街コン!

SHIZU

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Untold Storys

ロクでもない…

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土曜日。新は今頃あいつのとこだな。
あの美容師、余計なこと言ってないかな。
とりあえず出かける準備をしていた。


陶芸教室に着くと、
「今日は、シーサーでも作ってみる?」
蒼さんがそう言った。
「シーサーですか?手作りで?」
「そう!シーサーや埴輪みたいな置物やオブジェを陶芸で作るのも楽しいんだよ」
「絶対可愛いじゃないですか!」
「もし新が上達して、上手く作れるようになったら、お店に置かせてよ!」
「え、いいんですか?」
「売れるくらい上手くできるようになったらね」
と蒼さんが新に言っていた。
俺が必死にシーサーを作っていると、隣で新と蒼さんがヒソヒソと話をしている。
何を話しているかは聞こえないけど、蒼さんに対してはあのどす黒い感情が湧くことはなかった。
今日は何点か小物を作った。2週間後に絵付けできるらしい。
来週は、この間の徳利とお猪口が出来上がるから、取りにおいでと言っていた。

蒼さんのとこを出ると、いつものように新を飲みに誘った。
「今日、この後どうする?飲みに行く?」
「ごめん。このあと家で仕事の資料まとめなきゃだから、やめとくわ」
「わかった。俺このままどっか飲みに行くから、ここで解散な」
「うん。あんまり飲みすぎるなよ」
「お前もな」
「うん」
駅で解散した。
駅を挟んで、反対方向に15分ほど行ったとこに、お互いの家がある。
俺は家に帰らず、少し本屋に寄って、どこに飲みに行くか考えていた。
いつもの行きつけでいいか。と思ったが、新と行けるような新しいお店を開拓することにした。
フラフラと歩きながら良さげな店を探す。
スマホを見て、ふと顔を上げると、家に帰ったはずの新がいる。
電車に乗ってどっかに行くみたいだ。
さっきより少しフォーマルな格好をしていた。ただの買い物にしては…
なぜか胸騒ぎがして、密かについていくことにした。
何個か先の駅で降りる。
改札を出たとこに、右手を上げて微笑む高岡さんがいた。
「総司!お待たせ」
どうして…?
新は家に帰って仕事をすると言ったのに…
彼と会うために、嘘をついたのか?
2人が楽しそうに話をしている。
いつのまにか呼び捨てになっている。
新は高岡さんを選んだのか。
どんなにそばにいても、俺じゃダメだったってことだな。
あの美容師の言う通りだ。 10年片思いしたって、何一つ意味がなかった。
ずっと一緒にいたのに、俺がまたビビってる間にあいつが選んだのは、ふっと現れた別の男だった。


俺は引き返した。たまたま目に入った喫茶店。
アイスコーヒーを注文して、俺はぼーっとそのコーヒーが来るのを待っていた。
ラジオから聞いたことない歌が流れている。

"友達なんて思ってない。
あなたが去るなら、私に出来ることは1つだけ。
あの人の元に向かう後ろ姿を、ただ見つめること。
だから、お願い。振り向かないでよ。
大好きな笑顔はもう見せないで。
最後に優しさなんていらないから。
今はあなたを忘れる時間が欲しいだけ…"

失恋ソングか。
聞いたことあるような、ないような…新曲か?
俺と同じ気持ちの人間があと2人は居るんだな。
この曲を書いた人と、それをリクエストした人。
どのくらいその店に居たんだろうか。
心配した店員さんに
「大丈夫ですか?」
と声をかけられ、半分以上残ったアイスコーヒーをそのままに、
「すみません…もう出ます。お釣り大丈夫です」
と言って、俺は店員さんにお金を渡し店を出た。


