3 / 11
第3話
しおりを挟む
姉さんたちが王都に出発して6日目、そろそろ王都についたころだろうか。
マティアスはそんなことを考えながらぼんやり窓から庭を覗いていた。庭には兄さんと母さんがいた。時々庭で一緒にいるのを見かけるが、何をしているのかさっぱりわからない。剣の稽古をしているわけではなさそうだが…。
そろそろラインハルトの授業の時間がある。そう思って部屋に向き直ったとき、
「うわぁ!」
庭の方から兄さんの叫び声が聞こえた。
なにがあったのかとすぐに振り返り、兄さんに目をやると、兄さんがずぶ濡れになっていた。隣にいる母さんはなぜか笑っている。何が起こっているのか驚いてると、次は兄さんの周りに火が着いた。かと思えば急に兄さんが風に吹かれ始めた。
(コン、コン、コン)
驚いていると部屋のドアがノックされた。
「ラインハルトです。」
「どうぞ!というか早く来て!」
ちょうどいいところにラインハルトが来た。何が起きているか、きっとラインハルトならわかるだろう。
あまりにも焦っているマティアスの声に、ラインハルトが少し慌てて入ってきた。
「何事ですか?」
入ってきたラインハルトは部屋を見まわして何も異変がないことに少し安心し、マティアスに駆け寄りながら声をかけた。
「窓の外!兄さんが急にずぶ濡れになったり、兄さんのまわりが燃えたりしたんだ。」
ラインハルトの心配などよそにマティアスは自分の聞きたいことだけを問いただした。それを聞いてラインハルトはあぁ、なるほど、と現状を理解した。
「それは魔法ですね。クラウス様は今、奥様に教わりながら魔法の練習をしているのです。」
「魔法ってなに?」
マティアスは実際に目の前で魔法を見るのは初めてだった。それどころか、読み書きも最近習い始めたマティアスが今読んでいる本は騎士の物語だったため、魔法自体初めて目にした。
「魔法とは、魔力という不思議な力を使って、火をつけたり、水を出したりすることです。魔法を見るのは初めてでしたか?」
なんだかわかったような、わからないような説明を受けたマティアスは「ふぅん」と言って納得した。とにかく不思議なことができることだけは理解した。
ラインハルトに言われて思い返してみると、メイドのミアが花壇に水やりをしているときに水汲みをしているところを見たことはないかもしれない。あれは魔法だったのかもしれない。
「じゃあ、僕も魔法を使えるの?」
自分にも魔法という不思議な力が使えるかもしれないと目を輝かせながらきいた。
「わかりません。」
ラインハルトはきっぱり答え、そのあとに続けて答えた。
「マティアス様の年齢では体ができておらず、おそらく魔法を使えません。無理に魔法を使おうとすると最悪の場合この先一生魔法が使えなくなります。」
魔法を使えないことにがっかりしたが、ラインハルトの真剣な物言いについ息を呑むマティアス。今は使えないだけでこれから使えるようになるなら少し安心だ。そう思った矢先、
「しかし、魔力がない、極端に魔力が少ない、という方も稀にですが居ます。こういった場合は、自身で魔法を使うことはできないと思ってください。」
ラインハルトは期待させて落とすタイプか。もし自分が魔法を使えなかったらと思うと悲しくなってきたぞ。
マティアスはラインハルトの少し引っかかる物言いを気にしつつ肩を落とした。
「マティアス様も5歳になりましたら魔法の適性検査がございます。クラウス様も昨年適性検査を受けております。その頃から少しずつ魔法の練習を始めておられます。クラウス様は今、水魔法の練習をなさっていたのではないかと。」
「適性検査ってなに?」
初めて聞くことだらけでついラインハルトを質問攻めにしてしまうが、嫌な顔一つせず答えてくれる。
「適性検査とは、その人がどの属性の魔法を得意とするのかを調べる者です。属性とは四大属性の火、水、土、風、そして稀少属性の光、闇があります。適正は基本的には一つですが、複数持つ人もいます。アレクシア様は二属性の適性がありますよ。」
「兄さんは水属性が適性属性ってこと?母さんは火を着けていたから適性は火属性?」
「それは一概にそうとは言えません。四大属性は適性がなくても訓練次第で使えるようになりますが、稀少属性は適性がない人には使うことができません。アレクシア様は四大属性すべての魔法を扱うことができます。あと、お二人の適性属性についてはご本人に直接お聞きください。」
特に秘密にすることでもないが、人同士の戦いになったとき、こういった情報が結果を分けることがある。また、こういった情報が洩れると危険にさらされることもあるため、伏せておくと説明された。
「わかったよ。ありがとう。」
もしかして母さんは魔法のすごい人なのか?父さんに引き続き母さんも人並み外れた力を持っていて正直驚いている。
「マティアス様、そろそろ本日の授業を始めてもよろしいでしょうか。」
すっかり忘れていたがラインハルトは授業をしに来たんだった。魔法のことを聞けて勝手に満足していた。
「母さんと兄さんは魔法の適性属性は何なの?」
今日の練習を見ていたことやラインハルトに魔法のことを少し教えてもらったことを伝えて、昼間気になっていたことを聞いた。
「私は水属性と風属性の適性があるわよ。といっても他の属性も練習したから四大属性は全部使えるけれど。」
先に答えてくれたのは母さんだった。つまり昼間なんでもない顔をして使っていた火属性の魔法は単に母さんの努力によるものということだ。自分の母ながらすごいと思う。
「僕は水属性だよ。それにしても恥ずかしいところを見られてしまったな。」
マティアスが見たのは、魔法に失敗してずぶ濡れになった兄さんが風邪をひかないように、火属性と風属性の魔法を使って暖かい風で乾かしていたところだったらしい。
やはり母さんはすごい魔法使いなのか?
