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会えないとダメみたい
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どうしよう。
・・・・・・・・・全然撮れない。
叶多のマンションから自宅に戻ったオレは早々に危機に陥っていた。
星空の下に行っても、ちっともいい写真が撮れないのだ。
シャッターをきって画像を確認しても納得がいかない。
何がいけないのかも、分からない。
もちろん星のせいなんかじゃない。
原因はオレ自身の中にあった。
けど、何が原因なのかをはっきりと言葉に表すことができない。
ただただ、心の中がどんよりと重くて、しくしくとする。
これがスランプってやつなのか。
何ともやっかいだ。
ぐううううう。
オレの腹の虫が騒ぎ始めた。
でも、やっぱり金もない。
何か安い食べ物でも探しに行くか。
家に鍵をかけながら、ふと叶多と食べたパスタを思い出した。
叶多に教えてもらったカルボナーラ、旨かったな。
その瞬間、目頭がジンと熱くなって、オレは焦って顔をブンブンと振った。
スマホのニュース画面が映し出された。
「人気俳優 南叶多の素顔 大物議員Oとの熱愛現場をスクープ!」
どういうことだよ。
何で、叶多に渡した写真が記事になってるんだよ。
すぐさま出版社に電話をかけたが、話し中の音ばかりで繋がる気配もない。
オレは待ちきれずに直接編集長のところへ向かった。
編集部はいつもとうってかわって意気揚々と電話に応対していた。
「お手柄!
昨日の夜にデータ送ってくれたからギリギリ間に合ったよ。
はい、これ」
編集長、やれば愛想良くできるんじゃん。
スクープ一本でころりと態度を変えてくる中年オヤジにいささか辟易した。
これ、メールで言われてたやつと、いくらか厚みのある封筒を渡された。
これだけの額があれば多少の撮影旅行には行けそうだ。
けど、オレが行かなきゃと思ったのは旅行なんかじゃなかった。
オレ、メールなんか送ってない。
叶多、何考えてんだよお前。
今すぐ聞きたいけど、無理だった。
オレは叶多の連絡先なんか知らなかったからだ。
連絡先交換しよっか、なんて関係じゃなかったから。
なのに、連絡とれなきゃどうしようもない状況になるなんて。
金もないから走るしかなかった。
会いに行かなきゃ、話しをしたい、声を聞きたい、って思ってるのは、何でだろう。
・・・・・・・・・全然撮れない。
叶多のマンションから自宅に戻ったオレは早々に危機に陥っていた。
星空の下に行っても、ちっともいい写真が撮れないのだ。
シャッターをきって画像を確認しても納得がいかない。
何がいけないのかも、分からない。
もちろん星のせいなんかじゃない。
原因はオレ自身の中にあった。
けど、何が原因なのかをはっきりと言葉に表すことができない。
ただただ、心の中がどんよりと重くて、しくしくとする。
これがスランプってやつなのか。
何ともやっかいだ。
ぐううううう。
オレの腹の虫が騒ぎ始めた。
でも、やっぱり金もない。
何か安い食べ物でも探しに行くか。
家に鍵をかけながら、ふと叶多と食べたパスタを思い出した。
叶多に教えてもらったカルボナーラ、旨かったな。
その瞬間、目頭がジンと熱くなって、オレは焦って顔をブンブンと振った。
スマホのニュース画面が映し出された。
「人気俳優 南叶多の素顔 大物議員Oとの熱愛現場をスクープ!」
どういうことだよ。
何で、叶多に渡した写真が記事になってるんだよ。
すぐさま出版社に電話をかけたが、話し中の音ばかりで繋がる気配もない。
オレは待ちきれずに直接編集長のところへ向かった。
編集部はいつもとうってかわって意気揚々と電話に応対していた。
「お手柄!
昨日の夜にデータ送ってくれたからギリギリ間に合ったよ。
はい、これ」
編集長、やれば愛想良くできるんじゃん。
スクープ一本でころりと態度を変えてくる中年オヤジにいささか辟易した。
これ、メールで言われてたやつと、いくらか厚みのある封筒を渡された。
これだけの額があれば多少の撮影旅行には行けそうだ。
けど、オレが行かなきゃと思ったのは旅行なんかじゃなかった。
オレ、メールなんか送ってない。
叶多、何考えてんだよお前。
今すぐ聞きたいけど、無理だった。
オレは叶多の連絡先なんか知らなかったからだ。
連絡先交換しよっか、なんて関係じゃなかったから。
なのに、連絡とれなきゃどうしようもない状況になるなんて。
金もないから走るしかなかった。
会いに行かなきゃ、話しをしたい、声を聞きたい、って思ってるのは、何でだろう。
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