ふらふらと歩いていると
「川辺くん?どうしたの?」
と声をかけられた。蒼さんだった。
「お疲れ様です。今帰りですか?」
「そうだけど…君、何で泣いてんの?」
「え?」
俺は気づかないうちに泣いてたのか?顔に触れてみた。涙は出てない。
「…時間ある?飲みにこない?うち、この近くなんだ」
自転車で10分くらいのとこらしい。俺の家とそう遠くはないんだな。
途中のスーパーでいくつかの酒と、つまみを買った。
蒼さんは自転車を押して、飲みながら俺に合わせて歩いてくれた。
「さっき、どうして泣いてるのって聞いたんですか?俺の目から涙は出てなかったですよね?」
「だね。でも崩壊寸前の顔してたよ?」
少し気まずくて、話を変えた。
「そういえば、蒼さんもアウトドア好きなんですよね?街コン参加されてましたし」
「うん。作家さんの中にはさ、都会じゃなくて、田舎の工房で作品作る人も少なくなくてね。全国会いに行ってる間に、どこの山の紅葉が綺麗とか、あそこから見上げた星がすごいとか、釣りをするなら穴場はあそこだとか、自然と詳しくなっちゃってさ。そしたら楽しくなっちゃって」
「いいですね。星。あ。そういえば昔、初日の出見に行こうって言って、新と見に行ったんです。岩に腰掛けて、あともう少しってとこであいつがもたれて来たから、俺ドキドキしちゃって…初日の出見ながら、勢いで告白しそうになったんですよ。俺さ、実はお前のこと…って顔見て言おうとしたら、ただ寝てただけでした。そのあと何で起こしてくれなかったのさ!って怒られましたよ」
いつのまにか俺は、昔の新との思い出を話していた。
他の人と笑い合って歩くあいつを見ても、俺はまだ忘れられないんだな。
蒼さんは黙って聞いてくれていた。
しばらくして、
「着いたよ」
とアパートを指差して蒼さんが言った。
家に入ると、適当に座ってと蒼さんに言われて、ソファに腰掛けた。
「川辺くん、何飲む?ビール?」
「何でも良いです。でも出来れば、1番強い酒をください」
蒼さんはアイスペールに入れた氷、泡盛、ウイスキーと2人分のグラスをテーブルに置いた。
「どっち飲む?」
と聞かれ、泡盛を指差した。蒼さんは2人分の泡盛をグラスに注いだ。
「さっき普通に新のこと好きだって話してたね?」
「あ…」
「まあいいよ。気付いてたし」
「蒼さんもですよね?新のこと…」
「お。さすがだね。まあ最初は純粋にいい子そうだなと思って声かけたんだよ?大学卒業したてくらいかと思って、そんな若い子がなんで街コンなんか参加するの?って興味もあったし。モテなくなさそうだしね。彼」
「まぁ、そうですね。どちらかと言えばモテる方じゃないですかね。ただちょっとだけ鈍いんですよ…あの、聞いても良いですか?」
「何?」
「蒼さんは昔から男性が好きなんですか?」
「そういうわけじゃないよ。付き合ってきた人も色々いるしね。年下も年上も、男も女も、外国人も、もちろん日本人も」
「じゃあ今回はたまたま新が目についたってことですか?」
「俺ね。可愛い人が好きなんだよ。顔というより存在?綺麗に笑う人いるでしょ?芸能人とかモデルさんみたいなさ。でも俺は、可愛く笑う人が好き。ご飯が美味しい時、友達と話してる時、面白い映画観た時。可愛いはぶりっ子とかって意味じゃなくて、簡単に言えば、心から嬉しい、楽しい、面白いっていう気持ちを、素直に表現出来る人って感じかな」
言ってること、何となくわかる。そしてこの人は、新がそういう人間だって感じたんだろうな。この人にだけは、あのどす黒い感情が湧かない理由がわかった気がした。
俺がしばらく黙っていると、
「君は?男が好きなのか?」
と聞かれた。
「わからないです。昔は女の子と付き合ってました。それはそれで楽しかった。でも10年前、俺の前に新が現れた。それからはずっと、好きなのはあいつだけです。その間、女の子と遊んだこともありましたけど、心は動かないから。だからあいつのこと諦めようとして、でもまた復活してってそれを繰り返して、拗らせちゃってるんですよ。親友に片想いなんて、ロクなもんじゃないですよ…」
「そっか。苦しいな…じゃあ聡は俺のこと嫌いだろ?」
「嫌いならこんなとこまできて、一緒に飲んだりしてませんよ。ただ…最初は新を狙っているんだと思って、警戒はしていました。でもあなたには、新に近付く他の男に対して抱く、どす黒い感情が湧かないんです。今日話して、その理由がわかった気がします…そういや新のこと、どうして口説くのやめたんですか?諦めたんですか?」
「んー、自分で言うのもなんだけど。俺がさ、本気出したら、だいたいの子は落とせるかもと思うんだよねー。実際、狙って落とせなかった人は、1人だけだったし。けど新は、あんまり嬉しそうに陶芸してくれてたから、あぁ、この子はやめとこうって思った。性格的に、気まずくなったら来てくれなくなっちゃうタイプだろうし、誰かさんが黙っちゃいないだろうしね」
「たしかに。出来るだけの妨害はしたと思いますよ。もう…俺にはそんな権利、無くなっちゃいましたけど」
と俺は笑った。すると蒼さんは俺の頭を自分の肩に引き寄せて、
「お疲れ様。泣けるなら泣いても良いんだよ」
と言った。
その言葉に、今日見たこと全部蘇る。
お疲れ様か。本当の終わりなのかな。これで。
涙なんか出ないと思ってた。
だけど、蒼さんの手が想像以上に優しくて、温かかったせいで泣いてしまった。
どのくらいそうしていたかわからない。
俺の涙で冷たくなったTシャツに気付いて、慌てて離れた。
「ごめんなさい。俺のせいで、Tシャツが濡れて…」
と言いかけた俺の唇に、蒼さんはそっと唇を重ねた。
「蒼さん?酔ってるんですか?」
今度は俺のことを、少し苦しいくらいに、強く抱きしめる。
「濡れてるのはシャツだけじゃないよ」
そう言うと、おもむろにTシャツを脱ぎ始めた。
「ちょっ!何ですか?」
「静かに…」
と人差し指を立てる。
そしてさっきよりも、深く、そして激しく俺にキスをした。
同時に、着ているシャツのボタンが蒼さんの手で外されていく。
変な感じだ。いつもの感じとは違う感覚に戸惑う。
そういえば男とは、こういうことしたことなかったな。
新だけだと思ってたし、そんな機会もなかった。
何故か抵抗出来ない。
酒のせいか?俺も酔っ払ったのか…
心地良くすら思えてくる。
唇と舌の感触。
蒼さんのわずかに香る香水。
意外と筋肉質な体。
交わす度に聞こえるキスの音。
そして、自分の唇から漏れる吐息。俺、感じてるのか…?
いや、違う。蒼さんのキスのせいで呼吸しづらくて、それで少し荒くなっているだけだ…
「ちょっ!蒼さん、やめてください!こんなの蒼さんを、新の代わりにしてるみたいで、ダメですよ…」
俺はふと我にかえり、引き離そうとする。
良かった。まだ理性が働いている。
「代わりでもいいよ。君がそう望むなら…」
「そんなこと…」
「いいから。俺に任せて?」
そう言って俺を立ち上がらせ、手を引いてバスルームに連れて行った。