「マティアスの適性検査はまだ1年以上あるものね。気になるわね。マティアスも魔法は私が教えますからね。」
心なしか母さんがいつもより笑顔な気がする。全属性使えるようになるまで魔法の練習をしたり、兄さんにも自分で魔法を教えたりするくらいだ、よほど魔法が好きなんだろう。
「クラウスは真面目に魔法の練習をしてくれるから覚えも早いし助かるわ。カルラときたら、魔法は性に合わないといって、すぐに剣を振ろうとするんだから。」
母さんがため息をつきながら姉さんへの不満を漏らす。
姉さんは騎士を目指しているらしく、剣にしか興味がないらしい。母さんが言うには魔法の勉強もしないと魔法使いと戦うときに後手に回ってしまうらしい。
「学園で少しでも魔法への考えてくれることを願うばかりね。」
再び母さんがため息をついた。
夕食が終わった後、兄さんと一緒に魔法について少し教えてもらった。
人のほとんどは四大属性の適性で、複数適性を持つ人は50人に1人くらいの割合で生まれてくるらしい。稀少属性の適性もちはハイルムベルク王国では1年に2人も生まれれば多い方らしい。そして、稀少属性は年に一人程度は生まれているため、そんなに少なくないのだが、稀少属性の魔法は四大属性に比べ膨大魔力を消費するため、適性を持っていても魔力量が足りず、実践レベル使える人はかなり少ないらしい。冒険者や騎士を目指す人の多くは練習して四大属性を使う人が多いのが現状だ。とはいえ、まったく使えないわけではなく、実践レベルでは到底意味をなさない小規模な魔法を使うことができる者がほとんどだ。そのため、魔法師団へは入団しやすくなっている。また、王都の学園では、特別枠として入学金や学費免除、試験時の交通費支給によって平民でも入学しやすい体制をとっているみたいだ。
マティアスはそんなことを考えながらぼんやり窓から庭を覗いていた。庭には兄さんと母さんがいた。時々庭で一緒にいるのを見かけるが、何をしているのかさっぱりわからない。剣の稽古をしているわけではなさそうだが…。
そろそろラインハルトの授業の時間がある。そう思って部屋に向き直ったとき、
「うわぁ!」
庭の方から兄さんの叫び声が聞こえた。
なにがあったのかとすぐに振り返り、兄さんに目をやると、兄さんがずぶ濡れになっていた。隣にいる母さんはなぜか笑っている。何が起こっているのか驚いてると、次は兄さんの周りに火が着いた。かと思えば急に兄さんが風に吹かれ始めた。
(コン、コン、コン)
驚いていると部屋のドアがノックされた。
「ラインハルトです。」
「どうぞ!というか早く来て!」
ちょうどいいところにラインハルトが来た。何が起きているか、きっとラインハルトならわかるだろう。
あまりにも焦っているマティアスの声に、ラインハルトが少し慌てて入ってきた。
「何事ですか?」
入ってきたラインハルトは部屋を見まわして何も異変がないことに少し安心し、マティアスに駆け寄りながら声をかけた。
「窓の外!兄さんが急にずぶ濡れになったり、兄さんのまわりが燃えたりしたんだ。」
ラインハルトの心配などよそにマティアスは自分の聞きたいことだけを問いただした。それを聞いてラインハルトはあぁ、なるほど、と現状を理解した。
「それは魔法ですね。クラウス様は今、奥様に教わりながら魔法の練習をしているのです。」
「魔法ってなに?」
マティアスは実際に目の前で魔法を見るのは初めてだった。それどころか、読み書きも最近習い始めたマティアスが今読んでいる本は騎士の物語だったため、魔法自体初めて目にした。
「魔法とは、魔力という不思議な力を使って、火をつけたり、水を出したりすることです。魔法を見るのは初めてでしたか?」
なんだかわかったような、わからないような説明を受けたマティアスは「ふぅん」と言って納得した。とにかく不思議なことができることだけは理解した。
ラインハルトに言われて思い返してみると、メイドのミアが花壇に水やりをしているときに水汲みをしているところを見たことはないかもしれない。あれは魔法だったのかもしれない。
「じゃあ、僕も魔法を使えるの?」
自分にも魔法という不思議な力が使えるかもしれないと目を輝かせながらきいた。
「わかりません。」
ラインハルトはきっぱり答え、そのあとに続けて答えた。
「マティアス様の年齢では体ができておらず、おそらく魔法を使えません。無理に魔法を使おうとすると最悪の場合この先一生魔法が使えなくなります。」
魔法を使えないことにがっかりしたが、ラインハルトの真剣な物言いについ息を呑むマティアス。今は使えないだけでこれから使えるようになるなら少し安心だ。そう思った矢先、
「しかし、魔力がない、極端に魔力が少ない、という方も稀にですが居ます。こういった場合は、自身で魔法を使うことはできないと思ってください。」
