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第2章
#7対抗戦3
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「さあ…え!もう4回戦目ぇ~!!?今負けている方は頑張れぇ~!!勝ってる方ももちろん頑張れぇ~!!とにかく頑張れぇぇぇ~!!!」
赤いだけあって情熱的な性格なのかもしれない、でもとにかく、声はうるさい。
「準備はいいかな~?!!」
日向ちゃんはまだ深呼吸している。
よっぽど緊張しているのだろう、僕も人のことは言えないけど。
「じゃあ、チームによってはラストのぉ~!!4回戦スタートまでぇ~!!」
「3!!!2!!!1!!!」
「スタァァ~トォォォ~~!!!」
日向ちゃんは勢いよく目を開き、積み木を積み始めた。
目を開けた瞬間に感じた、日向ちゃんの目付きがさっきとは全く違う。
さっきまで大人しい目付きをしていたのに、今はすごく冷徹な目付きだ。
しかも速い。さっきまで心配していたのはなんだったのか。
「さあ!カウントいくぞぉ~!!」
「3!!2!!1!!」
「終~!!了~!!!」
アカイックは3回戦より少し落ち着いたようだ。疲れてきたのか?それでもまだ声は大きいが。
「や、やった…!」
日向ちゃんと相手の差は歴然、3倍ぐらいの差で日向ちゃんの勝ちだ。
「すごいなぁ!日向ちゃん!」
砕は拍手しながら言った。
「やっぱりやればできる子ね、よくやったわ日向」
櫻さんはあまり驚いていなかった、櫻さんは知っていたのかもしれない。
「…あ、すごいよ日向ちゃん!」
戦いに見入っていたため、ぼーっとして祝うのが遅れてしまった。
敵チームはかわいそうだが、複雑な空気が流れている。
「では~!!サドンデスを行いまぁ~す!!」
そうか、サドンデスがまだあった、他のチーム対抗戦で引き分けがあったのだろう。
「じゃあ、サドンデススタートまでぇぇ~~!!!」
「3!!2!!1!!」
僕達はゆっくり他のチームの対戦を見ていた。
「スタートォォォォ!!!」
さあだんだん積み上がっていくぞ、でも結構崩れたりしているな。
実は僕たちすごい出来てる方だったんじゃないか?と思った、僕は全然ダメだったけど。
「さあ!!これでラスト~!!カウントいくぞぉ~!」
「3!2!1!」
「しゅ~りょ~」
やっぱりアカイックの声が小さくなってきている。
割と他のチームの結果を見るのは面白い、僅差だったり大差だったりして。
「ええ゛~、ごごで、ゲホッゲホッ、じょっど、オ゛イ゛ル゛」
アカイックの喉が枯れた。あんなに声を出していたんだ、いくら機械でも枯れるのだろう。
「ぷは~~~っ、大声出したあとのオイルは染みるねぇ~!」
油をがぶ飲みしていた、滑りが良くなって声が戻ったようだ。
「では~!これにてチーム対抗、積み木早積み競走、そして交流会終了で~す!!」
交流会終了か、結果は勝ちに終わった。
「じゃ、おしゃぶりと帽子はこの2人の警官の持ってる箱に入れてね~!おしゃぶりはこっち~、帽子はこっちの人ね~!」
僕は服の中央にあった大きなポケットから、仕舞っていたおしゃぶりと帽子を取り出した。
「はい、並んで並んで~!」
警官2人の真ん中にアカイックが立っている。
まず帽子を箱に入れ、おしゃぶりの列に並んだ、僕の番になり、おしゃぶりを入れた。
その時、「頑張れよ…」
と、どこからか聞こえたような気がした、、まあ気のせいだったのかもしれない。まだ頭の中は混乱してるし。
「じゃあ、ここから次に進んでね~!」
壁が開いてきた。開いた先は少し赤めの靄がかかっていて奥までよく見えない。
「えーっと、この先何があるか分からないけど、頑張りましょう!!」
「おうぅ!」
「ええ」
「うん…」
僕はみんなに挨拶をし、靄の中に入っていった。
3章へ続く。
赤いだけあって情熱的な性格なのかもしれない、でもとにかく、声はうるさい。
「準備はいいかな~?!!」
日向ちゃんはまだ深呼吸している。
よっぽど緊張しているのだろう、僕も人のことは言えないけど。
「じゃあ、チームによってはラストのぉ~!!4回戦スタートまでぇ~!!」
「3!!!2!!!1!!!」
「スタァァ~トォォォ~~!!!」
日向ちゃんは勢いよく目を開き、積み木を積み始めた。
目を開けた瞬間に感じた、日向ちゃんの目付きがさっきとは全く違う。
さっきまで大人しい目付きをしていたのに、今はすごく冷徹な目付きだ。
しかも速い。さっきまで心配していたのはなんだったのか。
「さあ!カウントいくぞぉ~!!」
「3!!2!!1!!」
「終~!!了~!!!」
アカイックは3回戦より少し落ち着いたようだ。疲れてきたのか?それでもまだ声は大きいが。
「や、やった…!」
日向ちゃんと相手の差は歴然、3倍ぐらいの差で日向ちゃんの勝ちだ。
「すごいなぁ!日向ちゃん!」
砕は拍手しながら言った。
「やっぱりやればできる子ね、よくやったわ日向」
櫻さんはあまり驚いていなかった、櫻さんは知っていたのかもしれない。
「…あ、すごいよ日向ちゃん!」
戦いに見入っていたため、ぼーっとして祝うのが遅れてしまった。
敵チームはかわいそうだが、複雑な空気が流れている。
「では~!!サドンデスを行いまぁ~す!!」
そうか、サドンデスがまだあった、他のチーム対抗戦で引き分けがあったのだろう。
「じゃあ、サドンデススタートまでぇぇ~~!!!」
「3!!2!!1!!」
僕達はゆっくり他のチームの対戦を見ていた。
「スタートォォォォ!!!」
さあだんだん積み上がっていくぞ、でも結構崩れたりしているな。
実は僕たちすごい出来てる方だったんじゃないか?と思った、僕は全然ダメだったけど。
「さあ!!これでラスト~!!カウントいくぞぉ~!」
「3!2!1!」
「しゅ~りょ~」
やっぱりアカイックの声が小さくなってきている。
割と他のチームの結果を見るのは面白い、僅差だったり大差だったりして。
「ええ゛~、ごごで、ゲホッゲホッ、じょっど、オ゛イ゛ル゛」
アカイックの喉が枯れた。あんなに声を出していたんだ、いくら機械でも枯れるのだろう。
「ぷは~~~っ、大声出したあとのオイルは染みるねぇ~!」
油をがぶ飲みしていた、滑りが良くなって声が戻ったようだ。
「では~!これにてチーム対抗、積み木早積み競走、そして交流会終了で~す!!」
交流会終了か、結果は勝ちに終わった。
「じゃ、おしゃぶりと帽子はこの2人の警官の持ってる箱に入れてね~!おしゃぶりはこっち~、帽子はこっちの人ね~!」
僕は服の中央にあった大きなポケットから、仕舞っていたおしゃぶりと帽子を取り出した。
「はい、並んで並んで~!」
警官2人の真ん中にアカイックが立っている。
まず帽子を箱に入れ、おしゃぶりの列に並んだ、僕の番になり、おしゃぶりを入れた。
その時、「頑張れよ…」
と、どこからか聞こえたような気がした、、まあ気のせいだったのかもしれない。まだ頭の中は混乱してるし。
「じゃあ、ここから次に進んでね~!」
壁が開いてきた。開いた先は少し赤めの靄がかかっていて奥までよく見えない。
「えーっと、この先何があるか分からないけど、頑張りましょう!!」
「おうぅ!」
「ええ」
「うん…」
僕はみんなに挨拶をし、靄の中に入っていった。
3章へ続く。
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