39 / 113
第4章
#38会議
しおりを挟む
少し時間が経ち、元気が出てきた。
もう今は周りを見れない、心が痛くなる。
「休んだね~じゃあミドリック、説明よろしく~」
ウコイックもいつもの調子を取り戻していたが、無理をしてるようにも見える。
「じゃ~説明するわ~」
ミドリックはもう優しく喋らないようだ。
「今からお前らにやってもらうのは~脱落会議なんだわ~」
脱落会議、どういうことだ。
「まあかくれんぼみたいにな~これも落ちるんだわ~」
まだここから落ちるのか、急に過酷になった、
本当に急に。
「かくれんぼはお前らが相方を見つければ落ちなかった、でもこれは自分の力で落ちるか落ちないか決めるんだわ~」
個人戦って感じなのか。
「今からお前らの中から2人代表を決める~、代表は30分の話し合いが終わったタイミングで落とされるんだわ~」
ていうことはここから2人落とされるのか。
「で~、代表は3つ能力を持つんだわ~」
「1つ目は讓渡、2つ目は指定、そして3つ目は犠牲」
「讓渡は肩を触った人に代表の権利を渡すってこと~渡された人は代表になる~まあつまり押しつけってことだわ~」
肩を触られないように逃げるってことなのか?
「次に指定、指定は指を差した相手を落とすかみんなで投票して決めれるってこと~指定は1人1回まで~投票で全員が落とすに投票してたら指定された人はその場で落とされて、代表は権利が無くなるってわけなんだわ~」
1人を指定して、その人を落として自分は代表から免除、心が痛むからさすがに僕は出来なさそうだ。
「そして最後は犠牲、犠牲は代表が自ら自分を犠牲にして、その場で自分を落とす、まさに自己犠牲って感じだわ~」
自己犠牲は他の人に迷惑がいかない1番の方法だけど、それはそれでちょっと…
「今から男女2チームに分かれて話し合いを初めてほしいんだわ~今から最初の代表を決めるね~」
最初に代表にはなりたくないな、肩を触るのを躊躇するから、触りたくないけど落ちたくないんだよな。
僕達は男女に分かれ、校庭に円になるように座り込んだ。
「だ~れ~に~し~よ~う~か~な~」
ミドリックが僕達の方を1人ずつ指差していく、ウコイックは女性の方で同じように指差していく。
「はい~じゃあお前な~」
結果的に差されたのはツージーさんだった。
「え?」
ツージーさんは固まっていた、たしかにどうすればいいか分かんなくなると思う。
「じゃあ~今から30分な~脱落会議スタートなんだわ~」
パンっ!
ミドリックは運動会とかでよく見る、音が出る銃を撃った、ちゃんと片耳を抑えている。
「えっと、どうしよう…」
ツージーさんは頭を抱える。
「もう恨みっこ無しで行こうぜぇ」
砕がツージーさんの元に向かい、自分の肩にツージーさんの手を乗せた。
「えっ…」
「これで楽になっただろぉ?」
砕は優しく笑った。
それから砕は誰にも讓渡したり指名したりせずに10分経過した。
「このままだと砕が落ちることになるぞ?いいのか?」
ジョーさんがみんなに向かって言った、僕も砕が落ちるのは嫌だ、でも僕も落ちたくはないんだ。
「いいんだぁ、無理しないでよぉ、何か全員残る方法が無いか今考えてるんだぁみんなも考えてくれぇ!」
砕の言葉に返事する人はいない、1人も落ちない方法は多分無いからだ。
代表の権利が誰かにある限りその人は落ちるし、権利が無くなる方法は誰かが落ちないといけないから。
「とりあえず俺に権限貸せよ砕」
砕の手をジョーさんが肩に乗せようとする。
「おうぅ、そうかぁ、いつでも返してくれていいからなぁ」
なんか権限の取り合いになってきた。
「ちょっとあっちが騒がしいな」
ジョーさんがそう言うと、みんなで女性側の方を見た。
「なんでさっき私を指名したのよ!」
「先にあなたが指名したでしょ!」
あっちは喧嘩になっているようだ、こっちは砕のおかげでまだ空気が軽めだ。
「まあまあ、落ち着いて」
櫻さんが間に入ると、喧嘩してる2人が櫻さんを睨んだ、そして櫻さんに向かって怒鳴りかけた。
櫻さんは流れ弾をくらったようだ。
もう今は周りを見れない、心が痛くなる。
「休んだね~じゃあミドリック、説明よろしく~」
ウコイックもいつもの調子を取り戻していたが、無理をしてるようにも見える。
「じゃ~説明するわ~」
ミドリックはもう優しく喋らないようだ。
「今からお前らにやってもらうのは~脱落会議なんだわ~」
脱落会議、どういうことだ。
「まあかくれんぼみたいにな~これも落ちるんだわ~」
まだここから落ちるのか、急に過酷になった、
本当に急に。
「かくれんぼはお前らが相方を見つければ落ちなかった、でもこれは自分の力で落ちるか落ちないか決めるんだわ~」
個人戦って感じなのか。
「今からお前らの中から2人代表を決める~、代表は30分の話し合いが終わったタイミングで落とされるんだわ~」
ていうことはここから2人落とされるのか。
「で~、代表は3つ能力を持つんだわ~」
「1つ目は讓渡、2つ目は指定、そして3つ目は犠牲」
「讓渡は肩を触った人に代表の権利を渡すってこと~渡された人は代表になる~まあつまり押しつけってことだわ~」
肩を触られないように逃げるってことなのか?
「次に指定、指定は指を差した相手を落とすかみんなで投票して決めれるってこと~指定は1人1回まで~投票で全員が落とすに投票してたら指定された人はその場で落とされて、代表は権利が無くなるってわけなんだわ~」
1人を指定して、その人を落として自分は代表から免除、心が痛むからさすがに僕は出来なさそうだ。
「そして最後は犠牲、犠牲は代表が自ら自分を犠牲にして、その場で自分を落とす、まさに自己犠牲って感じだわ~」
自己犠牲は他の人に迷惑がいかない1番の方法だけど、それはそれでちょっと…
「今から男女2チームに分かれて話し合いを初めてほしいんだわ~今から最初の代表を決めるね~」
最初に代表にはなりたくないな、肩を触るのを躊躇するから、触りたくないけど落ちたくないんだよな。
僕達は男女に分かれ、校庭に円になるように座り込んだ。
「だ~れ~に~し~よ~う~か~な~」
ミドリックが僕達の方を1人ずつ指差していく、ウコイックは女性の方で同じように指差していく。
「はい~じゃあお前な~」
結果的に差されたのはツージーさんだった。
「え?」
ツージーさんは固まっていた、たしかにどうすればいいか分かんなくなると思う。
「じゃあ~今から30分な~脱落会議スタートなんだわ~」
パンっ!
ミドリックは運動会とかでよく見る、音が出る銃を撃った、ちゃんと片耳を抑えている。
「えっと、どうしよう…」
ツージーさんは頭を抱える。
「もう恨みっこ無しで行こうぜぇ」
砕がツージーさんの元に向かい、自分の肩にツージーさんの手を乗せた。
「えっ…」
「これで楽になっただろぉ?」
砕は優しく笑った。
それから砕は誰にも讓渡したり指名したりせずに10分経過した。
「このままだと砕が落ちることになるぞ?いいのか?」
ジョーさんがみんなに向かって言った、僕も砕が落ちるのは嫌だ、でも僕も落ちたくはないんだ。
「いいんだぁ、無理しないでよぉ、何か全員残る方法が無いか今考えてるんだぁみんなも考えてくれぇ!」
砕の言葉に返事する人はいない、1人も落ちない方法は多分無いからだ。
代表の権利が誰かにある限りその人は落ちるし、権利が無くなる方法は誰かが落ちないといけないから。
「とりあえず俺に権限貸せよ砕」
砕の手をジョーさんが肩に乗せようとする。
「おうぅ、そうかぁ、いつでも返してくれていいからなぁ」
なんか権限の取り合いになってきた。
「ちょっとあっちが騒がしいな」
ジョーさんがそう言うと、みんなで女性側の方を見た。
「なんでさっき私を指名したのよ!」
「先にあなたが指名したでしょ!」
あっちは喧嘩になっているようだ、こっちは砕のおかげでまだ空気が軽めだ。
「まあまあ、落ち着いて」
櫻さんが間に入ると、喧嘩してる2人が櫻さんを睨んだ、そして櫻さんに向かって怒鳴りかけた。
櫻さんは流れ弾をくらったようだ。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説


【完結】記憶が戻ったら〜孤独な妻は英雄夫の変わらぬ溺愛に溶かされる〜
凛蓮月
恋愛
【完全完結しました。ご愛読頂きありがとうございます!】
公爵令嬢カトリーナ・オールディスは、王太子デーヴィドの婚約者であった。
だが、カトリーナを良く思っていなかったデーヴィドは真実の愛を見つけたと言って婚約破棄した上、カトリーナが最も嫌う醜悪伯爵──ディートリヒ・ランゲの元へ嫁げと命令した。
ディートリヒは『救国の英雄』として知られる王国騎士団副団長。だが、顔には数年前の戦で負った大きな傷があった為社交界では『醜悪伯爵』と侮蔑されていた。
嫌がったカトリーナは逃げる途中階段で足を踏み外し転げ落ちる。
──目覚めたカトリーナは、一切の記憶を失っていた。
王太子命令による望まぬ婚姻ではあったが仲良くするカトリーナとディートリヒ。
カトリーナに想いを寄せていた彼にとってこの婚姻は一生に一度の奇跡だったのだ。
(記憶を取り戻したい)
(どうかこのままで……)
だが、それも長くは続かず──。
【HOTランキング1位頂きました。ありがとうございます!】
※このお話は、以前投稿したものを大幅に加筆修正したものです。
※中編版、短編版はpixivに移動させています。
※小説家になろう、ベリーズカフェでも掲載しています。
※ 魔法等は出てきませんが、作者独自の異世界のお話です。現実世界とは異なります。(異世界語を翻訳しているような感覚です)
人喰い遊園地
井藤 美樹
ホラー
ある行方不明の探偵事務所に、十二年前に行方不明になった子供の捜索依頼が舞い込んだ。
その行方不明事件は、探偵の間では前々から有名な案件だった。
あまりにも奇妙で、不可解な案件。
それ故、他の探偵事務所では引き受けたがらない。勿体ぶった理由で断られるのが常だ。断られ続けた依頼者が最後に頼ったのが、高坂巽が所長を務める探偵事務所だった。高坂はこの依頼を快く引き受ける。
