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第3章
#27本番前
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「いや~、割と探すと遊べるのあったわね」
あれから物入れで色々見つけた、僕は背景書く時に使わなかったけどクレヨンとか、あとさっきのコイン、重さはあるから本物の鉄か何かだろう。
「大丈夫~?」
ウコイックが扉の向こうから語りかけてきた、咄嗟に僕は手に持っていたコインをポケットに入れた。
「一気にみんな居なくなってるからさ~他の人にどこに行ったか聞いたらここって言われてきたんだけど~」
「ん、あ、いや、必要なものの最終チェックしてまして」
南島さんは焦りを隠しながらも言った。
「なるほどね~もう残り1時間過ぎたから~、なるはやで~」
「はい、分かりました」
緋彩ちゃんがそう答えると僕達は急いで片付け部屋を出た。
「ちょっとヒヤッとしたわね、でも楽しかった、みんなありがとう」
響子さんは笑顔でそう言った。
「ていうかあの部屋に2時間ぐらい居たんですね僕達、人生ゲームしてたら一瞬で過ぎますね時間って」
僕達は長いこと人生ゲームを楽しんでいた。
「なんか今の私たちみたいですね、人生って意味では」
南島さんはそう言うと去っていった。
「とりあえず解散しましょうか、またね」
響子さんは手を振り机に戻っていった。
「行きましょうか稗田さん、あ、稗田さんさっきの時点でビリだったんで、なんか罰ゲームしましょ」
僕は人生ゲームでビリだったんだ、始める時に「ビリは罰ゲームね」って響子さん言ってたけど…
「いや、決着ついてないから無しね」
「でも大差で3位の南島さんに負けてたじゃないですか、あのまま行けば負けは確定でしたっ」
痛いところを突かれた。
そういえば、緋彩ちゃんは暗いところあったけど、今は明るくなってる、元気になったなら良かったな。
「まあね、なんか考えといてよ罰ゲーム」
「いいですよー、後できつい罰ゲーム考えておきます」
まあ罰ゲームって言っても、出来る範囲が物入れに置いてある物とかでしかないけどね。
とりあえず僕達も解散した。
「なぁ稗田っちぃ」
砕が話しかけてきた、一瞬顔を見てビクッとした。
「変なところないかぁ?後ろとか確認できないんだよなぁ、これ被ってるからよぉ」
砕はもう馬の顔を被っている、準備万端だ。
「えーとね、あ、まだ背中のチャックが閉まってないね、閉めるよ」
「あぁ!ちょっと待ってぇ!」
砕は咄嗟に叫んだ。
「それが限界なんだぁ、それ以上閉まらねぇ」
「うーん、じゃあしょうがないか」
結構大きめに作ってたんだけど、まだ大きさが足りなかったみたい。
ちなみに砕の衣装は僕が作った、イメージは王子様。まあ化け物の元が王子様だからね。
響子さんに比べたらたしかに見劣りしてるけど、まあ、割と、いい感じなんじゃないか?
「他には特に変なところは無いよ、安心して」
「ありがとなぁ」
「なんか慣れないわね、顔が馬の人に恋してる役なんて」
櫻さんが近づいてきた。
「とりあえず私はバッチリ、あとは日向ね…少し不安だわ、王子様役」
日向ちゃんは化け物になる前の王子様の時の役らしい。
「王子様役なんだ、日向ちゃん」
「なんかキイックがね「双子だから相性良さそうだし、2人主役でいいんじゃない~?演技上手いしさ~」って言ってくれたの、それで日向は嬉しくなってて明るくなってきてたのよね」
じゃあうちのチームから主役が3人か、凄いな。
「俺とお揃いの服だぜぇ、大きさは違うけどなぁ」
衣装を作ってた時、たしかもう片方の王子様の服は南島さんが担当してたから誰が化け物の前の王子様役するのか知らなかったな。
「いいね、ちなみに日向ちゃんの様子は?」
「ある程度は落ち着いてきてるわ、対抗戦終わった時ぐらいの感じ?って言ったら伝わるかしら?」
まだ暗いけど喋れるぐらいの感じかな。
「なんとなく分かりました、そろそろ始まりますかね、お芝居」
「一応お遊戯会って名前だよ~」
ウコイックが割り込んできた。
「そろそろみんなに「行くよ~」って伝えるから、どっか声の届かないところにいる人いないか探してきてくれない~?」
「砕は~、まあいいや、稗田君とそこの女の子に頼むわ~」
「なんで俺はいいんだよぉ!」
「だって馬の顔付けてるじゃ~ん、みんな怖がっちゃうからね~」
「そ、そうだけどさぁ」
「じゃ、お願いね~」
僕と櫻さんはまず2階を手分けして探していった。
まあ特に人はいなかった。
「はぁ~い、みんな集合~!!こっち来てね~!!!」
号令がかかった、1階は声は届くと思うけど、一応探すか。
…うん、いなかった。
みんなそわそわしてるし、号令かかる前からみんな軽く集まってたから残ってる人はいないんだろう。
「集まったかな~?じゃ、とりあえずあっちに移動しよ~」
ウコイックは扉を出た、僕達も着いて行った。
あれから物入れで色々見つけた、僕は背景書く時に使わなかったけどクレヨンとか、あとさっきのコイン、重さはあるから本物の鉄か何かだろう。
「大丈夫~?」
ウコイックが扉の向こうから語りかけてきた、咄嗟に僕は手に持っていたコインをポケットに入れた。
「一気にみんな居なくなってるからさ~他の人にどこに行ったか聞いたらここって言われてきたんだけど~」
「ん、あ、いや、必要なものの最終チェックしてまして」
南島さんは焦りを隠しながらも言った。
「なるほどね~もう残り1時間過ぎたから~、なるはやで~」
「はい、分かりました」
緋彩ちゃんがそう答えると僕達は急いで片付け部屋を出た。
「ちょっとヒヤッとしたわね、でも楽しかった、みんなありがとう」
響子さんは笑顔でそう言った。
「ていうかあの部屋に2時間ぐらい居たんですね僕達、人生ゲームしてたら一瞬で過ぎますね時間って」
僕達は長いこと人生ゲームを楽しんでいた。
「なんか今の私たちみたいですね、人生って意味では」
南島さんはそう言うと去っていった。
「とりあえず解散しましょうか、またね」
響子さんは手を振り机に戻っていった。
「行きましょうか稗田さん、あ、稗田さんさっきの時点でビリだったんで、なんか罰ゲームしましょ」
僕は人生ゲームでビリだったんだ、始める時に「ビリは罰ゲームね」って響子さん言ってたけど…
「いや、決着ついてないから無しね」
「でも大差で3位の南島さんに負けてたじゃないですか、あのまま行けば負けは確定でしたっ」
痛いところを突かれた。
そういえば、緋彩ちゃんは暗いところあったけど、今は明るくなってる、元気になったなら良かったな。
「まあね、なんか考えといてよ罰ゲーム」
「いいですよー、後できつい罰ゲーム考えておきます」
まあ罰ゲームって言っても、出来る範囲が物入れに置いてある物とかでしかないけどね。
とりあえず僕達も解散した。
「なぁ稗田っちぃ」
砕が話しかけてきた、一瞬顔を見てビクッとした。
「変なところないかぁ?後ろとか確認できないんだよなぁ、これ被ってるからよぉ」
砕はもう馬の顔を被っている、準備万端だ。
「えーとね、あ、まだ背中のチャックが閉まってないね、閉めるよ」
「あぁ!ちょっと待ってぇ!」
砕は咄嗟に叫んだ。
「それが限界なんだぁ、それ以上閉まらねぇ」
「うーん、じゃあしょうがないか」
結構大きめに作ってたんだけど、まだ大きさが足りなかったみたい。
ちなみに砕の衣装は僕が作った、イメージは王子様。まあ化け物の元が王子様だからね。
響子さんに比べたらたしかに見劣りしてるけど、まあ、割と、いい感じなんじゃないか?
「他には特に変なところは無いよ、安心して」
「ありがとなぁ」
「なんか慣れないわね、顔が馬の人に恋してる役なんて」
櫻さんが近づいてきた。
「とりあえず私はバッチリ、あとは日向ね…少し不安だわ、王子様役」
日向ちゃんは化け物になる前の王子様の時の役らしい。
「王子様役なんだ、日向ちゃん」
「なんかキイックがね「双子だから相性良さそうだし、2人主役でいいんじゃない~?演技上手いしさ~」って言ってくれたの、それで日向は嬉しくなってて明るくなってきてたのよね」
じゃあうちのチームから主役が3人か、凄いな。
「俺とお揃いの服だぜぇ、大きさは違うけどなぁ」
衣装を作ってた時、たしかもう片方の王子様の服は南島さんが担当してたから誰が化け物の前の王子様役するのか知らなかったな。
「いいね、ちなみに日向ちゃんの様子は?」
「ある程度は落ち着いてきてるわ、対抗戦終わった時ぐらいの感じ?って言ったら伝わるかしら?」
まだ暗いけど喋れるぐらいの感じかな。
「なんとなく分かりました、そろそろ始まりますかね、お芝居」
「一応お遊戯会って名前だよ~」
ウコイックが割り込んできた。
「そろそろみんなに「行くよ~」って伝えるから、どっか声の届かないところにいる人いないか探してきてくれない~?」
「砕は~、まあいいや、稗田君とそこの女の子に頼むわ~」
「なんで俺はいいんだよぉ!」
「だって馬の顔付けてるじゃ~ん、みんな怖がっちゃうからね~」
「そ、そうだけどさぁ」
「じゃ、お願いね~」
僕と櫻さんはまず2階を手分けして探していった。
まあ特に人はいなかった。
「はぁ~い、みんな集合~!!こっち来てね~!!!」
号令がかかった、1階は声は届くと思うけど、一応探すか。
…うん、いなかった。
みんなそわそわしてるし、号令かかる前からみんな軽く集まってたから残ってる人はいないんだろう。
「集まったかな~?じゃ、とりあえずあっちに移動しよ~」
ウコイックは扉を出た、僕達も着いて行った。
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