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第三章 後輩、キモの化身と相対す
第32話
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謎のルートの大半は横幅も天井もかなり大きな道になっていた、グネグネと曲がったりする長い道だったが一本道なのでスイスイと進んだ。
どう言う訳かモンスターも出てこなかったので実にスイスイと進んだ。
そんでその一番奥の行き止まり、広めの空間に1体だけのそのモンスターはいた。
まず見た目だがこのダンジョンに普通に出てきてるグリーンワーム に近い部分も多いモンスターだ。
但し! あれよりものすごく大きくて長い芋虫である、さらには全身は黒く赤い斑点のようなものがありその体からクモの足のような細長い脚が無数に生えておりさらにトンボの羽のようなものが左右に一列ずつズラッといくつも生えてる。
つまる話が巨大な昆虫型キメラみたいなやつがウネウネしながらもクモ足でカサカサカサと高速でこちらに迫ってきているのだ。
俺史上、最低最悪の光景である。
「前言撤回だ! さっきはモンスターは中途半端な大きさよりもデカいくらいがいいと言ったがやっぱりデカければデカいほど気持ちが悪い、吐き気がするわ死ねーー!」
「キ~モキモキモキモキモキモすぎるーーー! 気持ち悪すぎ死ねるわボケーー!」
後輩が半分壊れている、さすがにあんなモンスターにやられたら死んでも死にきれないのだろう。俺だって嫌だ。
「先輩! 先輩は神殺しの称号持ちなんですよね!? 偽物でも何でも神でも殺すんだったらあの超絶キモい化け物を瞬殺してくださいよ!」
「……それは無理だ」
俺ははっきりと不可能であると言った。
「なっなんでですか先輩!?」
「その理由は簡単だ、今の俺には武器がないからな」
後輩は驚愕の表情を浮かべた。
「……そういえば先輩、虫が近寄ってきたら足元の石ころを投げつけて虫の群れを爆裂死散させてましたね」
「その通りだ、そして多分だがあんなやつに石ころを投げつけても倒せはしないだろう? つまり俺が直接殴ったり蹴ったりしなければいけないわけだ、そして……俺は断じてそんなことはしたくない!」
虫に触ったり蹴ったりとか冗談じゃないのだ、体液とかついたらどうすんだ、絶対に毒とかありそうな緑色の体液をしてるぞヤツは。
俺はそのことを後輩に逃げながら説明した。
すると後輩はキレた。
「いやこの死にそうな状況で何言ってんですか!? いいからさっさとやってくださいよ、殴ったり蹴ったりしちゃっても多分大丈夫でしょ先輩なら!」
「それはどういう理屈で言ってんだお前は、あんなヤツ近づきたくもないのに触るなんて無理に決まってるだろ、バカじゃねぇのか」
「この状況でそんなこと言ってる先輩がバカであると断言しますよ!」
そんなバカなやり取りをしてる俺たちの背後であの超キモい虫キメラが咆哮を上げた。
虫のくせに咆哮なんて上げるんじゃないよ、ますます気持ちが悪いやつだな。
すると俺たちの目の前で黒く滲んだ何かが空中に出現した。それはまるで歪んだ黒い穴のようなものだった、その穴から這い出るように何かが出現する。
それは大きさがだいぶ小型化して羽がないあのクソムシキメラの小型版であった。
そんなんがモゾモゾと無数に出てきた。
「仲間まで呼び出すのか。ますますとんでもねぇなあのユニークモンスター」
「ユニークモンスターというかクソムシキメラですよ、本当にキモい死んでくれませんかね?」
「全くだな」
この道は一本道だ、奴が通るためなのか知らないが無駄に通路が大きい、戦闘する分には問題はないがその分こんな風に目の前を大量の雑魚で防がれたら厄介だ。
「……仕方ない、やるだけやってみるか。お前は俺の後ろにいろ」
「それってクソムシキメラの盾にしようって魂胆じゃないですよね」
「安心しろ俺はお前じゃない。そんな外道な真似はしないんだよ」
「今の言葉は覚えておきますからね先輩……」
俺は外道後輩の言葉を無視して戦闘体制に入る。
すると立ち塞がっていた雑魚モンスターたちが一斉にこちらに迫ってきた、あの数で突撃されたらみるだけで鳥肌が立つ。
まずは足元にある握りこぶし以上に大きな石を見つけると拾い力を込めて握りつぶす。
そうすると手を中にいくつもの小さな石ころが生まれる、それを目の前に現れた雑魚虫どもにぶん投げた。
予想通りザコムシと思われる連中はそれで爆裂死散した、地面も少々爆発したがそちらについては見なかったことにする。
道が開けたので今宮を掴むと同時に前方にダッシュする。
「なっ何すか先輩やるときはやるあるじゃないですか、ちょっとかっこいいです!」
「フンッまあな、よしこのままは逃げるぞ」
「はい……分かり……ま…」
反応が悪すぎるな、どうし…。
「ゲロゲロゲロゲロ~~」
「!?」
嘘だろマジかよ、こいつ吐きやがった。
吐きやがったぞ……。
「お前ふざけんじゃねぇぞどういうつもりだ!」
「こっこんなG…食らったことないんですよ。体がおかしくなります」
それを言われて俺は気づいた、俺がこのスピードで平気なのは『神殺し(偽)』の称号のステータス補正があるからだ。
つまり今宮を連れて逃げようとした場合、俺は加減をしながら動かなければいけない。
そしてそんなものは無理だ、あのクソムシキメラが背後から追ってきてる状況で冷静に力の加減なんて考えてる余裕はない。
仕方ないな、俺はダッシュで逃げるのは諦めて今宮をその場に置く。
相変わらずゲーゲーやっているのでしばらく動けないだろう。
「くそっ判断をミスったな、すまん今宮。とりあえずお前は呼吸を整えろ。俺は少し時間を稼ぐ」
「……ていうか先輩、なんかこう神殺しなんて称号を持ってるくらいなんだからかっこいい攻撃スキルとか持ってないですか?」
「かっこいいかは別にして攻撃スキルならあるぞ? ゴッドブレイクアローってスキルならな」
「そんなあるんならそれでさっさと倒してくださいよーーー! 絶対にアイツくらいなら倒せそうなスキルじゃないですか!」
「名前だけでもわかるくらいか、今宮お前は馬鹿だな」
俺は心底呆れた声でそう言った今宮はなぜ自分が馬鹿呼ばわりされたか理解できないという顔をしている、ならば教えてやろう。
「ヤツはかなり強力なユニークモンスターだ、しかし俺のゴッドブレイクアローだと多分あいつは消し飛ばしてしまいあいつの魔石やら多分あるであろうドロップアイテムまで消してしまうかも知れないんだ。 そんなのはもったいないだろう?」
本当、ゲームかなんかみたいにオーバーキルでもドロップアイテムくらいは傷つけないでほしいもんだよな。
「…………いま分かりました。先輩の方が私よりはるかに馬鹿です」
どう言う訳かモンスターも出てこなかったので実にスイスイと進んだ。
そんでその一番奥の行き止まり、広めの空間に1体だけのそのモンスターはいた。
まず見た目だがこのダンジョンに普通に出てきてるグリーンワーム に近い部分も多いモンスターだ。
但し! あれよりものすごく大きくて長い芋虫である、さらには全身は黒く赤い斑点のようなものがありその体からクモの足のような細長い脚が無数に生えておりさらにトンボの羽のようなものが左右に一列ずつズラッといくつも生えてる。
つまる話が巨大な昆虫型キメラみたいなやつがウネウネしながらもクモ足でカサカサカサと高速でこちらに迫ってきているのだ。
俺史上、最低最悪の光景である。
「前言撤回だ! さっきはモンスターは中途半端な大きさよりもデカいくらいがいいと言ったがやっぱりデカければデカいほど気持ちが悪い、吐き気がするわ死ねーー!」
「キ~モキモキモキモキモキモすぎるーーー! 気持ち悪すぎ死ねるわボケーー!」
後輩が半分壊れている、さすがにあんなモンスターにやられたら死んでも死にきれないのだろう。俺だって嫌だ。
「先輩! 先輩は神殺しの称号持ちなんですよね!? 偽物でも何でも神でも殺すんだったらあの超絶キモい化け物を瞬殺してくださいよ!」
「……それは無理だ」
俺ははっきりと不可能であると言った。
「なっなんでですか先輩!?」
「その理由は簡単だ、今の俺には武器がないからな」
後輩は驚愕の表情を浮かべた。
「……そういえば先輩、虫が近寄ってきたら足元の石ころを投げつけて虫の群れを爆裂死散させてましたね」
「その通りだ、そして多分だがあんなやつに石ころを投げつけても倒せはしないだろう? つまり俺が直接殴ったり蹴ったりしなければいけないわけだ、そして……俺は断じてそんなことはしたくない!」
虫に触ったり蹴ったりとか冗談じゃないのだ、体液とかついたらどうすんだ、絶対に毒とかありそうな緑色の体液をしてるぞヤツは。
俺はそのことを後輩に逃げながら説明した。
すると後輩はキレた。
「いやこの死にそうな状況で何言ってんですか!? いいからさっさとやってくださいよ、殴ったり蹴ったりしちゃっても多分大丈夫でしょ先輩なら!」
「それはどういう理屈で言ってんだお前は、あんなヤツ近づきたくもないのに触るなんて無理に決まってるだろ、バカじゃねぇのか」
「この状況でそんなこと言ってる先輩がバカであると断言しますよ!」
そんなバカなやり取りをしてる俺たちの背後であの超キモい虫キメラが咆哮を上げた。
虫のくせに咆哮なんて上げるんじゃないよ、ますます気持ちが悪いやつだな。
すると俺たちの目の前で黒く滲んだ何かが空中に出現した。それはまるで歪んだ黒い穴のようなものだった、その穴から這い出るように何かが出現する。
それは大きさがだいぶ小型化して羽がないあのクソムシキメラの小型版であった。
そんなんがモゾモゾと無数に出てきた。
「仲間まで呼び出すのか。ますますとんでもねぇなあのユニークモンスター」
「ユニークモンスターというかクソムシキメラですよ、本当にキモい死んでくれませんかね?」
「全くだな」
この道は一本道だ、奴が通るためなのか知らないが無駄に通路が大きい、戦闘する分には問題はないがその分こんな風に目の前を大量の雑魚で防がれたら厄介だ。
「……仕方ない、やるだけやってみるか。お前は俺の後ろにいろ」
「それってクソムシキメラの盾にしようって魂胆じゃないですよね」
「安心しろ俺はお前じゃない。そんな外道な真似はしないんだよ」
「今の言葉は覚えておきますからね先輩……」
俺は外道後輩の言葉を無視して戦闘体制に入る。
すると立ち塞がっていた雑魚モンスターたちが一斉にこちらに迫ってきた、あの数で突撃されたらみるだけで鳥肌が立つ。
まずは足元にある握りこぶし以上に大きな石を見つけると拾い力を込めて握りつぶす。
そうすると手を中にいくつもの小さな石ころが生まれる、それを目の前に現れた雑魚虫どもにぶん投げた。
予想通りザコムシと思われる連中はそれで爆裂死散した、地面も少々爆発したがそちらについては見なかったことにする。
道が開けたので今宮を掴むと同時に前方にダッシュする。
「なっ何すか先輩やるときはやるあるじゃないですか、ちょっとかっこいいです!」
「フンッまあな、よしこのままは逃げるぞ」
「はい……分かり……ま…」
反応が悪すぎるな、どうし…。
「ゲロゲロゲロゲロ~~」
「!?」
嘘だろマジかよ、こいつ吐きやがった。
吐きやがったぞ……。
「お前ふざけんじゃねぇぞどういうつもりだ!」
「こっこんなG…食らったことないんですよ。体がおかしくなります」
それを言われて俺は気づいた、俺がこのスピードで平気なのは『神殺し(偽)』の称号のステータス補正があるからだ。
つまり今宮を連れて逃げようとした場合、俺は加減をしながら動かなければいけない。
そしてそんなものは無理だ、あのクソムシキメラが背後から追ってきてる状況で冷静に力の加減なんて考えてる余裕はない。
仕方ないな、俺はダッシュで逃げるのは諦めて今宮をその場に置く。
相変わらずゲーゲーやっているのでしばらく動けないだろう。
「くそっ判断をミスったな、すまん今宮。とりあえずお前は呼吸を整えろ。俺は少し時間を稼ぐ」
「……ていうか先輩、なんかこう神殺しなんて称号を持ってるくらいなんだからかっこいい攻撃スキルとか持ってないですか?」
「かっこいいかは別にして攻撃スキルならあるぞ? ゴッドブレイクアローってスキルならな」
「そんなあるんならそれでさっさと倒してくださいよーーー! 絶対にアイツくらいなら倒せそうなスキルじゃないですか!」
「名前だけでもわかるくらいか、今宮お前は馬鹿だな」
俺は心底呆れた声でそう言った今宮はなぜ自分が馬鹿呼ばわりされたか理解できないという顔をしている、ならば教えてやろう。
「ヤツはかなり強力なユニークモンスターだ、しかし俺のゴッドブレイクアローだと多分あいつは消し飛ばしてしまいあいつの魔石やら多分あるであろうドロップアイテムまで消してしまうかも知れないんだ。 そんなのはもったいないだろう?」
本当、ゲームかなんかみたいにオーバーキルでもドロップアイテムくらいは傷つけないでほしいもんだよな。
「…………いま分かりました。先輩の方が私よりはるかに馬鹿です」
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