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第3章
#29勝者側 演技終了
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「こっちで合ってるかしら?」
お城の背景になり、櫻さんと砕は再登場した
「おうぅ!合ってるぜぇ!」
そして見知らぬ男が登場した。
「あの…申し訳ございません、逃げてしまって」
「お、執事じゃねえかぁ!全然大丈夫だぜぇ!」
執事の服はスーツをそのまま着ただけなんだけど、手袋と布を持つだけで結構執事っぽくなるもんだなぁ。
「この方は執事の方?」
「そうだぁ、この姿になってみんな驚いて逃げてしまったんだよぉ」
「他の家来の行方は分からないのですが、ひとまず気持ちの整理がつきましたので戻ってきた次第でございます」
「俺の城に招待するぜぇ」
「いいの?」
「いいよな?案内してくれ執事ぃ」
「分かりました、ではこちらへ」
また場面が変わり、背景を変えた。
次は城の中になった。
「広ーい!なんて素敵なお城でしょう!」
「だろぉ?あ、そうだ、次は俺がご馳走してやるよぉ!執事ぃ!食事の準備だぁ!」
「誠に申し上げにくいですが、王子、調理人も全員逃げてしまいまして、ここにいるのは私と王子とその女性の方だけでございます」
「そうかぁ、ごめんなぁシャクラさん」
「どうして、私の名前を?」
「さっきお邪魔させていただいた部屋に居た人が呼んでたからなぁ」
「そうなのね、あなたの名前は?」
「俺の名はキュダキだ」
「分かったわ、キュダキさん」
「それでは、私はこれで失礼致します」
執事役は退場していった。
「あー緊張したー」
執事役の人が疲れたように言った。
「あの、キュダキさん?良ければ、その、話に言ってた呪いの本を見せてくれない?」
話は進んで、呪いの本の話をキュダキがして、それに興味を示すシャクラ、というとこまできた。
「いいけどよぉ、俺はもう見たくもないんだぁ」
「そう、なら場所だけ教えて、私だけ見に行くわ」
「いやそれは辞めておけぇ、危険だからよぉ」
「分かったわ、諦める」
「うーん、もう分かったぁ!着いていくぜぇ」
そして場面は変わり、背景も変わる、背景は日向ちゃんがさっきいた場所。
「これね、ありがとう着いてきてくれて」
「おう…あ、いえいえぇ」
ついに砕はハッとしたのか言い方を改めた、櫻さんは驚いてる様子だ、急に戻ったから。
「え…っと、これ開いたら呪われたんだっけ?」
「そうです、でも触らないでください、危険ですから」
砕の新しい姿を見れた、敬語を使う砕だなんて。
「でも、原因が何か調べないと、えいっ!」
「ああー、開けたら!シャクラさんまで!ああー」
少し嘘っぽい演技になってきたぞ、さっきまでの方がリアリティさはあったかもしれない。
「あれ…どうして、」
「うわぁぁぁぁーー」
「あ、キュダキさん!待って!もう…」
キュダキは、あ、舞台袖に戻ってきた。
「いやぁ、途中で思い出したから言い方直したぜぇ、危なかったぁ」
結構長かったしアウトな気もする。
「うーんと、呪いは悪いことをした人にのみかかります?呪いを解くには…」
舞台が暗転して、櫻さんは舞台袖に戻ってきた。
「言い方直したのは偉いわ、偉いけど、んー…遅かったわね、もうどっちの言い方も違和感出ちゃうわね」
「ごめんなぁシャクラさん」
「もう、とりあえずすぐ行くわよ、言い方は今のままでお願いね」
「それでは私はこれで失礼致します」
執事パートがスタート。
「とりあえず料理長でも探さなければ」
執事は携帯電話を取り出した。
「料理長、こちらはもう平気です、王子は死にました、もし他に連絡のつく方がいらっしゃりましたらお声がけ下さい、では城で待っております」
執事は電話を切り、舞台袖に戻ってきた。
「…大丈夫?」
「本からちらっと見えた、お、俺は…」
「ねえ、キュダキ、あなたはどうしてそんな姿になってしまったの…あなたはとても良い人なのに…」
「俺は、わ、悪いやつなんだぁ!!」
「でも!直し方が!それは…」
「見ましたね?本を」
シャクラの背後から執事の声が。
「え…」
「どうした、執事」
「ふっふっふ、私はあなたにはもう失望していました、消えてもらいたかった、失ってもらいたかった」
「どういう訳だぁ!」
「さあ?一つ言えるのは…あなたを憎んでいるということでしょうか」
「憎まれるようなことはしてないぞぉ!」
「私の妻…いや、あなたの元執事はあなたのせいで死んだんだ!」
「あれは…事故じゃないかぁ!」
「一体…どういう事?」
「私の妻は王子が出かけてる時、必ず付き添っていました、王子を守るために、そして突然1人のナイフを持った男が王子目掛けて一直線、そして王子が妻の体を手で持ち、身代わりにしたんだ、私はそれをしっかりこの目で見たのです!」
「違うぅ!それはぁ!」
「違わない!だから本も私の期待に応えてくれた!」
「あれは…ただ倒れてきたから…」
「倒れてきた?そんなの信じれない!」
「信じれないならしょうがない、本当にごめんなさい」
「ぐっ…絶対に許さないからな!殺してやる!」
執事は胸ポケットからナイフを取り出し、砕に向かって走っていった。
「ぐふっ……」
刺さったのは…シャクラ、胸元からは血が、大丈夫、もちろん偽物の血。
「シャクラさん!大丈夫ですかぁ!!」
砕はここで泣く予定らしい、大丈夫かな。
「シャクラさん、なんで、ううぅ…」
砕…いや、キュダキは泣いた。
「どうして泣いている…あなたは心が冷たいはず、だから私の妻を…身代わり…に……」
執事は崩れ落ちた。
「あなたは…本当に殺してないのか…?」
「ああ…」
「…早く手当しないと、王子、どいてください!」
「う、うあああああ」
照明が強くなり、砕は舞台袖、日向ちゃんが変わりに舞台に上がった。
「あれ、ぼ…俺、戻ったのか?」
最初は僕だったのに、砕の言い方に合わせたのだろう。
「キュ…キュダキさん、呪いは、悪いことをした人にのみにかかる、だが、その疑いが晴れた時、姿は元に戻る、要は仲直りすれば戻るってことよ…」
「…本当にすみませんでした王子、そしてシャクラさん、傷を負わせてしまい大変申し訳ございません」
「大丈夫です、仲直り出来たならそれで…」
そして幕は閉じていった。
パチパチパチパチ
幕の向こうから拍手が聞こえてきた、演者は全員舞台に戻っていった、まあほとんどが序盤のパーティにだけ出ていた人達だ。
「え~、点数は、65点~」
アオイックの声が聞こえた。
「正直、話は良い、でもな、主役の王子の一人称と喋り方、途中から変わったのがダメ、これだけ~、あ、あとはシャクラ?と執事は素晴らしい、以上~」
「よし、みんなお疲れ様~、アオイックはまあ冷たいけど、僕は頑張ってたと思うよ~、じゃ、とりあえずあっちに行こうか~」
ウコイックが舞台裏に来て、みんなを引き連れ、舞台の前に向かった、砕はしょぼんとしていた。
「ダメだったぜぇ」
「大丈夫よ、これからぐんぐん伸びていくから」
「そうかぁ?ありがとうなぁ、シャクラさん」
「その呼び方染み付きすぎよ」
「わりぃわりぃ」
「ふふ、日向も最高だったわよ」
「ありがとう!」
結構日向ちゃんが明るくなってきた。
「稗田君も背景変えるのスムーズだったわね、お疲れ様」
「みんな演技お疲れ様でした、あとはゆっくり敗者側のお芝居見ましょう」
「そうね」
僕達は座り、敗者側は移動していった。
お城の背景になり、櫻さんと砕は再登場した
「おうぅ!合ってるぜぇ!」
そして見知らぬ男が登場した。
「あの…申し訳ございません、逃げてしまって」
「お、執事じゃねえかぁ!全然大丈夫だぜぇ!」
執事の服はスーツをそのまま着ただけなんだけど、手袋と布を持つだけで結構執事っぽくなるもんだなぁ。
「この方は執事の方?」
「そうだぁ、この姿になってみんな驚いて逃げてしまったんだよぉ」
「他の家来の行方は分からないのですが、ひとまず気持ちの整理がつきましたので戻ってきた次第でございます」
「俺の城に招待するぜぇ」
「いいの?」
「いいよな?案内してくれ執事ぃ」
「分かりました、ではこちらへ」
また場面が変わり、背景を変えた。
次は城の中になった。
「広ーい!なんて素敵なお城でしょう!」
「だろぉ?あ、そうだ、次は俺がご馳走してやるよぉ!執事ぃ!食事の準備だぁ!」
「誠に申し上げにくいですが、王子、調理人も全員逃げてしまいまして、ここにいるのは私と王子とその女性の方だけでございます」
「そうかぁ、ごめんなぁシャクラさん」
「どうして、私の名前を?」
「さっきお邪魔させていただいた部屋に居た人が呼んでたからなぁ」
「そうなのね、あなたの名前は?」
「俺の名はキュダキだ」
「分かったわ、キュダキさん」
「それでは、私はこれで失礼致します」
執事役は退場していった。
「あー緊張したー」
執事役の人が疲れたように言った。
「あの、キュダキさん?良ければ、その、話に言ってた呪いの本を見せてくれない?」
話は進んで、呪いの本の話をキュダキがして、それに興味を示すシャクラ、というとこまできた。
「いいけどよぉ、俺はもう見たくもないんだぁ」
「そう、なら場所だけ教えて、私だけ見に行くわ」
「いやそれは辞めておけぇ、危険だからよぉ」
「分かったわ、諦める」
「うーん、もう分かったぁ!着いていくぜぇ」
そして場面は変わり、背景も変わる、背景は日向ちゃんがさっきいた場所。
「これね、ありがとう着いてきてくれて」
「おう…あ、いえいえぇ」
ついに砕はハッとしたのか言い方を改めた、櫻さんは驚いてる様子だ、急に戻ったから。
「え…っと、これ開いたら呪われたんだっけ?」
「そうです、でも触らないでください、危険ですから」
砕の新しい姿を見れた、敬語を使う砕だなんて。
「でも、原因が何か調べないと、えいっ!」
「ああー、開けたら!シャクラさんまで!ああー」
少し嘘っぽい演技になってきたぞ、さっきまでの方がリアリティさはあったかもしれない。
「あれ…どうして、」
「うわぁぁぁぁーー」
「あ、キュダキさん!待って!もう…」
キュダキは、あ、舞台袖に戻ってきた。
「いやぁ、途中で思い出したから言い方直したぜぇ、危なかったぁ」
結構長かったしアウトな気もする。
「うーんと、呪いは悪いことをした人にのみかかります?呪いを解くには…」
舞台が暗転して、櫻さんは舞台袖に戻ってきた。
「言い方直したのは偉いわ、偉いけど、んー…遅かったわね、もうどっちの言い方も違和感出ちゃうわね」
「ごめんなぁシャクラさん」
「もう、とりあえずすぐ行くわよ、言い方は今のままでお願いね」
「それでは私はこれで失礼致します」
執事パートがスタート。
「とりあえず料理長でも探さなければ」
執事は携帯電話を取り出した。
「料理長、こちらはもう平気です、王子は死にました、もし他に連絡のつく方がいらっしゃりましたらお声がけ下さい、では城で待っております」
執事は電話を切り、舞台袖に戻ってきた。
「…大丈夫?」
「本からちらっと見えた、お、俺は…」
「ねえ、キュダキ、あなたはどうしてそんな姿になってしまったの…あなたはとても良い人なのに…」
「俺は、わ、悪いやつなんだぁ!!」
「でも!直し方が!それは…」
「見ましたね?本を」
シャクラの背後から執事の声が。
「え…」
「どうした、執事」
「ふっふっふ、私はあなたにはもう失望していました、消えてもらいたかった、失ってもらいたかった」
「どういう訳だぁ!」
「さあ?一つ言えるのは…あなたを憎んでいるということでしょうか」
「憎まれるようなことはしてないぞぉ!」
「私の妻…いや、あなたの元執事はあなたのせいで死んだんだ!」
「あれは…事故じゃないかぁ!」
「一体…どういう事?」
「私の妻は王子が出かけてる時、必ず付き添っていました、王子を守るために、そして突然1人のナイフを持った男が王子目掛けて一直線、そして王子が妻の体を手で持ち、身代わりにしたんだ、私はそれをしっかりこの目で見たのです!」
「違うぅ!それはぁ!」
「違わない!だから本も私の期待に応えてくれた!」
「あれは…ただ倒れてきたから…」
「倒れてきた?そんなの信じれない!」
「信じれないならしょうがない、本当にごめんなさい」
「ぐっ…絶対に許さないからな!殺してやる!」
執事は胸ポケットからナイフを取り出し、砕に向かって走っていった。
「ぐふっ……」
刺さったのは…シャクラ、胸元からは血が、大丈夫、もちろん偽物の血。
「シャクラさん!大丈夫ですかぁ!!」
砕はここで泣く予定らしい、大丈夫かな。
「シャクラさん、なんで、ううぅ…」
砕…いや、キュダキは泣いた。
「どうして泣いている…あなたは心が冷たいはず、だから私の妻を…身代わり…に……」
執事は崩れ落ちた。
「あなたは…本当に殺してないのか…?」
「ああ…」
「…早く手当しないと、王子、どいてください!」
「う、うあああああ」
照明が強くなり、砕は舞台袖、日向ちゃんが変わりに舞台に上がった。
「あれ、ぼ…俺、戻ったのか?」
最初は僕だったのに、砕の言い方に合わせたのだろう。
「キュ…キュダキさん、呪いは、悪いことをした人にのみにかかる、だが、その疑いが晴れた時、姿は元に戻る、要は仲直りすれば戻るってことよ…」
「…本当にすみませんでした王子、そしてシャクラさん、傷を負わせてしまい大変申し訳ございません」
「大丈夫です、仲直り出来たならそれで…」
そして幕は閉じていった。
パチパチパチパチ
幕の向こうから拍手が聞こえてきた、演者は全員舞台に戻っていった、まあほとんどが序盤のパーティにだけ出ていた人達だ。
「え~、点数は、65点~」
アオイックの声が聞こえた。
「正直、話は良い、でもな、主役の王子の一人称と喋り方、途中から変わったのがダメ、これだけ~、あ、あとはシャクラ?と執事は素晴らしい、以上~」
「よし、みんなお疲れ様~、アオイックはまあ冷たいけど、僕は頑張ってたと思うよ~、じゃ、とりあえずあっちに行こうか~」
ウコイックが舞台裏に来て、みんなを引き連れ、舞台の前に向かった、砕はしょぼんとしていた。
「ダメだったぜぇ」
「大丈夫よ、これからぐんぐん伸びていくから」
「そうかぁ?ありがとうなぁ、シャクラさん」
「その呼び方染み付きすぎよ」
「わりぃわりぃ」
「ふふ、日向も最高だったわよ」
「ありがとう!」
結構日向ちゃんが明るくなってきた。
「稗田君も背景変えるのスムーズだったわね、お疲れ様」
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