ラインハルトは期待させて落とすタイプか。もし自分が魔法を使えなかったらと思うと悲しくなってきたぞ。
マティアスはラインハルトの少し引っかかる物言いを気にしつつ肩を落とした。
「マティアス様も5歳になりましたら魔法の適性検査がございます。クラウス様も昨年適性検査を受けております。その頃から少しずつ魔法の練習を始めておられます。クラウス様は今、水魔法の練習をなさっていたのではないかと。」
「適性検査ってなに?」
初めて聞くことだらけでついラインハルトを質問攻めにしてしまうが、嫌な顔一つせず答えてくれる。
「適性検査とは、その人がどの属性の魔法を得意とするのかを調べる者です。属性とは四大属性の火、水、土、風、そして稀少属性の光、闇があります。適正は基本的には一つですが、複数持つ人もいます。アレクシア様は二属性の適性がありますよ。」
「兄さんは水属性が適性属性ってこと?母さんは火を着けていたから適性は火属性?」
「それは一概にそうとは言えません。四大属性は適性がなくても訓練次第で使えるようになりますが、稀少属性は適性がない人には使うことができません。アレクシア様は四大属性すべての魔法を扱うことができます。あと、お二人の適性属性についてはご本人に直接お聞きください。」
特に秘密にすることでもないが、人同士の戦いになったとき、こういった情報が結果を分けることがある。また、こういった情報が洩れると危険にさらされることもあるため、伏せておくと説明された。
「わかったよ。ありがとう。」
もしかして母さんは魔法のすごい人なのか?父さんに引き続き母さんも人並み外れた力を持っていて正直驚いている。
「マティアス様、そろそろ本日の授業を始めてもよろしいでしょうか。」
すっかり忘れていたがラインハルトは授業をしに来たんだった。魔法のことを聞けて勝手に満足していた。
「母さんと兄さんは魔法の適性属性は何なの?」
今日の練習を見ていたことやラインハルトに魔法のことを少し教えてもらったことを伝えて、昼間気になっていたことを聞いた。
「私は水属性と風属性の適性があるわよ。といっても他の属性も練習したから四大属性は全部使えるけれど。」
先に答えてくれたのは母さんだった。つまり昼間なんでもない顔をして使っていた火属性の魔法は単に母さんの努力によるものということだ。自分の母ながらすごいと思う。
「僕は水属性だよ。それにしても恥ずかしいところを見られてしまったな。」
マティアスが見たのは、魔法に失敗してずぶ濡れになった兄さんが風邪をひかないように、火属性と風属性の魔法を使って暖かい風で乾かしていたところだったらしい。
やはり母さんはすごい魔法使いなのか?
「マティアスの適性検査はまだ1年以上あるものね。気になるわね。マティアスも魔法は私が教えますからね。」
心なしか母さんがいつもより笑顔な気がする。全属性使えるようになるまで魔法の練習をしたり、兄さんにも自分で魔法を教えたりするくらいだ、よほど魔法が好きなんだろう。
「クラウスは真面目に魔法の練習をしてくれるから覚えも早いし助かるわ。カルラときたら、魔法は性に合わないといって、すぐに剣を振ろうとするんだから。」
母さんがため息をつきながら姉さんへの不満を漏らす。
姉さんは騎士を目指しているらしく、剣にしか興味がないらしい。母さんが言うには魔法の勉強もしないと魔法使いと戦うときに後手に回ってしまうらしい。
「学園で少しでも魔法への考えてくれることを願うばかりね。」
再び母さんがため息をついた。
夕食が終わった後、兄さんと一緒に魔法について少し教えてもらった。
人のほとんどは四大属性の適性で、複数適性を持つ人は50人に1人くらいの割合で生まれてくるらしい。稀少属性の適性もちはハイルムベルク王国では1年に2人も生まれれば多い方らしい。そして、稀少属性は年に一人程度は生まれているため、そんなに少なくないのだが、稀少属性の魔法は四大属性に比べ膨大魔力を消費するため、適性を持っていても魔力量が足りず、実践レベル使える人はかなり少ないらしい。冒険者や騎士を目指す人の多くは練習して四大属性を使う人が多いのが現状だ。とはいえ、まったく使えないわけではなく、実践レベルでは到底意味をなさない小規模な魔法を使うことができる者がほとんどだ。そのため、魔法師団へは入団しやすくなっている。また、王都の学園では、特別枠として入学金や学費免除、試験時の交通費支給によって平民でも入学しやすい体制をとっているみたいだ。
1
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説

セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる