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第四章 迫る魔の手
第92話
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そしておニュ~な武器のお試しの為に 以前、今宮と行った芋虫たちがたくさん出てくるダンジョンに行った。
当然現れるのは緑色のでっかい芋虫、グリーンワームたちだ。
モゾモゾモゾモゾと相変わらずなんてキモイ連中なのだろう。
「そいそいそいやーっ! もう、またこの気持ちの悪い芋虫の相手をするなんて嫌な記憶を思い出すんですけど先輩!」
今宮はそう言いながらマジックボウガンを構えて攻撃している。
俺の予想通りあれはマジックボウカンだったらしく後ろの方にスライムか何かの魔石をポイポイっと入れておくと構えるだけで緑色に光る魔力の矢を生成し、勝手にその矢が装填されている。
それを今宮が引き金を引けば発射出来るようだ、その攻撃力はなかなかでグリーンワーム程度だったら一撃でみんな倒している。
一応は探索者として幾つかのダンジョンを連れ回して正解だったな、もはやグリーンワームくらいだったらやつはブーブーと文句を言わなくなって…いや文句は言っているか。
俺だって相変わらずデカイいも虫とか苦手だしな、ちなみに守咲はもともと根が真面目なので手にするスーパー警棒とやらでグリーンワーム達をしばき倒している。
あのスーパー警棒というやつでグリーンワームを引っ叩くと本当にグリーンワームたちの体の一部が凍りついて凍傷のようになっていた。
そして少しの間のジタバタと転がり暴れるとグリーンワームは白くなり動かなくなるのだ、そして魔石となる。
本当にえげつない攻撃だよ。
程なくしてグリーンワーム達をみんな退治して魔石へと変えてしまった2人だ。
「歩さん、グリーンワームたちは全て倒しましたがさらにダンジョンの奥へ進むんですか?」
「いやいやもうこの芋虫たちはいいでしょう、弱いモンスターを倒すにしてももうちょっと見た目的にも別なのがいいですよ先輩」
「倒しやすくて見た目もとかわがまま言うんじゃない、倒すんだったら見た目なんて関係ないだろ」
「いやでっかい芋虫はやっぱ嫌ですよ、あっそうだ先輩が前に行ったっていうスライムばっかが出てくるダンジョンってのに行っちゃダメなんですか?」
「…あそこは絶対にダメだ。お前らだけでダンジョンに行くってことになったとしても絶対にあそこには行くなよ」
俺は今宮の馬鹿に釘を刺した。
以前、俺はその不人気ダンジョンの一つでスライムしか出てこないダンジョンに行ったのだ。
しかしそこでなんか訳の分からないレベルでヤバくて変なスライムに会った。
体はピンク色、虹色の炎の翼を背中にセットして光る天使の輪っかが頭上にあった。天使スライムみたいなやつかと思ったらその名前は七光りスライムだとかいう謎スライムだった。
あそこはそんな変なやつが突然現れるダンジョンだ、しかもご丁寧に逃げ場を 変な魔法で封じてな。
あんなのに遭遇したらこの2人は死ぬ、 俺がいたとしてもこの2人を庇いながらあんな化け物とやるとか冗談じゃない。
無論、現れた瞬間にゴッドブレイクアローをかませば倒せるかもしれないがそもそも俺はダンジョンにはパパッと稼げるから行くのであってそんな無駄に命賭けでする戦闘なんかやりたくもない。
故にあのダンジョンには行かないようにと釘を刺しておく必要がある。
「…俺が以前あのダンジョンに行った時 あのギンヌンガとかいう化け物みたいなイノシシ並かそれ以上に厄介なモンスターが一回だけ現れてな、あんなのが出てきたらお前ら死ぬぞ。だから行くな」
こういう時は下手な嘘をつくより素直に全部話した方がいいからな、それでも行くんだったら2人の幸運を信じるしかないな。
「あの化け物イノシシ並み? 冗談でしょ先輩」
「冗談じゃないぞ、後輩」
「成る程、確かに歩さんの言う通りならそのダンジョンには近づかない方がいいですね…」
「そういうこと、行くんだったらこの芋虫ダンジョンか他のダンジョンだろうな、少し悩むところだが…」
実際にモンスターと問題なく戦えるレベルにこいつらはいる。
俺と行くとあんなイレギュラーなことが割と起こる可能性も……いやっそんな馬鹿な、有り得ないな。
俺がいると分かり難いがこいつらは既に駆け出しのレベルではないはずなんだ。
それをこいつら当人が自覚するためにはどっかのタイミングで俺なしで自由にやらせてみなきゃいけないだろう。
だがこいつらを2人だけでダンジョンにか……ちょっとじゃないレベルで心配だな、いや俺が無駄に過保護なだけというやつなのか?
少なくとも守咲は弟子とか言ってるから分からないが今宮のやつは一人で問題なくダンジョン行けるようになれば俺が あれこれと面倒を見る必要はなくなる。
ここは一つこいつらに選ばせるのが一番だな。
「あのスライムダンジョンはやめておえ、それ以外のダンジョンだったら自分たちで調べていけるかどうかを判断するなら物は試しだ、好きにすればいいと思うぞ」
「だそうですよ守咲さん、調べるのは守咲さんにお任せしていいです?」
「仕方ないですね、わかりました」
「あっちなみに先輩もついてくる感じなんですか?」
「行かない、2人で何とかしろ。俺は少し前にだいぶ稼いだからなしばらくは1人でぶらぶらさせてもらう、俺なしで探索出来そうなダンジョンにしとけよ」
俺がそう言うと今宮はどことなくぶーたれた感じになって「まあ…別にいいですけど」とつぶやくように言った。
当然現れるのは緑色のでっかい芋虫、グリーンワームたちだ。
モゾモゾモゾモゾと相変わらずなんてキモイ連中なのだろう。
「そいそいそいやーっ! もう、またこの気持ちの悪い芋虫の相手をするなんて嫌な記憶を思い出すんですけど先輩!」
今宮はそう言いながらマジックボウガンを構えて攻撃している。
俺の予想通りあれはマジックボウカンだったらしく後ろの方にスライムか何かの魔石をポイポイっと入れておくと構えるだけで緑色に光る魔力の矢を生成し、勝手にその矢が装填されている。
それを今宮が引き金を引けば発射出来るようだ、その攻撃力はなかなかでグリーンワーム程度だったら一撃でみんな倒している。
一応は探索者として幾つかのダンジョンを連れ回して正解だったな、もはやグリーンワームくらいだったらやつはブーブーと文句を言わなくなって…いや文句は言っているか。
俺だって相変わらずデカイいも虫とか苦手だしな、ちなみに守咲はもともと根が真面目なので手にするスーパー警棒とやらでグリーンワーム達をしばき倒している。
あのスーパー警棒というやつでグリーンワームを引っ叩くと本当にグリーンワームたちの体の一部が凍りついて凍傷のようになっていた。
そして少しの間のジタバタと転がり暴れるとグリーンワームは白くなり動かなくなるのだ、そして魔石となる。
本当にえげつない攻撃だよ。
程なくしてグリーンワーム達をみんな退治して魔石へと変えてしまった2人だ。
「歩さん、グリーンワームたちは全て倒しましたがさらにダンジョンの奥へ進むんですか?」
「いやいやもうこの芋虫たちはいいでしょう、弱いモンスターを倒すにしてももうちょっと見た目的にも別なのがいいですよ先輩」
「倒しやすくて見た目もとかわがまま言うんじゃない、倒すんだったら見た目なんて関係ないだろ」
「いやでっかい芋虫はやっぱ嫌ですよ、あっそうだ先輩が前に行ったっていうスライムばっかが出てくるダンジョンってのに行っちゃダメなんですか?」
「…あそこは絶対にダメだ。お前らだけでダンジョンに行くってことになったとしても絶対にあそこには行くなよ」
俺は今宮の馬鹿に釘を刺した。
以前、俺はその不人気ダンジョンの一つでスライムしか出てこないダンジョンに行ったのだ。
しかしそこでなんか訳の分からないレベルでヤバくて変なスライムに会った。
体はピンク色、虹色の炎の翼を背中にセットして光る天使の輪っかが頭上にあった。天使スライムみたいなやつかと思ったらその名前は七光りスライムだとかいう謎スライムだった。
あそこはそんな変なやつが突然現れるダンジョンだ、しかもご丁寧に逃げ場を 変な魔法で封じてな。
あんなのに遭遇したらこの2人は死ぬ、 俺がいたとしてもこの2人を庇いながらあんな化け物とやるとか冗談じゃない。
無論、現れた瞬間にゴッドブレイクアローをかませば倒せるかもしれないがそもそも俺はダンジョンにはパパッと稼げるから行くのであってそんな無駄に命賭けでする戦闘なんかやりたくもない。
故にあのダンジョンには行かないようにと釘を刺しておく必要がある。
「…俺が以前あのダンジョンに行った時 あのギンヌンガとかいう化け物みたいなイノシシ並かそれ以上に厄介なモンスターが一回だけ現れてな、あんなのが出てきたらお前ら死ぬぞ。だから行くな」
こういう時は下手な嘘をつくより素直に全部話した方がいいからな、それでも行くんだったら2人の幸運を信じるしかないな。
「あの化け物イノシシ並み? 冗談でしょ先輩」
「冗談じゃないぞ、後輩」
「成る程、確かに歩さんの言う通りならそのダンジョンには近づかない方がいいですね…」
「そういうこと、行くんだったらこの芋虫ダンジョンか他のダンジョンだろうな、少し悩むところだが…」
実際にモンスターと問題なく戦えるレベルにこいつらはいる。
俺と行くとあんなイレギュラーなことが割と起こる可能性も……いやっそんな馬鹿な、有り得ないな。
俺がいると分かり難いがこいつらは既に駆け出しのレベルではないはずなんだ。
それをこいつら当人が自覚するためにはどっかのタイミングで俺なしで自由にやらせてみなきゃいけないだろう。
だがこいつらを2人だけでダンジョンにか……ちょっとじゃないレベルで心配だな、いや俺が無駄に過保護なだけというやつなのか?
少なくとも守咲は弟子とか言ってるから分からないが今宮のやつは一人で問題なくダンジョン行けるようになれば俺が あれこれと面倒を見る必要はなくなる。
ここは一つこいつらに選ばせるのが一番だな。
「あのスライムダンジョンはやめておえ、それ以外のダンジョンだったら自分たちで調べていけるかどうかを判断するなら物は試しだ、好きにすればいいと思うぞ」
「だそうですよ守咲さん、調べるのは守咲さんにお任せしていいです?」
「仕方ないですね、わかりました」
「あっちなみに先輩もついてくる感じなんですか?」
「行かない、2人で何とかしろ。俺は少し前にだいぶ稼いだからなしばらくは1人でぶらぶらさせてもらう、俺なしで探索出来そうなダンジョンにしとけよ」
俺がそう言うと今宮はどことなくぶーたれた感じになって「まあ…別にいいですけど」とつぶやくように言った。
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