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第5章
#44開始
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「じゃあ1人ずつ豆知識発表していこうか~まずそこの大きい人~」
「俺かぁ、じゃあ言うぜぇ、ネジは右に回すと緩む、だぜぇ!」
えーっとこれは…どっちだっけな…。
「なるほど~では次にそっちの女の子~」
これ順番的に僕が最後になるな、なんか恥ずかしい。
「えっと、私のは…音階はドレミソラシである」
これはさすがに嘘だな、ファが無い。
「じゃあ次いってみよ~」
「えっと、蒼空と青空が少し違う」
これはどうなんだろう、文字は似てるけど、意味が違う?なら敵?でも櫻さんのことだし引っかけてそうだ。
今分かってるのは日向ちゃんはこっち側だということ。
あとの4人の豆知識もちゃんと聞いてある程度人数を把握しておこう。
「えっと俺は、一般陣営だ」
…え?
いや、これって嘘つき陣営でも言えるのか、もし一般陣営なら大丈夫だし、嘘つき陣営だったら嘘だからセーフ。
これは凄い、とりあえずこの金髪の人はどっちか分からないな。
「ではでは~次どうぞ~」
「私の豆知識は、鮭は赤身の魚だ!です!」
これは一般陣営かな?鮭は赤っぽいイメージだし、あの人とは敵になるのか…
「さてさて~次~」
アカムラもだんだん雑になってきた。
「えっと私は、落ちにくい汚れには生クリームを使うとよく落ちる」
一瞬落ちって言葉にビクッとしたけど、汚れに生クリームが効くなんて聞いたことないな、あの人はこっちのチームかな。
「はい次~」
「俺のは、じゃんけんの元は、グーパンチと目潰しとビンタである!だ」
元気そうに言っているがこれも嘘だろう、人数は知らされてなかったけど、嘘つき陣営が多そうだ。
「はい、そこのはなんだっけ~トマトは果物である、だっけ~?」
え、言われた。
「はいみんな出揃ったところで~豆知識の紙とペン、あと役職の紙を机に閉まって、机からヘッドホンを上に出してね~携帯を持ってる人はすぐ出せるようにしておきな~」
僕はヘッドホンを机に出し、他の物を全て机の中に入れた。
「さあここからが本番、仕切りが無くなった瞬間からスタートだ」
…仕切りが無くならないな。
「あ、ていうか~昼のルール言ったっけ~?」
今思うと聞いてないかもしれない。
「昼は話し合いの時間は10分、その間に落とす人を決めてね~1番投票数の多かった人が落とされる~あと全員の同意があれば時短もできる~」
「これでいいかな~?じゃあスタートするよ~」
グダグダではあったけど、次こそスタートだ。
カシャン
仕切りが机の中に入った。
とりあえず観察しよう。
「えっと、何話そうかしら」
櫻さんが話を切り出した。
「とりあえず誰がどっち側か、だな」
一般陣営って言っていた人が言った。
「あなたはどっちなの?」
「言えない」
「…様子見ってこと?」
「ああ」
少し怖い雰囲気のその人は自分がどっちかは頑なに答えないようだ。
「でももし少数派の陣営だった時絶望しません?」
さっきの鮭の人が会話に参加してきた。
「まあそれはそうだけど…」
「それがこのゲームってことですね」
僕も参加した。
「このゲームは少数派がどうしても勝てないゲーム、だからあえて人数を公表しなかったんです」
「それは違うわ」
櫻さんは僕に向かってそう言った。
「少数派が勝てないわけじゃない、少数派が多数派を勝たせないといけないのよ」
勝たせないといけない?
「少数派が名乗り出ない限り人数が少なくなっていく、でも少数派が名乗り出ればその人を落とした時点で勝利宣言ができる」
「あ、ちなみに勝利宣言は失敗したら全員ドボンね~」
アカムラが思い出したように言った、大事なことだから危なかった。
「もし多数派が嘘つき陣営なら少数派が名乗り出れば夜も合わせてすぐに終わる、逆に多数派が一般陣営なら嘘つきを昼の投票で落としていけばいい、でも狼少年が毎夜に1人ずつ落としていったらほぼみんな壊滅だけどね」
「もうそんなとこまで分かったんだね~このゲームを~ちなみにあと3分ね~」
あと3分、今日は誰を落とすのか、まだ何も決まってない、とりあえず分かったことは。
このゲームは最悪のゲームだということだ。
「俺かぁ、じゃあ言うぜぇ、ネジは右に回すと緩む、だぜぇ!」
えーっとこれは…どっちだっけな…。
「なるほど~では次にそっちの女の子~」
これ順番的に僕が最後になるな、なんか恥ずかしい。
「えっと、私のは…音階はドレミソラシである」
これはさすがに嘘だな、ファが無い。
「じゃあ次いってみよ~」
「えっと、蒼空と青空が少し違う」
これはどうなんだろう、文字は似てるけど、意味が違う?なら敵?でも櫻さんのことだし引っかけてそうだ。
今分かってるのは日向ちゃんはこっち側だということ。
あとの4人の豆知識もちゃんと聞いてある程度人数を把握しておこう。
「えっと俺は、一般陣営だ」
…え?
いや、これって嘘つき陣営でも言えるのか、もし一般陣営なら大丈夫だし、嘘つき陣営だったら嘘だからセーフ。
これは凄い、とりあえずこの金髪の人はどっちか分からないな。
「ではでは~次どうぞ~」
「私の豆知識は、鮭は赤身の魚だ!です!」
これは一般陣営かな?鮭は赤っぽいイメージだし、あの人とは敵になるのか…
「さてさて~次~」
アカムラもだんだん雑になってきた。
「えっと私は、落ちにくい汚れには生クリームを使うとよく落ちる」
一瞬落ちって言葉にビクッとしたけど、汚れに生クリームが効くなんて聞いたことないな、あの人はこっちのチームかな。
「はい次~」
「俺のは、じゃんけんの元は、グーパンチと目潰しとビンタである!だ」
元気そうに言っているがこれも嘘だろう、人数は知らされてなかったけど、嘘つき陣営が多そうだ。
「はい、そこのはなんだっけ~トマトは果物である、だっけ~?」
え、言われた。
「はいみんな出揃ったところで~豆知識の紙とペン、あと役職の紙を机に閉まって、机からヘッドホンを上に出してね~携帯を持ってる人はすぐ出せるようにしておきな~」
僕はヘッドホンを机に出し、他の物を全て机の中に入れた。
「さあここからが本番、仕切りが無くなった瞬間からスタートだ」
…仕切りが無くならないな。
「あ、ていうか~昼のルール言ったっけ~?」
今思うと聞いてないかもしれない。
「昼は話し合いの時間は10分、その間に落とす人を決めてね~1番投票数の多かった人が落とされる~あと全員の同意があれば時短もできる~」
「これでいいかな~?じゃあスタートするよ~」
グダグダではあったけど、次こそスタートだ。
カシャン
仕切りが机の中に入った。
とりあえず観察しよう。
「えっと、何話そうかしら」
櫻さんが話を切り出した。
「とりあえず誰がどっち側か、だな」
一般陣営って言っていた人が言った。
「あなたはどっちなの?」
「言えない」
「…様子見ってこと?」
「ああ」
少し怖い雰囲気のその人は自分がどっちかは頑なに答えないようだ。
「でももし少数派の陣営だった時絶望しません?」
さっきの鮭の人が会話に参加してきた。
「まあそれはそうだけど…」
「それがこのゲームってことですね」
僕も参加した。
「このゲームは少数派がどうしても勝てないゲーム、だからあえて人数を公表しなかったんです」
「それは違うわ」
櫻さんは僕に向かってそう言った。
「少数派が勝てないわけじゃない、少数派が多数派を勝たせないといけないのよ」
勝たせないといけない?
「少数派が名乗り出ない限り人数が少なくなっていく、でも少数派が名乗り出ればその人を落とした時点で勝利宣言ができる」
「あ、ちなみに勝利宣言は失敗したら全員ドボンね~」
アカムラが思い出したように言った、大事なことだから危なかった。
「もし多数派が嘘つき陣営なら少数派が名乗り出れば夜も合わせてすぐに終わる、逆に多数派が一般陣営なら嘘つきを昼の投票で落としていけばいい、でも狼少年が毎夜に1人ずつ落としていったらほぼみんな壊滅だけどね」
「もうそんなとこまで分かったんだね~このゲームを~ちなみにあと3分ね~」
あと3分、今日は誰を落とすのか、まだ何も決まってない、とりあえず分かったことは。
このゲームは最悪のゲームだということだ。
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