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第5章
#41 3つの扉
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なんだか慣れてきた気がする、これももう3回目だ。
結局これはなんなんだろう、この状態になると記憶が少し戻る。
でも完全にじゃない、部分的に。
今回は何を思い出すのか、少し楽しみになってきた、でもそれはそれで不安だ。
ちゃんとは意識がないから考えれないな…
痛っ………あれ…これ…あいつ?…なんで忘れてたんだ……
「おい、稗田っちぃ、また起きるの遅いなぁ」
砕の声でいつも起きる、目覚まし効果でもあるのかな、まあとりあえず起きよう。
起き上がると、目の前に1つの扉が。
辺りを見渡すと、狭い空間の4方向に扉、そのうち1つの壁には、2つ扉がある、扉の色は赤と青。
「え~みんな起きたかな~」
ウコイックの声だ、天井に埋められてるスピーカーから声が流れてる。
「毎度恒例のお着替えタイムだよ~」
また着替えるのか、ていうか体の疲れが取れてる。
靄に入る前は疲れてたのに、どれぐらい寝てたんだろう。
「そこの赤と青の扉から入ってね~」
もうこれも慣れてきた、同じ服だと汗かいてたりするからありがたいんだけどね。
「稗田っちぃ!今回もピッタリだぁ!」
砕が嬉しそうに肩を叩いた。
今回の服はパーカー、色は黒だ。
「結構着心地良いねぇこれ」
京君がポケットに手を入れて歩いてきた、真ん中にある繋がってるタイプのポケットだ。
こうやって服を着た後に集まるのもいつものって感じがする。
「この服よぉ、キュってできるぜぇ、キュってよぉ」
フードを被ってフードの紐を、キュってしては広げて、キュってしては広げて、子供かっ。
向こうにツージーさんがいる、モジモジしてるからきっと話したいんだろう。
「なあツージーぃ!来いよぉ!遠慮なんかいらないぞぉ!」
砕は大声でツージーさんを呼んだ、ちょっとずつ近づいてきた。
「大丈夫だぞぉ、話そうぜぇ」
「やっぱりいいよ!僕面白くないし、辞めておくね、ありがとう!」
ツージーさんはそう言うと部屋を出た。
すぐ遠慮しちゃうタイプなのかな。
「じゃ、行くか」
「おうぅ!」
ジョーさんと砕がまず部屋を出た。
「あの二人やっぱでかいね」
京君が立ち止まって言った。
「そうだね」
「でも性格は似てないよね~」
「砕は結構熱血系みたいな感じだからね、ジョーさんとはちょっと違うかもね」
「でもああいうのが、相性良かったりするよね~」
「たしかに、えっと、とりあえず行こうか」
「そうだね~」
少し遅れて僕達も部屋を出た。
「あら、男性も黒なのね」
櫻さんが驚いたように言った、櫻さん達も黒のパーカーだった、珍しく同じ色だ。
「珍しいですね、同じ色なんて」
「あ、ちょっと見て、ポケットの中」
ポケットの中?色は青紫っぽいな。
「私たち赤紫なんだけど、もしかしてそっちは?」
あ、一応違う部分はあるんだ、細かいけど。
「青紫でした、そこだけ違うんですね」
「なんなのかしらね、あとまだウコイックは来ないわね」
たしかにウコイックが来ないな。
「「「ガチャっ」」」
一斉に3つの扉のドアノブが回った。
「うおぉ、なんだぁ?」
みんなが驚いていると、扉が開いた。
「「「やあ!」」」
中から同じ…いや、少し色が違う色ボットが出てきた。
「やあ僕はムラサキック~!」
「私はアカムラサキック~!」
「俺はアオムラサキック~!」
「「「三人揃って~!!ムラサキ隊~!!」」」
…急になんなんだ。
「あ、ちなみに僕がリーダーね~」
ムラサキックがリーダーらしい、ムラサキ隊のかな?まあとりあえずこのステージは彼らが仕切るのだろう。
「遅れて登場、ウコイックだよ~」
正面の扉からウコイックも出てきた、また服は僕らと一緒。
「ここはムラサキックのステージなんだ~このアカムラとアオムラはムラサキックの分身~僕の分身の分身、訳がわかんないね~」
アカムラサキックとアオムラサキックは、ムラサキックの分身なのか、ていうかもう名前略してたし。
「じゃあ、後はムラサキック達よろしくね~」
ウコイックはまた扉の中に入っていった。
「じゃあここからは僕がルール説明するね~」
ムラサキックが説明するようだ。
「えー、今から少し休憩をとります~!」
…え?
「簡単に言うと、準備がまだ出来てません~!だから、ちょっと待ってね~!」
準備出来てないのか、でも説明はできるんじゃないか?
「あ、説明はできるか~なんなら説明してる間に準備終わりそうだし、説明するね~」
説明するんかい、とりあえず聞くか。
結局これはなんなんだろう、この状態になると記憶が少し戻る。
でも完全にじゃない、部分的に。
今回は何を思い出すのか、少し楽しみになってきた、でもそれはそれで不安だ。
ちゃんとは意識がないから考えれないな…
痛っ………あれ…これ…あいつ?…なんで忘れてたんだ……
「おい、稗田っちぃ、また起きるの遅いなぁ」
砕の声でいつも起きる、目覚まし効果でもあるのかな、まあとりあえず起きよう。
起き上がると、目の前に1つの扉が。
辺りを見渡すと、狭い空間の4方向に扉、そのうち1つの壁には、2つ扉がある、扉の色は赤と青。
「え~みんな起きたかな~」
ウコイックの声だ、天井に埋められてるスピーカーから声が流れてる。
「毎度恒例のお着替えタイムだよ~」
また着替えるのか、ていうか体の疲れが取れてる。
靄に入る前は疲れてたのに、どれぐらい寝てたんだろう。
「そこの赤と青の扉から入ってね~」
もうこれも慣れてきた、同じ服だと汗かいてたりするからありがたいんだけどね。
「稗田っちぃ!今回もピッタリだぁ!」
砕が嬉しそうに肩を叩いた。
今回の服はパーカー、色は黒だ。
「結構着心地良いねぇこれ」
京君がポケットに手を入れて歩いてきた、真ん中にある繋がってるタイプのポケットだ。
こうやって服を着た後に集まるのもいつものって感じがする。
「この服よぉ、キュってできるぜぇ、キュってよぉ」
フードを被ってフードの紐を、キュってしては広げて、キュってしては広げて、子供かっ。
向こうにツージーさんがいる、モジモジしてるからきっと話したいんだろう。
「なあツージーぃ!来いよぉ!遠慮なんかいらないぞぉ!」
砕は大声でツージーさんを呼んだ、ちょっとずつ近づいてきた。
「大丈夫だぞぉ、話そうぜぇ」
「やっぱりいいよ!僕面白くないし、辞めておくね、ありがとう!」
ツージーさんはそう言うと部屋を出た。
すぐ遠慮しちゃうタイプなのかな。
「じゃ、行くか」
「おうぅ!」
ジョーさんと砕がまず部屋を出た。
「あの二人やっぱでかいね」
京君が立ち止まって言った。
「そうだね」
「でも性格は似てないよね~」
「砕は結構熱血系みたいな感じだからね、ジョーさんとはちょっと違うかもね」
「でもああいうのが、相性良かったりするよね~」
「たしかに、えっと、とりあえず行こうか」
「そうだね~」
少し遅れて僕達も部屋を出た。
「あら、男性も黒なのね」
櫻さんが驚いたように言った、櫻さん達も黒のパーカーだった、珍しく同じ色だ。
「珍しいですね、同じ色なんて」
「あ、ちょっと見て、ポケットの中」
ポケットの中?色は青紫っぽいな。
「私たち赤紫なんだけど、もしかしてそっちは?」
あ、一応違う部分はあるんだ、細かいけど。
「青紫でした、そこだけ違うんですね」
「なんなのかしらね、あとまだウコイックは来ないわね」
たしかにウコイックが来ないな。
「「「ガチャっ」」」
一斉に3つの扉のドアノブが回った。
「うおぉ、なんだぁ?」
みんなが驚いていると、扉が開いた。
「「「やあ!」」」
中から同じ…いや、少し色が違う色ボットが出てきた。
「やあ僕はムラサキック~!」
「私はアカムラサキック~!」
「俺はアオムラサキック~!」
「「「三人揃って~!!ムラサキ隊~!!」」」
…急になんなんだ。
「あ、ちなみに僕がリーダーね~」
ムラサキックがリーダーらしい、ムラサキ隊のかな?まあとりあえずこのステージは彼らが仕切るのだろう。
「遅れて登場、ウコイックだよ~」
正面の扉からウコイックも出てきた、また服は僕らと一緒。
「ここはムラサキックのステージなんだ~このアカムラとアオムラはムラサキックの分身~僕の分身の分身、訳がわかんないね~」
アカムラサキックとアオムラサキックは、ムラサキックの分身なのか、ていうかもう名前略してたし。
「じゃあ、後はムラサキック達よろしくね~」
ウコイックはまた扉の中に入っていった。
「じゃあここからは僕がルール説明するね~」
ムラサキックが説明するようだ。
「えー、今から少し休憩をとります~!」
…え?
「簡単に言うと、準備がまだ出来てません~!だから、ちょっと待ってね~!」
準備出来てないのか、でも説明はできるんじゃないか?
「あ、説明はできるか~なんなら説明してる間に準備終わりそうだし、説明するね~」
説明するんかい、とりあえず聞くか。
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