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第6章
#70明かり
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僕達はお化け屋敷の中のQRコードを照らす明かりを探すことにした。
明かりといっても懐中電灯ぐらいの大きさじゃないと通路は通らなそうだ。
「なあ、ここ以外にあと2つQRコードあるんだろぉ?先にそっち探さないかぁ?」
そうだ、まだ2つあるんだ。
「それもそうだね、じゃあこっち見てみよう」
「おうぅ」
残りのアトラクションも全部見たけれど、特に怪しい場所も無かった。
「なあ!こっちは無かった!そっちはどうだった?」
ジョーさん達がこっちに向かって走ってきた。
「お化け屋敷の中に1つ、でも暗くて写らないんです」
「じゃあそのお化け屋敷に持っていける明かりを探せばいいんだな」
明かり…明かり……あ、そういえば。
「あの、昨日の夜にウコイックが懐中電灯使ってたの見たんだけど」
「本当か!ならそれを探しに…」
「さすがに隠してると思うよー?」
「そうだよな…とりあえずお化け屋敷に見に行ってみよう」
え…また……
「なるほどな、たしかにあるけど暗いな」
「そうなんだよなぁ、スマホの明かりで試してみるかぁ?」
「おお、やってみよう」
「…うーん、やっぱり明かりが足りないなぁ」
「やっぱり明かりが必要なのか」
「とりあえず出ようぜぇ」
「そうだな」
砕とジョーさんはそのまま出口へ。
…そして僕と京君はそれぞれ大きな背中にずっとしがみついていた。
「さっき稗田っちが言ってた懐中電灯探してみるかぁ?」
「あるとしたら本部だな」
「1回ピンキックに懐中電灯あるか聞いてみたらいいんじゃないー?」
「もしかしたら行けるかもしれないけど、さすがに危ないね」
「ちょっと忍び寄って盗んでみるかぁ?」
砕はニヤニヤしながら言った。
「いや、ダメだ、それは」
京君の声のトーンが急に変わった。
「あ、いや、ごめんなぁ」
「ごめん、僕もちょっと…疲れてきたのかなー?」
「とりあえず、行くだけ行ってみるか」
「ピンポンとかあるかな…」
僕達は扉が無いか本部の周りを手分けして探している。
「また来たの~っ?」
突然後ろから声が聞こえた、ダイダイックだ。
「あの、懐中電灯って本部にあったりしない?」
「なんで~っ?」
「いや、あの、家のベッドの下に物を落としちゃったんだけど、それを探すために…あはは…」
「ふ~んっ…」
ダイダイックは僕を疑う目付きで見てきた。
「分かったわ~っ、困ってる人を助けるのが私のモットーよ~っ」
良かった…思ったよりあっさりといけそうだ。
「でも、私が付き添いで行くわね~っ」
「えっ…」
「何か問題でも~っ?」
まずい、どうしよう…
「いや、行こう、助かるよ」
「私もそう言われると照れるわ~っ」
僕はそのまま道を戻ろうとした。
「おいぃ!懐中電灯は…あれ?」
砕が僕に手を振って走ってきたけれど、後ろのダイダイックを見て足が止まった。
「あら~っ?一緒に私を探しに来たの~っ?」
「そ、そうなんだよ、優しいから着いてきてくれたんだ」
「え?嬉しいなぁ、ところで懐中電灯は…」
「よーし!ダイダイック!行こう!」
「ん、分かったわ~っ」
「こっち遠回りじゃない~っ?」
「ごめん、まだ道覚えてなくて」
僕はあえてアトラクションの方からまわって家の方に向かっている。
何か奇跡が起きないか願っているんだ。
「ねえ!ダイダイック!助けて!」
突然後ろから叫び声が聞こえた。
後ろを振り返るとそこには横たわったジョーさんと、その横に京君が座って体を揺すっていた。
明かりといっても懐中電灯ぐらいの大きさじゃないと通路は通らなそうだ。
「なあ、ここ以外にあと2つQRコードあるんだろぉ?先にそっち探さないかぁ?」
そうだ、まだ2つあるんだ。
「それもそうだね、じゃあこっち見てみよう」
「おうぅ」
残りのアトラクションも全部見たけれど、特に怪しい場所も無かった。
「なあ!こっちは無かった!そっちはどうだった?」
ジョーさん達がこっちに向かって走ってきた。
「お化け屋敷の中に1つ、でも暗くて写らないんです」
「じゃあそのお化け屋敷に持っていける明かりを探せばいいんだな」
明かり…明かり……あ、そういえば。
「あの、昨日の夜にウコイックが懐中電灯使ってたの見たんだけど」
「本当か!ならそれを探しに…」
「さすがに隠してると思うよー?」
「そうだよな…とりあえずお化け屋敷に見に行ってみよう」
え…また……
「なるほどな、たしかにあるけど暗いな」
「そうなんだよなぁ、スマホの明かりで試してみるかぁ?」
「おお、やってみよう」
「…うーん、やっぱり明かりが足りないなぁ」
「やっぱり明かりが必要なのか」
「とりあえず出ようぜぇ」
「そうだな」
砕とジョーさんはそのまま出口へ。
…そして僕と京君はそれぞれ大きな背中にずっとしがみついていた。
「さっき稗田っちが言ってた懐中電灯探してみるかぁ?」
「あるとしたら本部だな」
「1回ピンキックに懐中電灯あるか聞いてみたらいいんじゃないー?」
「もしかしたら行けるかもしれないけど、さすがに危ないね」
「ちょっと忍び寄って盗んでみるかぁ?」
砕はニヤニヤしながら言った。
「いや、ダメだ、それは」
京君の声のトーンが急に変わった。
「あ、いや、ごめんなぁ」
「ごめん、僕もちょっと…疲れてきたのかなー?」
「とりあえず、行くだけ行ってみるか」
「ピンポンとかあるかな…」
僕達は扉が無いか本部の周りを手分けして探している。
「また来たの~っ?」
突然後ろから声が聞こえた、ダイダイックだ。
「あの、懐中電灯って本部にあったりしない?」
「なんで~っ?」
「いや、あの、家のベッドの下に物を落としちゃったんだけど、それを探すために…あはは…」
「ふ~んっ…」
ダイダイックは僕を疑う目付きで見てきた。
「分かったわ~っ、困ってる人を助けるのが私のモットーよ~っ」
良かった…思ったよりあっさりといけそうだ。
「でも、私が付き添いで行くわね~っ」
「えっ…」
「何か問題でも~っ?」
まずい、どうしよう…
「いや、行こう、助かるよ」
「私もそう言われると照れるわ~っ」
僕はそのまま道を戻ろうとした。
「おいぃ!懐中電灯は…あれ?」
砕が僕に手を振って走ってきたけれど、後ろのダイダイックを見て足が止まった。
「あら~っ?一緒に私を探しに来たの~っ?」
「そ、そうなんだよ、優しいから着いてきてくれたんだ」
「え?嬉しいなぁ、ところで懐中電灯は…」
「よーし!ダイダイック!行こう!」
「ん、分かったわ~っ」
「こっち遠回りじゃない~っ?」
「ごめん、まだ道覚えてなくて」
僕はあえてアトラクションの方からまわって家の方に向かっている。
何か奇跡が起きないか願っているんだ。
「ねえ!ダイダイック!助けて!」
突然後ろから叫び声が聞こえた。
後ろを振り返るとそこには横たわったジョーさんと、その横に京君が座って体を揺すっていた。
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