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第6章
#63帰宅
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図書館の中は広く、2階まである。
本は絵本や漫画が揃っているが、どれも大人の好きそうなものは無い、子供向けばかりだ。
少し読んでいこうかな。
「うーん、特に良さそうなのは……ん?」
絵本の棚にふと目に止まる本があった。
【人工知能 III】という名前の本。
絵本のかわいらしい名前の中に人工知能という文字が異彩を放っている。
でも目に止まっただけで興味があったわけではないし、他に良い本がないかを探そうかな。
あれ、ここには【人工知能 Ⅱ】がある。
ほとんどの本は順番や種類が整理されてるのに、さっきの場所からかなり離れてるところにある。
ここまできたら読みたくなってきたぞ。
最初の巻を探そう。
……
よし、やった、やっと見つけた。
僕は思わずガッツポーズをとってしまった。
本はそこまで分厚くない、これなら時間までに読み切れそうだ。
ほお、ふむふむ…
よく分からない。
内容は専門的なことがずらーっと書いていて、著者の日記みたいなのも載っている。
著者の名は重谷正治さんという人らしい、メインは保護施設を経営していて、趣味で機械を触っているらしい。
顔写真が載っているがかなりお年を召している。
結構な年だと思うのに凄いな…
難しいところは分からなかったけど、最後まで読んでしまった。
じゃあ次はⅡを…あれ、そろそろ時間じゃないのか?
急いでスマホを開くと、9時30分だった。
危ない、気づいてよかった。
余裕があるうちに帰っておこう、心配だ。
少し迷ってしまったがひとまず帰れた、これで安心できる。
「今からまだ外にいる人を見つける作業に入りますが~、窓とかから覗かないでくださいね~覗いたら減点とか~落としたりしますよ~」
外からピンキックの声が聞こえる。
覗かないでと言われると覗きたくなるけど、見つかるのは怖い。
ブーブー。
突然スマホが揺れた。
スマホを確認すると砕からの着信だ。
「もしもし?どうしたの?」
「なぁ、窓の外が気になるんだけどよぉ、一緒にせーので覗かないかぁ?」
着いて行った時もそうだし、砕はまたやらかそうとしている。
「絶対ダメ」
「なんでだよぉ」
「これ以上減点されたら困るよ?」
「でも気になるじゃねえかよぉ」
「ダメ」
「一生のお願いだからよぉ、頼むぅ」
砕は全然折れない。
「…じゃあ、一瞬だけ」
僕は仕方ないから折れた。
「よっしゃ、じゃあ見るぞぉ、せーのっ」
砕の合図で僕は窓を覗いた。
ちょうど家の目の前にウコイックがいた。
懐中電灯で照らして見て探しているようだ。
少し見入ってしまったその瞬間。
僕とウコイックは目が合った。
本は絵本や漫画が揃っているが、どれも大人の好きそうなものは無い、子供向けばかりだ。
少し読んでいこうかな。
「うーん、特に良さそうなのは……ん?」
絵本の棚にふと目に止まる本があった。
【人工知能 III】という名前の本。
絵本のかわいらしい名前の中に人工知能という文字が異彩を放っている。
でも目に止まっただけで興味があったわけではないし、他に良い本がないかを探そうかな。
あれ、ここには【人工知能 Ⅱ】がある。
ほとんどの本は順番や種類が整理されてるのに、さっきの場所からかなり離れてるところにある。
ここまできたら読みたくなってきたぞ。
最初の巻を探そう。
……
よし、やった、やっと見つけた。
僕は思わずガッツポーズをとってしまった。
本はそこまで分厚くない、これなら時間までに読み切れそうだ。
ほお、ふむふむ…
よく分からない。
内容は専門的なことがずらーっと書いていて、著者の日記みたいなのも載っている。
著者の名は重谷正治さんという人らしい、メインは保護施設を経営していて、趣味で機械を触っているらしい。
顔写真が載っているがかなりお年を召している。
結構な年だと思うのに凄いな…
難しいところは分からなかったけど、最後まで読んでしまった。
じゃあ次はⅡを…あれ、そろそろ時間じゃないのか?
急いでスマホを開くと、9時30分だった。
危ない、気づいてよかった。
余裕があるうちに帰っておこう、心配だ。
少し迷ってしまったがひとまず帰れた、これで安心できる。
「今からまだ外にいる人を見つける作業に入りますが~、窓とかから覗かないでくださいね~覗いたら減点とか~落としたりしますよ~」
外からピンキックの声が聞こえる。
覗かないでと言われると覗きたくなるけど、見つかるのは怖い。
ブーブー。
突然スマホが揺れた。
スマホを確認すると砕からの着信だ。
「もしもし?どうしたの?」
「なぁ、窓の外が気になるんだけどよぉ、一緒にせーので覗かないかぁ?」
着いて行った時もそうだし、砕はまたやらかそうとしている。
「絶対ダメ」
「なんでだよぉ」
「これ以上減点されたら困るよ?」
「でも気になるじゃねえかよぉ」
「ダメ」
「一生のお願いだからよぉ、頼むぅ」
砕は全然折れない。
「…じゃあ、一瞬だけ」
僕は仕方ないから折れた。
「よっしゃ、じゃあ見るぞぉ、せーのっ」
砕の合図で僕は窓を覗いた。
ちょうど家の目の前にウコイックがいた。
懐中電灯で照らして見て探しているようだ。
少し見入ってしまったその瞬間。
僕とウコイックは目が合った。
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