ザーっというシャワーの音だけが響く。
さっき泣いた時に出来た俺の涙の跡を、彼は濡れた自分の指で丁寧に拭った。
「蒼さん。俺、やっぱり…」
「蒼でいいよ。新のことも呼び捨てだろ?」
はっきりと嫌だと言えない自分が情け無い。
この人は、本当に新の代わりになろうとしてるのか?
蒼さんはボディソープを手で泡立てると、首からゆっくりと、優しく俺の全身を洗っていった。
そして彼は、ゆっくりと慣れた手つきで右手を動かす。
心はまだどこかで抵抗しているのに、体は言うことを聞かない。
我慢できなくなる。
「蒼…」
戸惑いもまだあるけど、俺はそれを受け入れてしまった。
「んん…」
シャワーの音がまだ響いている。
脱力した俺に、蒼さんはすました顔で言った。
「少しは落ち着いた?」
「こんなことされて、落ち着くわけないじゃないですか…」
「俺は新の代わりになれたか?」
「…」
「心と体は別なんだよ。だから気にするな」
「…じゃあこんなことしておきながら、あなたは俺のこと、なんとも思ってないと?」
「そうだよ。何?好きだって言って欲しかった?」
と笑った。
確かに心と体は別なんだろう。
俺だって蒼さんのことを好きになったわけじゃない。
「違います。ただ…」
「ただ?」
「俺はどうしたらいいんですか?」
「どうしたらとは?」
「俺はスッキリしましたけど、蒼…さんはまだ…なんていうかその…」
「それって、聡が俺のも世話してくれるってこと?」
「いや、だからどうしたらいいのかなと思って。俺、人のなんて、やったことないし…」
ふと感じた申し訳なさから出た言葉だった。
「じゃあ試してみる?」


俺は蒼さんがしてくれたように、彼の体を丁寧に洗いながら、全身に触れていった…
スキンシップって大事だな。
触れているだけでも、少しドキドキする。
俺は後ろから、抱きしめるように洗っていく。
「聡」
と蒼さんは囁くように言うと、俺の左手に自分の左手を絡めて、キスを要求した。
キスを続けたまま、俺の右手を掴み、自分の方に持っていく。
「蒼…」
蒼さんが感じてくれているのがわかる。
「聡…気持ちいいよ…そのまま止めないで?…上手だよ。やっぱり聡は器用だな」
と彼は言った。


リビングに戻った俺が、濡れた頭を拭きながら、残っていた泡盛を一口飲んだところで電話が鳴った。
新からだ。
「もしもし?…あぁもう予約しちゃったよ。…わかったじゃあまた…」
と電話を切った俺の顔を見て、蒼さんが言った。
「新から?」
「はい。次の街コンで最後にするって」
「そうか」
「あなたは何があったか、聞かないんですね」
「話したくなれば、自分から話すだろ?無理に聞いても解決しないだろうし」
あぁ、この人は歳はそんなに変わらないのに、俺との人生の経験値が全然違うんだな、そう思った。
俺は数時間前に見た新の話をした。
楽しそうに並んで話す2人の姿。
俺に嘘ついてまで、高岡さんに会ったこと。
話しながら少し息を詰まらせた俺を、彼は抱きしめた。
しばらくして彼は言った。
「聡。笑ってみ?」
俺は笑顔を見せた。相当引きつっていたに違いない。
「まだまだだな」
と彼は笑った。
「蒼さん。そういやさっきのって本気、出したんですか?」
と俺が聞く。
「ん?」
「さっき、俺が本気出したら、だいたいの子は落とせるって…」
落とせなかった人も、1人いたって言ってたな。
どんな人だったんだろう。
「あぁ」
と蒼さんは笑ったあと、
「いや、1割くらい」
と言った。
「なんすか、それ。俺、だいぶチョロいですね」
と言った俺に、
「落ちたのか?」
と彼は笑った。
「違います!」
「せっかくシャワー浴びたから、シャツの着替え出すよ」
と新しい着替えを出してくれた。



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