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第4章
#33目覚めると
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ん…えーっと…
またこの感じだ…
前の時より頭がふわふわしている…
ぐっ…またこの痛みだ、ということは…
うん…また記憶が増えていってるようだ…
でも…何か分からない…
前と同じだ…モヤが見えて……
痛っ……頭がキーンってするのも変わらないか…
記憶が流れ込んで……あっ…………
うう……やだ………やめて…………お父さん………
「おい、起きろぉ、稗田っちぃ」
砕の声、また同じような状況だ。
「ここは…」
「ここは学校のようだわ」
「そう~学校だよ~小学校~」
ウコイックの声だ。
「じゃ~ん、また成長したよ~ということは~?」
また、僕達もいわゆる、成長をしたってことか。
「まあ分かるよね~、どう~似合ってる~?って言っても、君たちも同じの着るんだけどさ~」
ウコイックは、まあ帽子はいつもの警官帽だが、服と大きさがまた変わっていた、前の時より背は一回りぐらい、服は紺のオーバーオールで、中に着てるシャツは薄い水色だ。
「この服ちょっとオシャレでしょ~?園児服までは結構子供っぽかったから見てて面白かったよ~ふっ」
ウコイックは鼻で笑いながら言った、前までキイックみたいに優しくしてたのが嘘のようだ。
「ちなみに、男は僕と同じ、女はシャツが薄いピンクになるよ~ちょっとオシャレ要素~」
と、言われても今服は園児服のままだ。
「あ、着替える場所用意してあるから着いてきて~」
着替える場所があったらしい、僕らはウコイックに着いて行った。
「ここで~す」
ウコイックは学校の裏に向かった、そしてそこには大きな壁があった、アカイックの時に開いた壁に似ている。
「ここは赤ちゃんエリアの時みたいに、ここ、小学生エリアが終わった時に開くんだ」
エリアって呼び方なんだな。
「で、着替えるところはそことそこ」
ウコイックは両手で右と左を指した、そこには横10m、縦6mぐらい?の青くて四角い建物と、赤くて四角い建物、青が男で赤が女性かな。
「そこで着替えたらさっきみんなが起きたとこに戻ってきて~、じゃ、またね~」
「とりあえず…着替えますか」
砕と僕は青い建物へ向かった、中は真っ白だった、青から白に急に変わったもんだから、目がチカチカした。
「おぉ!稗田っちぃ!見てくれよぉ!」
砕は嬉しそうに肩を叩いてきた、ちょっと痛かった。
「お!ついに服がピッタリじゃん!」
「自分で大きさ調整できるみたいでよぉ、助かったぜぇ」
「つまんないのー、ピッチピチなのが面白かったのにさ」
京君だ、京君はオーバーオールが似合っていた、あとジョーさんも京君の後ろから着いてきてた、ジョーさんもピッタリ。
やっと体大きい人達が服の小ささに苦しまなくて済むんだな、でもちょっとだけ寂しい、ピッチピチが見れなくなって。
「あれ結構慣れたら大丈夫だったけどよぉ、動きにくいんだよなぁ」
「分かるぜ砕、あれほんとキツかったよな」
「そうなんだよぉ、あとさぁ…」
砕とジョーさんが服の話で盛り上がってる中、僕もオーバーオールに着替えた。
「あ、コイン」
僕は園児服のポケットに入れていたコインを思い出した、探してみると…無い、たしか入れたはずだけど、まあいっか。
「よし、みんな行こうぜぇ」
僕達は着替え、外へ出…
「あの、砕さん」
後ろから声が聞こえた。
「お、辻ぃ!」
知り合いのようだ、でもこの人どっかで…?
「あ、髭ないから分かりませんか、お芝居で執事役やってました、辻です、皆さんよろしくお願いします」
辻さんは茶髪の天パで、優しいお兄さんって感じがする、執事役の時は白髪のカツラに髭だから目元以外面影が無い。
「どうだぁ、執事役の辻って面白いだろぉ?」
面白い?あ…しつじ役のつじ…
「めっちゃ良いじゃん、よろしくね執事の辻」
京君は結構気に入ったようだ。
「いじらないでくださいっ!」
「じゃあツージーとかどうだ」
ジョーさんも会話に入ってきた。
「あ、良いですねツージー、皆さんこれからツージーって呼んでください!」
「敬語使わないでいいぜぇ、仲良くしようなぁ!ツージーぃ!」
「砕!ありがとう!」
ツージーさんもすぐみんなと仲良くなれた、これも砕の凄いところの1つだ、すぐ仲良くなれるし、他の人を繋げるのもすぐだ。
ツージーさんとはちょっと話して、僕達5人は改めて部屋を出た。
またこの感じだ…
前の時より頭がふわふわしている…
ぐっ…またこの痛みだ、ということは…
うん…また記憶が増えていってるようだ…
でも…何か分からない…
前と同じだ…モヤが見えて……
痛っ……頭がキーンってするのも変わらないか…
記憶が流れ込んで……あっ…………
うう……やだ………やめて…………お父さん………
「おい、起きろぉ、稗田っちぃ」
砕の声、また同じような状況だ。
「ここは…」
「ここは学校のようだわ」
「そう~学校だよ~小学校~」
ウコイックの声だ。
「じゃ~ん、また成長したよ~ということは~?」
また、僕達もいわゆる、成長をしたってことか。
「まあ分かるよね~、どう~似合ってる~?って言っても、君たちも同じの着るんだけどさ~」
ウコイックは、まあ帽子はいつもの警官帽だが、服と大きさがまた変わっていた、前の時より背は一回りぐらい、服は紺のオーバーオールで、中に着てるシャツは薄い水色だ。
「この服ちょっとオシャレでしょ~?園児服までは結構子供っぽかったから見てて面白かったよ~ふっ」
ウコイックは鼻で笑いながら言った、前までキイックみたいに優しくしてたのが嘘のようだ。
「ちなみに、男は僕と同じ、女はシャツが薄いピンクになるよ~ちょっとオシャレ要素~」
と、言われても今服は園児服のままだ。
「あ、着替える場所用意してあるから着いてきて~」
着替える場所があったらしい、僕らはウコイックに着いて行った。
「ここで~す」
ウコイックは学校の裏に向かった、そしてそこには大きな壁があった、アカイックの時に開いた壁に似ている。
「ここは赤ちゃんエリアの時みたいに、ここ、小学生エリアが終わった時に開くんだ」
エリアって呼び方なんだな。
「で、着替えるところはそことそこ」
ウコイックは両手で右と左を指した、そこには横10m、縦6mぐらい?の青くて四角い建物と、赤くて四角い建物、青が男で赤が女性かな。
「そこで着替えたらさっきみんなが起きたとこに戻ってきて~、じゃ、またね~」
「とりあえず…着替えますか」
砕と僕は青い建物へ向かった、中は真っ白だった、青から白に急に変わったもんだから、目がチカチカした。
「おぉ!稗田っちぃ!見てくれよぉ!」
砕は嬉しそうに肩を叩いてきた、ちょっと痛かった。
「お!ついに服がピッタリじゃん!」
「自分で大きさ調整できるみたいでよぉ、助かったぜぇ」
「つまんないのー、ピッチピチなのが面白かったのにさ」
京君だ、京君はオーバーオールが似合っていた、あとジョーさんも京君の後ろから着いてきてた、ジョーさんもピッタリ。
やっと体大きい人達が服の小ささに苦しまなくて済むんだな、でもちょっとだけ寂しい、ピッチピチが見れなくなって。
「あれ結構慣れたら大丈夫だったけどよぉ、動きにくいんだよなぁ」
「分かるぜ砕、あれほんとキツかったよな」
「そうなんだよぉ、あとさぁ…」
砕とジョーさんが服の話で盛り上がってる中、僕もオーバーオールに着替えた。
「あ、コイン」
僕は園児服のポケットに入れていたコインを思い出した、探してみると…無い、たしか入れたはずだけど、まあいっか。
「よし、みんな行こうぜぇ」
僕達は着替え、外へ出…
「あの、砕さん」
後ろから声が聞こえた。
「お、辻ぃ!」
知り合いのようだ、でもこの人どっかで…?
「あ、髭ないから分かりませんか、お芝居で執事役やってました、辻です、皆さんよろしくお願いします」
辻さんは茶髪の天パで、優しいお兄さんって感じがする、執事役の時は白髪のカツラに髭だから目元以外面影が無い。
「どうだぁ、執事役の辻って面白いだろぉ?」
面白い?あ…しつじ役のつじ…
「めっちゃ良いじゃん、よろしくね執事の辻」
京君は結構気に入ったようだ。
「いじらないでくださいっ!」
「じゃあツージーとかどうだ」
ジョーさんも会話に入ってきた。
「あ、良いですねツージー、皆さんこれからツージーって呼んでください!」
「敬語使わないでいいぜぇ、仲良くしようなぁ!ツージーぃ!」
「砕!ありがとう!」
ツージーさんもすぐみんなと仲良くなれた、これも砕の凄いところの1つだ、すぐ仲良くなれるし、他の人を繋げるのもすぐだ。
ツージーさんとはちょっと話して、僕達5人は改めて部屋を出た。
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