依頼者の子供が姿を消した場所。
同じ場所で発生した二十三人の行方不明者。
彼らが姿を消した場所。そこは今、更地になっている。
嘗てそこには、遊園地があった。
遊園地の名前は〈桜ドリームパーク〉。
十年前まで、そこは夢に溢れた場所だった。
しかしある日を境に、夢に溢れたその場所は徐々に影がさしていく。
老若男女関係なく、二十三人もの人が、次々とその遊園地を最後に、忽然と姿を消したからだ。あらゆる方向性を考え懸命に捜索したが、手掛かり一つ発見されることなく、誰一人発見される事もなかった。
次々と人が消えて行く遊園地を、人々はいつしか【人喰い遊園地】と呼び恐れた。
閉園された今尚、人々はその遊園地に魅せられ足を踏み入れる。
肝試しと都市伝説を確かめに……。
そして、この案件を担当することになった新人探偵も。
新人探偵の神崎勇也が【人喰い遊園地】に関わった瞬間、闇が静かに蠢きだすーー。
誰もそれには気付かない……。

鎌倉呪具師の回収録~使霊の箱~
平本りこ
ホラー
――恐ろしきは怨霊か、それとも。
土蔵珠子はある日突然、婚約者と勤め先、住んでいた家を同時に失った。
六年前、母に先立たれた珠子にとって、二度目の大きな裏切りだった。
けれど、悲嘆にくれてばかりもいられない。珠子には頼れる親戚もいないのだ。
住む場所だけはどうにかしなければと思うが、職も保証人もないので物件探しは難航し、なんとか借りることのできたのは、鎌倉にあるおんぼろアパートだ。
いわくつき物件のご多分に漏れず、入居初日の晩、稲光が差し込む窓越しに、珠子は恐ろしいものを見てしまう。
それは、古風な小袖を纏い焼けただれた女性の姿であった。
時を同じくして、呪具師一族の末裔である大江間諭が珠子の部屋の隣に越して来る。
呪具とは、鎌倉時代から続く大江間という一族が神秘の力を織り合わせて作り出した、超常現象を引き起こす道具のことである。
諭は日本中に散らばってしまった危険な呪具を回収するため、怨霊の気配が漂うおんぼろアパートにやってきたのだった。
ひょんなことから、霊を成仏させるために強力することになった珠子と諭。やがて、珠子には、残留思念を読む異能があることがわかる。けれどそれは生まれつきのものではなく、どうやら珠子は後天的に、生身の「呪具」になってしまったようなのだ。
さらに、諭が追っている呪具には珠子の母親の死と関連があることがわかってきて……。
※毎日17:40更新
最終章は3月29日に4エピソード同時更新です

記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される
マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。
そこで木の影で眠る幼女を見つけた。
自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。
実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。
・初のファンタジー物です
・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います
・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯
どうか温かく見守ってください♪
☆感謝☆
HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯
そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。
本当にありがとうございます!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
かくまい重蔵 《第1巻》
麦畑 錬
歴史・時代
時は江戸。
寺社奉行の下っ端同心・勝之進(かつのしん)は、町方同心の死体を発見したのをきっかけに、同心の娘・お鈴(りん)と、その一族から仇の濡れ衣を着せられる。
命の危機となった勝之進が頼ったのは、人をかくまう『かくまい稼業』を生業とする御家人・重蔵(じゅうぞう)である。
ところがこの重蔵という男、腕はめっぽう立つが、外に出ることを異常に恐れる奇妙な一面のある男だった。
事件の謎を追うにつれ、明らかになる重蔵の過去と、ふたりの前に立ちはだかる浪人・頭次(とうじ)との忌まわしき確執が明らかになる。
やがて、ひとつの事件をきっかけに、重蔵を取り巻く人々の秘密が繋がってゆくのだった。
強くも弱い侍が織りなす長編江戸活劇。
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる