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第2章
#6対抗戦2
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「はぁ…」
緊張で溜め息まで震えている。
負けたらどうしよう、ネガティブな事ばかり考えてしまう。
「じゃあ!!第2回戦スタートまでぇ~?!!」
やばい始まる…!
僕は目を開け呼吸を整えた、向こうの少年は…
「よーし、頑張ろっと」
余裕の表情だった。
少年の湧き出る自信に僕は怖気付いた。
「3!2!1!」
よし!
「スタートォォ!!」
…あっ!
少しスタートが遅れてしまった、まずいまずいまずい…!
少年は焦ることなく着々と積んでいっている。
僕は焦って手がバタバタしている、積んでは崩れて、積んでは崩れて。
絶望的だ。
一呼吸置き、積み直した
「さあ!カウントいくぞぉ~!」
まずいっ!
まだ5個しか積めてないぞ、何やってるんだ僕は!
「3!2!」
くっ、負けたか…少年の方は…
ん?手が止まっている?
「はっ…はっ…」
「1!」
「ぶあっくしょん!!」
「終了~!!」
少年は終了の手前で大きなくしゃみをしてしまい、積み木は音を立て崩れていった。
勝ったのか…?なんか恥ずかしい。
結果は僕が9個、少年は崩れたものの下の方に残ってたのが3個で僕の勝ち、うん、なんか恥ずかしい。
「おぉ!やったなぁ!」
砕は素直に褒めてくれたが、櫻さんは少し気まずそうに
「うん、おめでとう、あのー、ね、勝ちは勝ちよね!」
そして日向ちゃんは櫻さんの後ろで小さく拍手していた。
「や、やった!」
僕も恥ずかしながら勝利を喜んだ。少年はというと
「ほんっっとごめん!俺実は積み木アレルギーなんだよね!だから許して!」
積み木アレルギーなんてあるのか、まあこれで一勝一敗
「さあ~、楽しくなってまいりました~!ふぅー!!」
アカイックもめっちゃノリノリだ。見た目は赤ちゃんなのに。
ていうか今僕達も赤ちゃんの服着てるけどね。
「よし、じゃあ次は俺だなぁ!」
砕は腕の準備運動を始めた。
「さあ、3回戦!ここで今2勝のチームが勝利したら~?その時点でそのチームは勝ち決定で~す、まあ4回戦も一応やってもらうんだけどねぇ~!!」
そうか、もう勝敗が決定するチームもあるんだ。
「じゃあ準備はいいかな~?」
3回戦、砕対砕ぐらいの体の大きさの男。
男を見た時にデカっ!って思ったけど、砕と並ぶと同じくらいなんだなぁ。
「よし、よろしくなぁ、でかいやつぅ!」
「おお」
男は結構クールだった。
「よし、じゃあ第3回戦スタートまでぇ~!」
「スゥリー!トゥー!ゥワン!」
「スターツゥ!!」
アカイックのふざけたカウントダウンと共に3回戦がスタートした。
…おお?2人の速さが全く同じ?
すごい、まるで練習をしたかのように息ぴったり。
横を見ると櫻さんも日向ちゃんも唖然としている。
「さあ!カァウンツいくぞぉ~!」
「あっトゥゥールィー!あっトゥーー!あっヌワァァン!!」
「終~~!!了~~!!!」
アカイックはおかしい程にテンションが高い、アカイックも機械とはいえ感情は高ぶるらしい。
「ふぅー、疲れたぜぇ、ん、えっ?」
砕は驚いたように男の机を見た。
「えーっと、1、2、3、4……数一緒じゃねえかぁ!!!」
「何っ!」
相手の男も驚いてるようだ。
っていうことは?
「お!そこの対戦は一勝一敗、一引き分けだねぇ~!次勝った方が勝ちだよ~!もちろんまた引き分けだったらリーダー戦だからね~!」
ということらしい。
次は日向ちゃんか…期待してないわけではないが大人しい子だから心配だ。
「頑張ってね!自分に自信持って!」
必死に応援した。
「うん…」
日向ちゃんが答えてくれただけで少し嬉しかった。
「いい?日向、もし負けても落ち込まないこと、あなたは強いから」
正直言って双子とは思えないほど櫻さんがしっかりして、日向ちゃんは大人しい。
「がんばる…!」
日向ちゃんは笑顔を見せた、櫻さんが好きなんだな。
「日向ちゃん!君は勝てるさぁ!」
砕はさっきの男と固く握手しながら言った、どうやら意気投合したらしい。
日向ちゃんは、軽く息を吐き、目を閉じた。
緊張で溜め息まで震えている。
負けたらどうしよう、ネガティブな事ばかり考えてしまう。
「じゃあ!!第2回戦スタートまでぇ~?!!」
やばい始まる…!
僕は目を開け呼吸を整えた、向こうの少年は…
「よーし、頑張ろっと」
余裕の表情だった。
少年の湧き出る自信に僕は怖気付いた。
「3!2!1!」
よし!
「スタートォォ!!」
…あっ!
少しスタートが遅れてしまった、まずいまずいまずい…!
少年は焦ることなく着々と積んでいっている。
僕は焦って手がバタバタしている、積んでは崩れて、積んでは崩れて。
絶望的だ。
一呼吸置き、積み直した
「さあ!カウントいくぞぉ~!」
まずいっ!
まだ5個しか積めてないぞ、何やってるんだ僕は!
「3!2!」
くっ、負けたか…少年の方は…
ん?手が止まっている?
「はっ…はっ…」
「1!」
「ぶあっくしょん!!」
「終了~!!」
少年は終了の手前で大きなくしゃみをしてしまい、積み木は音を立て崩れていった。
勝ったのか…?なんか恥ずかしい。
結果は僕が9個、少年は崩れたものの下の方に残ってたのが3個で僕の勝ち、うん、なんか恥ずかしい。
「おぉ!やったなぁ!」
砕は素直に褒めてくれたが、櫻さんは少し気まずそうに
「うん、おめでとう、あのー、ね、勝ちは勝ちよね!」
そして日向ちゃんは櫻さんの後ろで小さく拍手していた。
「や、やった!」
僕も恥ずかしながら勝利を喜んだ。少年はというと
「ほんっっとごめん!俺実は積み木アレルギーなんだよね!だから許して!」
積み木アレルギーなんてあるのか、まあこれで一勝一敗
「さあ~、楽しくなってまいりました~!ふぅー!!」
アカイックもめっちゃノリノリだ。見た目は赤ちゃんなのに。
ていうか今僕達も赤ちゃんの服着てるけどね。
「よし、じゃあ次は俺だなぁ!」
砕は腕の準備運動を始めた。
「さあ、3回戦!ここで今2勝のチームが勝利したら~?その時点でそのチームは勝ち決定で~す、まあ4回戦も一応やってもらうんだけどねぇ~!!」
そうか、もう勝敗が決定するチームもあるんだ。
「じゃあ準備はいいかな~?」
3回戦、砕対砕ぐらいの体の大きさの男。
男を見た時にデカっ!って思ったけど、砕と並ぶと同じくらいなんだなぁ。
「よし、よろしくなぁ、でかいやつぅ!」
「おお」
男は結構クールだった。
「よし、じゃあ第3回戦スタートまでぇ~!」
「スゥリー!トゥー!ゥワン!」
「スターツゥ!!」
アカイックのふざけたカウントダウンと共に3回戦がスタートした。
…おお?2人の速さが全く同じ?
すごい、まるで練習をしたかのように息ぴったり。
横を見ると櫻さんも日向ちゃんも唖然としている。
「さあ!カァウンツいくぞぉ~!」
「あっトゥゥールィー!あっトゥーー!あっヌワァァン!!」
「終~~!!了~~!!!」
アカイックはおかしい程にテンションが高い、アカイックも機械とはいえ感情は高ぶるらしい。
「ふぅー、疲れたぜぇ、ん、えっ?」
砕は驚いたように男の机を見た。
「えーっと、1、2、3、4……数一緒じゃねえかぁ!!!」
「何っ!」
相手の男も驚いてるようだ。
っていうことは?
「お!そこの対戦は一勝一敗、一引き分けだねぇ~!次勝った方が勝ちだよ~!もちろんまた引き分けだったらリーダー戦だからね~!」
ということらしい。
次は日向ちゃんか…期待してないわけではないが大人しい子だから心配だ。
「頑張ってね!自分に自信持って!」
必死に応援した。
「うん…」
日向ちゃんが答えてくれただけで少し嬉しかった。
「いい?日向、もし負けても落ち込まないこと、あなたは強いから」
正直言って双子とは思えないほど櫻さんがしっかりして、日向ちゃんは大人しい。
「がんばる…!」
日向ちゃんは笑顔を見せた、櫻さんが好きなんだな。
「日向ちゃん!君は勝てるさぁ!」
砕はさっきの男と固く握手しながら言った、どうやら意気投合したらしい。
日向ちゃんは、軽く息を吐き、目を閉じた。
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