5 / 113
第2章
#5対抗戦
しおりを挟む
…うん、僕がリーダーか。
嫌な予感はしていた、砕が択から消えた時から。
「じゃ、頑張ってね、1君っ」
櫻さんにウインクされた、がんばる
「頑張ります」
一瞬気が緩んだが後に関わってきそうな大事な場面…のはず、ちゃんとしよう。
弱そうな相手は…あっ!服を着替えたところにいた小柄の少年!
僕はその子の元へ向かった
「あのー、戦わない?」
「俺の見た目で決めたでしょ、まあいいよ」
心にグサッときたが、これも勝つため。
僕は握手を交わした。
「みんなー、決まったよー」
少年が後ろの方に声をかけた。
「…ん?」
どう見ても強そうで体の大きな男が1人と筋肉の付いた女性1人に細身の女性1人…
「…これがチームメイト?…ですかぁ?」
少し震えながら言った。
「そうだよ、俺はこの人たちが凄く優しい人だと思って話しかけたんだ、そしたらみんな来てくれた、ほんとに良い人達だよ」
チームメイトはちょっと照れているようだ。
「ちょっとこっち」
握手したまま手を引っ張られた。
「実はとりあえず体強そうな人に声をかけてみたらいけたんだよね、くくく」
と小さい声で笑いながら言ってきた、ずる賢いのか、なんなのか。
「じゃあ、えーと、あっちでやろうか」
左を少年が指差し、少年のチームメイトは机の方に向かった。
「特別に1体1で戦う相手は君のチームに選ばせてあげるね、じゃあまた後でね」
僕はミスしてしまった。
見た目で判断してしまっ…いや、あの子自体は小さいか。
でもミスをしてしまったのは間違いない。
落ち込みながらみんなの元へ戻った。
「やっちゃった…」
「どうしたぁ!何があったぁ!!」
砕が大声で僕に声をかけてくれた、でも声が大きすぎて周りの目が少し気になった。
「リーダーは小さかったんだけど、チームメイトが筋肉あったり強そうで…」
「大丈夫!倒せるさぁ!」
必死に砕が励ましてくれる。優しいな。
「仕方ないわね…まあ、力より速さが必要よね」
櫻さんも励ましてくれている。
「がんば…ろう…」
日向ちゃんまで。
戦う場所とか色々説明をしながらみんなで机を移動させていた。
「あ、ちなみに力の差もあるだろうし、対戦相手は同じ性別の人ね~」
ウコイックが思い出したかのように言った。
とりあえず机を運びながらした作戦会議はこう。
僕と少年、砕と強そうな男、あとは細身の人を日向ちゃん、筋肉ある女性を櫻さんが担当という話になった。
「さあここからの進行は僕の分身がやってくれるよ~」
ウコイックがやるんじゃないのか。
「やあぁ~!僕はアカイックさぁ~!!よ~ろしくねぇ~!!」
アカイック、見た目のまんまだ。
ウコイックは警官帽をいつも被っているが、その色が真っ赤だ、服もウコイックは僕らと一緒だがアカイックは赤いバージョン、帽子の金のバッチも赤。
そして顔はウコイックそっくり。
「じゃ、あとはアカイック、任せたよ~」
ウコイックはまた警官に抱えられ、どこかに消えた。
「じゃあ、準備はいいかな~?1回戦目!いぃぃくよぉぉぉ~!!!!」
最初は櫻さんの戦い。
「スタートぉぉ~!!」
アカイックは思いっきり叫んだ、体は小さいのに声は響く。
静まり返った空間の中に、積み木を重ねる音だけが響く。
向こうが1つ置く度、櫻さんも負けじと置く。
相当な接戦だ。
…
「さあ!カウントいきますよぉ!3!2!1っ!」
「しゅ~!りょ~!!」
アカイックはまた叫んだ、機械だから喉は枯れないんだな。
結果は…2つのブロックの差で櫻さんが負けた…
「ごめんねみんな」
「謝らないでください、絶対取り返しますから」
ちょっとカッコつけてみた。
「ふぅ~、ちょっと警官、喉用の油持ってきて~。」
2回戦は僕と少年だ。
僕は緊張を抑えるため、思いっきり深呼吸した。
嫌な予感はしていた、砕が択から消えた時から。
「じゃ、頑張ってね、1君っ」
櫻さんにウインクされた、がんばる
「頑張ります」
一瞬気が緩んだが後に関わってきそうな大事な場面…のはず、ちゃんとしよう。
弱そうな相手は…あっ!服を着替えたところにいた小柄の少年!
