リピートライフ

花畑 空間

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第3章

#15発見?

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僕達は朝ごはんを済ませ、作業に戻った。
台本班が作った台本を元に…ってそれどころではなさそうだ。
みんなが気になって仕方がなく、作業に集中できない。
「あーもう!余計なこと考えちゃうわねぇ!」
響子さんが怒鳴るように叫んだ。
行方不明者洋一さんのことですか?」
「ここに来てから変なことしか起きてないけど、行方不明ってなんか生々しくて現実味が凄くてもう…」
たしかに行方不明って言葉だけで何か心の底からゾワッとさせるような気持ちになる。
「早く見つかるといいんですけどね、キイックに情報無いか聞いてみましょうか、優しいし答えてくれるはずです」
僕はキイックの部屋に向かい、扉をノックした。
「キイック、ちょっと話がしたいんだけど」
「ん、な、何~ちょっと待って~」
キイックは扉から出てきたが、少し焦っていた感じがした。
「キイック大丈夫?」
「い、いやぁ~、ねぇ~」
明らかに
「…もういいや、君って、
嘘?急に何を。
「ちょっと君だけ僕の部屋に来ていいよ…」
小さい声で僕を部屋へ誘導してきた。
「え、えーっと、おじゃましま…」
僕はキイックの部屋に入った、そこには…
ふぁあくふぁへ早く出せ!!」
口が布で塞がれ、手と足も、また布で縛られた洋一さんと、もう1人男性が同じように縛られていた。
「これ…は…?」
「ち、誓って僕がんじゃないんだ、それは信じてね~!」
焦ったようにキイックは言った。
「君はたしか2って言ってたよね、だから聞きたかったんだ」
キイックは真剣な顔で僕に聞いてきた。
「これは、2かい?」
「はい…」
「分かった…僕も疑われたくないから、色々アリバイを話そうか」
僕達は椅子に座り、話を始めた。
「まず、さっき僕がやったんじゃないって言ったけど、実際縛ったのは僕だ、さっき部屋に戻ってきたら暴れてる2人がいて、急いで僕の制服で手と足と口を塞いだ」
「さっきって?」
「朝ごはんの支度をしに戻った時さ、それまで僕は2人に気づかなかった」
「ちなみに暴れてたってどういう風に?」
「ここはどこだ~!ここから出せ~!ってね、この状態でみんなに合わせても混乱しそうだからとりあえず君だけに今伝えてるよ、君なら信じてくれそうだし」
夜に2人を見たから信用されてるのだろう。
「あ、あの、ちょっと紅茶持ってくるよ、待ってて~」
キイックは部屋の奥に向かった。
ちなみに部屋は研究室?のような見た目をしてて、全体的に薄く黄色い、難しそうな機械類や、変な色の液体もある、それもだ。
そしていくつものコンロと食器棚も機械類の向かい側にある、ほんとにご飯は手作りだったのか。
そして洋一さん達…何か必死になって叫んでいるようだが、部屋の外に漏れないぐらいの声量だ、少し口の布を外して話そうか…とも考えたがこれでは声が漏れて混乱を招きそうだったからやめた。
「ちょっと紅茶のパックがどこにあるか忘れちゃっててね~、今入れるね~」
キイックは紅茶の準備をし出した。
「夜には2人はキイックの部屋にいたとして、キイックは部屋には居なかったの?」
「僕はウコイックとアオイックと、色々話してたのさ~、内容はさすがに参加者には秘密ね~」
僕たちには言えないような話をしていたのか…誰をとかか?
そう考えるとキイックと話すのに緊張してくる。何かやばいことでも言ってしまったら…なんて。
とりあえず、キイックが自ら閉じ込めた訳ではない、今この2人行方不明者はおかしくなっている、あと…
「あと、君は僕がどうにか解決するまで黙っていてくれ、僕がこの件を解決したら僕からみんなに言うから」
僕はこの事をみんなにいけない。
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