リピートライフ

花畑 空間

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第6章

#67日記2

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【6月9日。今日もせっせとロボット作り。もう子供たちが溢れるほどになってきたから、新たな子供は受け付けないことにした。心が痛いが早いうちに家を増築する予定だ。日記を書いていて思いついたがロボ達を建築できるように改造してみようか。】

【6月15日。新たに緑色のけいちゃんを作った。青と黄色もそうだが性格はあまり被らないようにしている。その方が過ごしていて楽しいだろう、そして何より子供たちの成長に繋がりそうだ。色々な性格の人と触れ合うのも大切だ。】
緑色…ミドリックか。

【6月23日。建築機能と同時進行でやってたからか、ミスで新たに作っている紫色のけいちゃんに2つ性格を与えてしまった。ここからまた作業するのは疲れそうだが、子供たちに見せるには情緒がおかしい。】
次はムラサキックか。
この日記の著者はウコイックを人で間違いなさそうだ。

【6月25日。忘れないうちに日記に書いておくとする。7月のどこかでうちのロボットを見に来たいと言う企業の人から電話があった。準備しておかねば。】

【6月25日。電話で焦って忘れていたが、紫色のけいちゃんの対処法も書いておく。企業の人は技術を見たいと言っていた。だから珍しい特性を持たせようと考えた。ロボットがロボットを動かす。これは新たな発明だろう。】

【7月2日。最近ロボットばかりに目がいってしまい子供たちと遊ぶ時間が減ってしまった。子供たちはロボット達と遊べているから良いだろうが私がもっと遊びたいのだ。】

【7月5日。紫色のけいちゃんの作業が終了した。紫色のけいちゃんが少し色を変えた赤紫と青紫のけいちゃんの司令塔となって動いてもらう。まあ主に紫色のけいちゃんだけ動いて、1人では運べそうにないものを運ぶ時に紫色のけいちゃんにお願いして動かしてもらう形にした。】

【7月11日。来週、18日に企業の人が来る。子供たちには気にしなくていいと言った。建築機能も大詰めだ。あと少し頑張ろう。】

【7月16日。完成した。だが疲れた。】

【7月18日。昨日は疲れて丸1日休んでいた。子供たちはけいちゃん達に任せっぱなしだったがなんとかなったようだ。もう私がいらないんじゃないかとも思うほどに。体力も回復したので企業の人を待つ。】
ここでⅡは終わった。
まだ時間はあるしIIIも読めそうだ。

僕はIIを本棚に戻し、IIIを手に取った。
IIIは1番厚みがあるな。

【7月18日。企業の彼、1人でやってきて私の家を見ると感動していた。彼はロボットの技術もそうだが、どうやらロボットがどうやって意思を持ったのか知りたかったようだ。それから私とずっと話していたが、私も何故意思を持ったのかは不明のままなので、何日か私の家に住むことになった。】

【7月20日。彼は相当な悩みを抱えているようだ。仕事のこと、家族のこと。私の願いは悩みを持った子供たちを救うことだが、大人も救いたいのだ。だが大人は悩みが深すぎる。考えすぎてしまうのだ。だからみんなを集めて遊ぶなんてことだけで気が晴れることもない。今開発途中のロボットを作り終えたら彼の悩みを解決してみようと思う。】

【7月25日。桃色のけいちゃん、橙色のけいちゃんを作った。桃色をかわいらしくしたかったが間違えて性格を逆にしてしまい、橙色のけいちゃんがかわいらしくなった。性別もなんとなく女性寄りになった。けいちゃんは男の子なのだがここまでくるとけいちゃんという呼び方もどうかと思ってきた。】
ピンキックとダイダイック…

【7月27日。彼は正式に私の助手となった。仕事を辞めた訳ではないが、私の家に住み込みで研究をしている。彼は記憶に関する研究をしていたようで、もしかしたら私の願いが叶うかもしれない。】

【8月2日。建築機能をグレードアップした。先に設計図を描き、それを元にけいちゃん達を動かしていたが、ついに設計図までけいちゃん達が作れるようになった。彼も子供たちと仲良くなれたし、家も広くなった。そろそろ新たに子供を増やすことも検討してみようか。】

【8月5日。彼は私の許可の元、けいちゃんを実験材料として使うことにした。それに伴いけいちゃんに新たに名前を付けた。名前はUKOIKウコイックをローマ字にして逆から読んだ名前だ。】
ウコイック…!
ついに名前が出てきた。
まだ日記の先はある。
読めるところまで読もう。
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