僕はその子の元へ向かった
「あのー、戦わない?」
「俺の見た目で決めたでしょ、まあいいよ」
心にグサッときたが、これも勝つため。
僕は握手を交わした。
「みんなー、決まったよー」
少年が後ろの方に声をかけた。
「…ん?」
どう見ても強そうで体の大きな男が1人と筋肉の付いた女性1人に細身の女性1人…
「…これがチームメイト?…ですかぁ?」
少し震えながら言った。
「そうだよ、俺はこの人たちが凄く優しい人だと思って話しかけたんだ、そしたらみんな来てくれた、ほんとに良い人達だよ」
チームメイトはちょっと照れているようだ。
「ちょっとこっち」
握手したまま手を引っ張られた。
「実はとりあえず体強そうな人に声をかけてみたらいけたんだよね、くくく」
と小さい声で笑いながら言ってきた、ずる賢いのか、なんなのか。
「じゃあ、えーと、あっちでやろうか」
左を少年が指差し、少年のチームメイトは机の方に向かった。
「特別に1体1で戦う相手は君のチームに選ばせてあげるね、じゃあまた後でね」
僕はミスしてしまった。
見た目で判断してしまっ…いや、あの子自体は小さいか。
でもミスをしてしまったのは間違いない。
落ち込みながらみんなの元へ戻った。
「やっちゃった…」
「どうしたぁ!何があったぁ!!」
砕が大声で僕に声をかけてくれた、でも声が大きすぎて周りの目が少し気になった。
「リーダーは小さかったんだけど、チームメイトが筋肉あったり強そうで…」
「大丈夫!倒せるさぁ!」
必死に砕が励ましてくれる。優しいな。
「仕方ないわね…まあ、力より速さが必要よね」
櫻さんも励ましてくれている。
「がんば…ろう…」
日向ちゃんまで。
戦う場所とか色々説明をしながらみんなで机を移動させていた。
「あ、ちなみに力の差もあるだろうし、対戦相手は同じ性別の人ね~」
ウコイックが思い出したかのように言った。
とりあえず机を運びながらした作戦会議はこう。
僕と少年、砕と強そうな男、あとは細身の人を日向ちゃん、筋肉ある女性を櫻さんが担当という話になった。
「さあここからの進行は僕の分身がやってくれるよ~」
ウコイックがやるんじゃないのか。
「やあぁ~!僕はアカイックさぁ~!!よ~ろしくねぇ~!!」
アカイック、見た目のまんまだ。
ウコイックは警官帽をいつも被っているが、その色が真っ赤だ、服もウコイックは僕らと一緒だがアカイックは赤いバージョン、帽子の金のバッチも赤。
そして顔はウコイックそっくり。
「じゃ、あとはアカイック、任せたよ~」
ウコイックはまた警官に抱えられ、どこかに消えた。
「じゃあ、準備はいいかな~?1回戦目!いぃぃくよぉぉぉ~!!!!」
最初は櫻さんの戦い。
「スタートぉぉ~!!」
アカイックは思いっきり叫んだ、体は小さいのに声は響く。
静まり返った空間の中に、積み木を重ねる音だけが響く。
向こうが1つ置く度、櫻さんも負けじと置く。
相当な接戦だ。
…
「さあ!カウントいきますよぉ!3!2!1っ!」
「しゅ~!りょ~!!」
アカイックはまた叫んだ、機械だから喉は枯れないんだな。
結果は…2つのブロックの差で櫻さんが負けた…
「ごめんねみんな」
「謝らないでください、絶対取り返しますから」
ちょっとカッコつけてみた。
「ふぅ~、ちょっと警官、喉用の油持ってきて~。」
2回戦は僕と少年だ。
僕は緊張を抑えるため、思いっきり深呼吸した。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
光のもとで1
葉野りるは
青春
一年間の療養期間を経て、新たに高校へ通いだした翠葉。
小さいころから学校を休みがちだった翠葉は人と話すことが苦手。
自分の身体にコンプレックスを抱え、人に迷惑をかけることを恐れ、人の中に踏み込んでいくことができない。
そんな翠葉が、一歩一歩ゆっくりと歩きだす。
初めて心から信頼できる友達に出逢い、初めての恋をする――
(全15章の長編小説(挿絵あり)。恋愛風味は第三章から出てきます)
10万文字を1冊として、文庫本40冊ほどの長さです。

それ、しってるよ。
eden
ホラー
それ、しってるよ――――。
高校2年生の山下未子(やました みこ)は、人の心を読むことができる。
その力をコントロールすることができないでいる未子は、できるだけ人と関わらないことで自分を守っていた。
何度となく転校を繰り返してきた未子は、新たな学校で、未子の力で心を読むことができない生徒――天城璃星(あまき りせ)に出会う。
璃星の周辺で不可解な事件が起きることに気付いた未子は、璃星の秘密に迫ることになって――?
秘密を暴くことは、秘密を握られること。
事実は記憶の中に、真実は心の中に。
神送りの夜
千石杏香
ホラー
由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出たら、祟りがあるからだ。
父が亡くなったため、彼女はその町へ帰ってきた。幼い頃に、三年間だけ住んでいた町だった。記憶の中では、町には古くて大きな神社があった。しかし誰に訊いても、そんな神社などないという。
町で暮らしてゆくうち、彼女は不可解な事件に巻き込まれてゆく。
公主の嫁入り
マチバリ
キャラ文芸
宗国の公主である雪花は、後宮の最奥にある月花宮で息をひそめて生きていた。母の身分が低かったことを理由に他の妃たちから冷遇されていたからだ。
17歳になったある日、皇帝となった兄の命により龍の血を継ぐという道士の元へ降嫁する事が決まる。政略結婚の道具として役に立ちたいと願いつつも怯えていた雪花だったが、顔を合わせた道士の焔蓮は優しい人で……ぎこちなくも心を通わせ、夫婦となっていく二人の物語。
中華習作かつ色々ふんわりなファンタジー設定です。
冬の水葬
束原ミヤコ
青春
夕霧七瀬(ユウギリナナセ)は、一つ年上の幼なじみ、凪蓮水(ナギハスミ)が好き。
凪が高校生になってから疎遠になってしまっていたけれど、ずっと好きだった。
高校一年生になった夕霧は、凪と同じ高校に通えることを楽しみにしていた。
美術部の凪を追いかけて美術部に入り、気安い幼なじみの間柄に戻ることができたと思っていた――
けれど、そのときにはすでに、凪の心には消えない傷ができてしまっていた。
ある女性に捕らわれた凪と、それを追いかける夕霧の、繰り返す冬の話。
忠犬ハジッコ
SoftCareer
児童書・童話
もうすぐ天寿を全うするはずだった老犬ハジッコでしたが、飼い主である高校生・澄子の魂が、偶然出会った付喪神(つくもがみ)の「夜桜」に抜き去られてしまいます。
「夜桜」と戦い力尽きたハジッコの魂は、犬の転生神によって、抜け殻になってしまった澄子の身体に転生し、奪われた澄子の魂を取り戻すべく、仲間達の力を借りながら奮闘努力する……というお話です。
※今まで、オトナ向けの小説ばかり書いておりましたが、
今回は中学生位を読者対象と想定してチャレンジしてみました。
お楽しみいただければうれしいです。
【電子書籍化】ホラー短編集・ある怖い話の記録~旧 2ch 洒落にならない怖い話風 現代ホラー~
榊シロ
ホラー
【1~4話で完結する、語り口調の短編ホラー集】
ジャパニーズホラー、じわ怖、身近にありそうな怖い話など。
八尺様 や リアルなど、2chの 傑作ホラー の雰囲気を目指しています。
現在 100話 越え。
エブリスタ・カクヨム・小説家になろうに同時掲載中
※8/2 Kindleにて電子書籍化しました
【総文字数 700,000字 超え 文庫本 約7冊分 のボリュームです】
【怖さレベル】
★☆☆ 微ホラー・ほんのり程度
★★☆ ふつうに怖い話
★★★:旧2ch 洒落怖くらいの話
『9/27 名称変更→旧:ある雑誌記者の記録』
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる