40 / 113
第4章
#39讓渡
しおりを挟む
僕達はもう恨みっこなしということで鬼ごっこ形式になった。
ジョーさんがまず鬼だ。
「触らせろぉぉぉ!!!」
まずい!肩を触られたら代表になる!
僕達は逃げ回った。
ジョーさんが追いかけ、僕達は必死に逃げる。
でもこのままだとジョーさんが落ちることになる。
ジョーさんが立ち止まった、そしてミドリックの方へ向かって叫んだ。
「なあミドリック!ちょっと聞きたいことあるんだけど大声で話せないから近づいてきてくれないか!」
まさか?
ジョーさんの方を見ているとジョーさんがミドリックの耳元で話していた。
…あ、肩に触った、やっぱりそういうことか。
「なんて卑怯なんだ~!見損なったわ~!」
ミドリックは大声で叫ぶと、片腕を持ちあげて前に向けた。
「誰にしようかな~じゃあお前な~」
ミドリックは手のひらを京君に向けた。
「ん?俺?どういうこ…」
京君がそう言った瞬間、京君の肩にミドリックの手が乗っていた。
「えっ…」
みんな驚いて止まってしまった、追いかけていた女性も動きが止まったようだ。
「いぇ~い」
京君の肩に乗った手はピースしながらミドリックの元に戻った。
「これでやり直しなんだわ~お前ら頑張れ~」
ミドリックにすぐ返されてしまった。
「…え、あ、待てぇぇぇ!!」
京君は思い出したかのように僕達を追いかけてきた。
今代表なのは京君で、時間は残り15分といったところだろうか、校舎に付いてる時計が追いかけられててちらっとしか見えない
「ねえ!みんな!」
遠くから櫻さんの声が聞こえた。
「私分かっちゃったわ!そこの男性達追いかけてる子!落ち着いて聞いてね!」
櫻さんは何か分かったらしい。
櫻さんは僕達の方に走ってきた、一応日向ちゃんも付いてきたようだ。
「いい?よく聞いてね?」
櫻さんは京君に向かって喋ろうとした。
「あ、でも不安だったら稗田君に渡してもいいわよ」
「じゃあ頼むよ」
すぐ僕に渡したな、でも何か考えがあるなら受けようかな。
「じゃあ稗田君、聞いてね」
「稗田君は指定覚えてる?讓渡は無理でも指定ならいけるんじゃないかなって思ったんだけど」
肩にばっかり気が向いてて指定を忘れてた、指定はたしか指を差せばいいだけだった。
じゃあミドリックを……あれ、ミドリックがいない。
まさかもう逃げたのか?ウコイックもいないし。
「あれ、どっちも逃げちゃったわね、ちなみに今私が代表だからウコイック指差そうと思ってたのよね」
「お前ら聞こえるか~」
急にアナウンスが流れた。
「お前らが気づく前に俺らは逃げたんだわ~でも俺らはここのどっかに隠れてるんだわ~だから見つけたらお前らの勝ちな~」
またかくれんぼか…
でも次は2人だし、僕には探す仲間がいる。
「ウコイックは女、俺は男が見つけないと意味ないからそこは注意するんだわ~投票は…まあいいや~代表が俺ら見つけたら勝ちな~」
投票はもういいのか、でも僕が見つけないと意味無いのは少し厄介かもしれない。
「じゃ~頑張れな~」
アナウンスは終わった。
正直理不尽だな、でもミドリックは理不尽な性格ってことなのかもしれない、なら納得はできる。
「稗田君、なんか変なことになっちゃったわね、でも頑張りましょ」
櫻さんはそう言うとウコイックを探しに向かった。
僕らもミドリックを探しに向かった。
ジョーさんがまず鬼だ。
「触らせろぉぉぉ!!!」
まずい!肩を触られたら代表になる!
僕達は逃げ回った。
ジョーさんが追いかけ、僕達は必死に逃げる。
でもこのままだとジョーさんが落ちることになる。
ジョーさんが立ち止まった、そしてミドリックの方へ向かって叫んだ。
「なあミドリック!ちょっと聞きたいことあるんだけど大声で話せないから近づいてきてくれないか!」
まさか?
ジョーさんの方を見ているとジョーさんがミドリックの耳元で話していた。
…あ、肩に触った、やっぱりそういうことか。
「なんて卑怯なんだ~!見損なったわ~!」
ミドリックは大声で叫ぶと、片腕を持ちあげて前に向けた。
「誰にしようかな~じゃあお前な~」
ミドリックは手のひらを京君に向けた。
「ん?俺?どういうこ…」
京君がそう言った瞬間、京君の肩にミドリックの手が乗っていた。
「えっ…」
みんな驚いて止まってしまった、追いかけていた女性も動きが止まったようだ。
「いぇ~い」
京君の肩に乗った手はピースしながらミドリックの元に戻った。
「これでやり直しなんだわ~お前ら頑張れ~」
ミドリックにすぐ返されてしまった。
「…え、あ、待てぇぇぇ!!」
京君は思い出したかのように僕達を追いかけてきた。
今代表なのは京君で、時間は残り15分といったところだろうか、校舎に付いてる時計が追いかけられててちらっとしか見えない
「ねえ!みんな!」
遠くから櫻さんの声が聞こえた。
「私分かっちゃったわ!そこの男性達追いかけてる子!落ち着いて聞いてね!」
櫻さんは何か分かったらしい。
櫻さんは僕達の方に走ってきた、一応日向ちゃんも付いてきたようだ。
「いい?よく聞いてね?」
櫻さんは京君に向かって喋ろうとした。
「あ、でも不安だったら稗田君に渡してもいいわよ」
「じゃあ頼むよ」
すぐ僕に渡したな、でも何か考えがあるなら受けようかな。
「じゃあ稗田君、聞いてね」
「稗田君は指定覚えてる?讓渡は無理でも指定ならいけるんじゃないかなって思ったんだけど」
肩にばっかり気が向いてて指定を忘れてた、指定はたしか指を差せばいいだけだった。
じゃあミドリックを……あれ、ミドリックがいない。
まさかもう逃げたのか?ウコイックもいないし。
「あれ、どっちも逃げちゃったわね、ちなみに今私が代表だからウコイック指差そうと思ってたのよね」
「お前ら聞こえるか~」
急にアナウンスが流れた。
「お前らが気づく前に俺らは逃げたんだわ~でも俺らはここのどっかに隠れてるんだわ~だから見つけたらお前らの勝ちな~」
またかくれんぼか…
でも次は2人だし、僕には探す仲間がいる。
「ウコイックは女、俺は男が見つけないと意味ないからそこは注意するんだわ~投票は…まあいいや~代表が俺ら見つけたら勝ちな~」
投票はもういいのか、でも僕が見つけないと意味無いのは少し厄介かもしれない。
「じゃ~頑張れな~」
アナウンスは終わった。
正直理不尽だな、でもミドリックは理不尽な性格ってことなのかもしれない、なら納得はできる。
「稗田君、なんか変なことになっちゃったわね、でも頑張りましょ」
櫻さんはそう言うとウコイックを探しに向かった。
僕らもミドリックを探しに向かった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
公主の嫁入り
マチバリ
キャラ文芸
宗国の公主である雪花は、後宮の最奥にある月花宮で息をひそめて生きていた。母の身分が低かったことを理由に他の妃たちから冷遇されていたからだ。
17歳になったある日、皇帝となった兄の命により龍の血を継ぐという道士の元へ降嫁する事が決まる。政略結婚の道具として役に立ちたいと願いつつも怯えていた雪花だったが、顔を合わせた道士の焔蓮は優しい人で……ぎこちなくも心を通わせ、夫婦となっていく二人の物語。
中華習作かつ色々ふんわりなファンタジー設定です。

