用のショートソード(木製)とウッドシールドで挑みます。カサード様はどの様な武器になさいますか?」
ふむ……そう来たか。日本の剣道では盾なんか使わないからなぁ……。
「う~ん……ボクはこのショートソード(木製)とロングソード(木製)で二刀流で闘ってみるか」
初めての模擬対人戦だが、負けたら負けた時だと考え、とりあえず本気で挑んでみよう。
訓練場は、朝食前だからなのかは知らないが人はまばらだ。
その中の空いているスペースで二人は向かい合う。
「誰か審判をしてくれないか?」
カサードは訓練場で、其々に稽古をしている人達に声をかけた。
「カサード王子。審判は私めにお任せ下され」
高身長でガタイの良い大男が名乗り出てくれた。
「あっ シュハスコ中尉! 宜しくお願いします!」
その大男はシュハスコという騎士団で結構高位の人らしい。
カサードとステファニーの二人は空いている訓練スペースに入る。
「ではルールを説明する。相手が降参するか、手持ちの武器を弾き飛ばした方を勝ちとする。双方、準備は良いか?」
ふむ……なるほど。そういうルールか。 。
「こちらはいつでも良いです!」
剣道よりも複雑じゃないから大丈夫かなぁ? と思いつつ腰を落とし両手の剣を構える。
「私も良いです! カサード様、手加減は致しませぬ。怪我をしてもご容赦ください」
ステファニーは手加減無しの様だ。
こちらも気を抜かぬよう気を付けなければいかんな。
そんな事を考えていると、朝食を取った後の騎士団の訓練生や稽古に来た方々が、ボクとステファニーとの勝負を見ようと、訓練場の周りに集まりだした。
そんなこんなで、観戦者がたくさん来て賑やかになる訓練場。
「始め!」
シュハスコ中尉の合図で、カサードは初の対人訓練が始まった。
ステファニーは遠慮気味にボクの所から離れた席に座った。
「ステファニー、もっと近くに座りなよ? それとも、身分を差を気にしてるのかな?」
「あ……はい、そうでございます。カサード様と騎士見習いである私との身分が違うのでゴニョゴニョ……」
ステファニーはそんな言い訳をした、最後の方は何を言ってたのか良く聞こえなかったが。
「そういうのは気にしないよ! だからもっと近くに来てよ。 どうしても嫌と言うのなら命令するしかなくなる……でも、ボクは王子と言う身分を利用する事をしたくないんだ……」
ステファニーとは、少しでも心を開いて欲しいボクは、本心を打ち明ける。
「……お心遣いありがたく頂戴いたします、しかし私は見習い騎士の身。なのでご希望に答える事は出来ません。真に申し訳ありませんカサード様……」
『う~ん……流石代々騎士の家系の娘、物凄く固い信念の持ち主だな』
と、何とかして打ち解けたいと思い、ステファニーが座っている席の横に移動しようとすると、ステファニーが席を立ち離れる。
という事を暫く繰り返していた。
カサードは根負けし、ステファニー横に座る事を諦めた。
「……仕方ない。席はこのままでいいから食事をしよう」
これ以上の無理強いは良くないと考え、仲良くなりたいと言う思いを引っ込める事にした。
二人は少し離れた席で、其々に食事を取った。
「ではカサード様、お先に失礼いたします」
そう言ってステファニーは急いだ感じに部屋から出る。
「あ……うん、明日もよろしく頼む」
ステファニーはカサードが声をかけたかかけないうちに部屋から出て行ってしまう。
「う~ん? 少し嫌われたかなぁ?」
カサードは目の前の皿を少しずらし、少しの間テーブルに突っ伏した。
「カサード様? どうなされましたでしょうか?」
給仕の男性がボクがいつもと違う事をしていたから、心配をして声をかけてきた。
「あぁ 何でもない。少しそっとしておいてくれ」
「畏まりました」
給仕の男性はスススッと下がる。
翌朝、カサードが朝食を済ませ、執務室に入ると、なぜかステファニーが仁王立ちで待ち構えていた。
「カサード様、私と仲良くなりたければ、私と一勝負してください」
え……え~? 何でそうなるの!? 騎士の血筋の家のしきたりなんだろうか?
「お……おぅ……」
ボクは何が何だかわからないけれど、勝負を受けることにした。
そして、カサードとステファニーの二人は、カサードの執務室から騎士団の訓練場のある場所に移動。
そして、いくら訓練でも防具無しでは大怪我するので、全身に革製防具を身に着ける。
「カサード様はどの武器になさいますか? 私はこの訓練用のショートソード(木製)とウッドシールドで挑みます。カサード様はどの様な武器になさいますか?」
ふむ……そう来たか。日本の剣道では盾なんか使わないからなぁ……。
「う~ん……ボクはこのショートソード(木製)とロングソード(木製)で二刀流で闘ってみるか」
初めての模擬対人戦だが、負けたら負けた時だと考え、とりあえず本気で挑んでみよう。
訓練場は、朝食前だからなのかは知らないが人はまばらだ。
その中の空いているスペースで二人は向かい合う。
「誰か審判をしてくれないか?」
カサードは訓練場で、其々に稽古をしている人達に声をかけた。
「カサード王子。審判は私めにお任せ下され」
高身長でガタイの良い大男が名乗り出てくれた。
「あっ シュハスコ中尉! 宜しくお願いします!」
その大男はシュハスコという騎士団で結構高位の人らしい。
カサードとステファニーの二人は空いている訓練スペースに入る。
「ではルールを説明する。相手が降参するか、手持ちの武器を弾き飛ばした方を勝ちとする。双方、準備は良いか?」
ふむ……なるほど。そういうルールか。 。
「こちらはいつでも良いです!」
剣道よりも複雑じゃないから大丈夫かなぁ? と思いつつ腰を落とし両手の剣を構える。
「私も良いです! カサード様、手加減は致しませぬ。怪我をしてもご容赦ください」
ステファニーは手加減無しの様だ。
こちらも気を抜かぬよう気を付けなければいかんな。
そんな事を考えていると、朝食を取った後の騎士団の訓練生や稽古に来た方々が、ボクとステファニーとの勝負を見ようと、訓練場の周りに集まりだした。
そんなこんなで、観戦者がたくさん来て賑やかになる訓練場。
「始め!」
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