怪談収集家は探偵じゃありません! 戸羽心里はホンモノに会いたい──《ひもろきサマ》
牛丸 ちよ
ホラー
怪談収集家のトンチキ女子大生・戸羽心里は全国に散る「塩に関する怪談」に興味を持つ。
《ひろきくんにノックされると不幸になる盛り塩団地》──SNSで知り合った「祟られた人」の部屋へ泊まりに行くと、説明のつかない恐怖体験に襲われる。
そのころ、心里の下宿先の大家であり和装ナイスミドルな作家・下哭善太郎は《塩に邪気を封じる巫女》を取材し、奇跡を目の当たりにしていた。
合流した二人は、好奇心から類似性のあるオカルトスポット巡りを始める。
《富弥町の盛り塩禁止アパート》
《学校七不思議・雪の日の花子さん》
《牛鬼と塩の奇祭があるひもろきの村》
《玄関外の盛り塩が途切れない廃屋》
──そんな中で、「私がつぐなう」という遺書と、首吊り死体を見つけてしまう。
怪談をたどるほど物語は【現在】に収束し、本物の怪異と人間の悪意とが交差する。
(オカルト要素メインのサイコライトミステリ)
(恋愛要素なし)
(謎の投げっぱなしは極力しない系)
神送りの夜
千石杏香
ホラー
由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出たら、祟りがあるからだ。
父が亡くなったため、彼女はその町へ帰ってきた。幼い頃に、三年間だけ住んでいた町だった。記憶の中では、町には古くて大きな神社があった。しかし誰に訊いても、そんな神社などないという。
町で暮らしてゆくうち、彼女は不可解な事件に巻き込まれてゆく。

糠味噌の唄
猫枕
ホラー
昭和60年の春、小6の町子は学校が終わって帰宅した。
家には誰もいない。
お腹を空かせた町子は台所を漁るが、おやつも何もない。
あるのは余った冷やご飯だけ。
ぬか漬けでもオカズに食べようかと流し台の下から糠床の入った壺をヨイコラショと取り出して。
かき回すと妙な物体が手に当たる。
引っ張り出すとそれは人間の手首から先だった。

感染系口裂け女をハントせよ
影津
ホラー
隣に引っ越してきたブランドを身に着けた女性は口裂け女!?
そう言い張っていた親友も消えた。
私と幼馴染で親友を探しに怪しいお隣の女性のところに踏み込む。
小さな町で、口裂け女に感染! 口裂け女って移るんだっけ!? みんなマスクしてるから誰が口裂け女か分かんないよ! 大人が信じてくれないのなら学生の私達だけで戦ってみせる!
ホームセンターコメリで武器調達。日常の中で手に入るものだけで戦う!

それ、しってるよ。
eden
ホラー
それ、しってるよ――――。
高校2年生の山下未子(やました みこ)は、人の心を読むことができる。
その力をコントロールすることができないでいる未子は、できるだけ人と関わらないことで自分を守っていた。
何度となく転校を繰り返してきた未子は、新たな学校で、未子の力で心を読むことができない生徒――天城璃星(あまき りせ)に出会う。
璃星の周辺で不可解な事件が起きることに気付いた未子は、璃星の秘密に迫ることになって――?
秘密を暴くことは、秘密を握られること。
事実は記憶の中に、真実は心の中に。
怨念がおんねん〜祓い屋アベの記録〜
君影 ルナ
ホラー
・事例 壱
『自分』は真冬に似合わない服装で、見知らぬ集落に向かって歩いているらしい。
何故『自分』はあの集落に向かっている?
何故『自分』のことが分からない?
何故……
・事例 弍
??
──────────
・ホラー編と解決編とに分かれております。
・純粋にホラーを楽しみたい方は漢数字の話だけを、解決編も楽しみたい方は数字を気にせず読んでいただけたらと思います。
・フィクションです。

【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる