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第三章 後輩、キモの化身と相対す
第28話
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「いらっしゃい! って久しぶりだな日影!」
「おはようさん、店長」
ここはダンジョンショップ『探索者のたまり場』と言うどこか懐かしいゲームに出て来そうな店名のダンジョンショップである。
数年前、現役で探索者をやってた時にはよく通ったここに向かった。
そこに行くと偶然……ではないな、ここって店員のアルバイトとかいなかったし、いるのは顔見知りの店長だけだ。
身長も俺より高く、服の上からでも分かるくらいにガタイも良いアラフォーのおっさんだ。
あごひげが特徴的な自称ナイスガイである。
「ここにお前が顔見せなくなってだいぶ経つか、あれからどうしてたんだ?」
「どうもこうも一回は探索者を引退したんだよ」
「そうか、まあ確かに使える称号が手に入らないと探索者なんてどうにもなんねえからな」
「そうそう。でっ多少は使えそうな称号をたまたま手に入れたからもう一回探索者としてて復帰したってわけ」
「そいつはラッキーだったな、普通地上で生活してて称号なんて手に入らないだろう」
全くその通りだ、偽物とはいえ神殺しなんて称号をゲット出来た幸運には感謝だな。
「称号さえあれば稼げるのが探索者だからな、今はそれなりって所だ」
「……なるほどなかなか現金なやつだ、だが探索者なんてそうじゃなくちゃやってらんねえよな!」
「ははっそりゃそうだろう」
久しぶりに会ったとはいえ、残念ながら引退してからの間にあったことで人に話せるような大した出来事はないのであんまり会話もはずまないな。
「まあいい、とりあえず今日は商品を見に来たんだよ。近頃はどんなアイテムが売られてるんだ?」
「おっそっちのお嬢ちゃんはお前の彼女か?」
「いやいやいや…釣り合いが取れてないでしょ、並んで見てくださいよ!」
「……お前さ、人に金出させている立場でふざけんじゃねえぞこらっ!」
俺の軽く小馬鹿にしてくるクソ生意気な後輩はヘラヘラとこれまた小馬鹿にしたような笑みを浮かべる。
こいつにはマジで一回、上下関係ってやつを説明してやりたいわ。
それか一度ダンジョンの奥に置き去りにでもしてやろうか?
「まさかその子も探索者なのか? 見た感じ完全に一般人だが…」
「ライセンスカードを取っただけの一般人だよ、探索者ってのを完全に舐めてるフシがある。こういうアホほどダンジョンじゃ簡単に死ぬから少し面倒を見てるんだよ」
「なるほどな、知り合いだしさすがに見捨てらんねぇってか? お前は相変わらず変なとこでお人好しだよな~そんなんじゃ人生損ばっかだぜ」
知ってるよ。
少なくともこれまで人生、生きてきてこんな性格で得したことなんて一度もないわ。
「何言ってるんですか! 先輩はこんな感じだからいいんですよ、それでこそ先輩なんですから!」
人に割を食わせておいてのほほんとしているポンコツな後輩が何か言ってる。
こいつは自分に利するタイプの人間であればそいつが善人であれ悪人であれ何でもいいんじゃないかと思うことがある。
そういうのに取り入る才能があると言うべきか……いつか俺がいない所で痛い目やヒドい目に会ってしまえ。
「まずはこの店にある商品を見てみて気になったもんがあるなら言え、それがどんなもんなのか多少は説明できる」
「こいつがわかんなかったら俺に言いな、この店にあるもんで店長の俺に説明できないもんはない」
「あったら店長辞めた方が良いって話じゃないのかそれ」
「全くだなっはっはっはっ!」
「……それじゃあ初のダンジョンショップ、探索開始です!」
今宮はダンジョンショップを探索し始める。
俺もその後の続きいくつかのアイテムを説明を求められた。
「先輩、これは何てアイテムなんですか?」
見せてきたのはランタンみたいなアイテムだ。
「そいつは一時的にモンスターが寄ってこない結界を貼るためのアイテムだな、ダンジョンの中じゃ禄に休憩も取れる場所がないからそういうのを使って探索者たちは休憩時間を確保するのさ」
まっ危険度高めのダンジョン専用のアイテムだけどな、ショボいダンジョンなら見える範囲の敵を全滅させればそこで休憩くらいは取れる。
これはモンスターが常にダンジョンを徘徊してるタイプのダンジョンで重宝するアイテムだ。
「それじゃこっちの巻物は?」
「それは自動でマッピングでされるっていうスクロールだ、ダンジョンの中でもスマホも使えるがさすがに地図の機能は死んじまってるからな」
昔ながらのロールプレイングゲームさながらに紙と鉛筆を片手にマッピングしていた時代もあったらしい。
俺が以前に現役だった頃にはコイツがあったおかげで助かったもんだ。
「何しろ見落としてる通路とかも書いて教えてくれるからな。なんか懐かしき時代に立ち帰る気分だ」
「先輩って今いくつなんですか?」
やかましいよ探索者界隈って時代が進むスピードが速すぎるんだよ。
今の俺の立場ってマジでロートル一歩手前なんだからな。
「こっちのアイテムは何なんですか? 小さめの箱ですねこれ」
「それは攻撃用のスキルアイテムだ、対象者を視認してキーワードを言うとその箱から魔法系の攻撃スキルが飛び出してモンスターを攻撃する。ダンジョン内でしか使えないアイテムの一つだな」
ひと通りアイテムを見たので次は装備の方を見る、しかしこっちは後輩の反応は芳しくない。
どれもこれも結構に高額で(数十万から数百くらいである)なにより……。
「なんか重そうな装備ばっかですね、それになにより可愛くないです」
「当たり前だろ、ダンジョンの装備なんて種類だけが多くてなかなか好みのもんなんて手に入らないもんさ、欲しいなら自作か武具の作成が出来る鍛冶スキルを持ってるプロにでも頼むしかないぞ」
一応知り合いにそんなヤツも居るに入るが……まだこのポンコツに会わせるのは速い。
てか俺から言わせればそもそもダンジョン産の装備にかわいさを求められるのもどうかと思う。
むしろ装備としては本当にロールプレイングゲームの世界から出てきたような装備とかがたまにあるのだ。
俺はそういった装備で全身を武装していずれは探索者ではなく冒険者みたいな感じになれることを憧れたりしたもんだ。
当時一緒に組んでいた仲間の探索者は呆れたような目で見ていたがな…。
「おはようさん、店長」
ここはダンジョンショップ『探索者のたまり場』と言うどこか懐かしいゲームに出て来そうな店名のダンジョンショップである。
数年前、現役で探索者をやってた時にはよく通ったここに向かった。
そこに行くと偶然……ではないな、ここって店員のアルバイトとかいなかったし、いるのは顔見知りの店長だけだ。
身長も俺より高く、服の上からでも分かるくらいにガタイも良いアラフォーのおっさんだ。
あごひげが特徴的な自称ナイスガイである。
「ここにお前が顔見せなくなってだいぶ経つか、あれからどうしてたんだ?」
「どうもこうも一回は探索者を引退したんだよ」
「そうか、まあ確かに使える称号が手に入らないと探索者なんてどうにもなんねえからな」
「そうそう。でっ多少は使えそうな称号をたまたま手に入れたからもう一回探索者としてて復帰したってわけ」
「そいつはラッキーだったな、普通地上で生活してて称号なんて手に入らないだろう」
全くその通りだ、偽物とはいえ神殺しなんて称号をゲット出来た幸運には感謝だな。
「称号さえあれば稼げるのが探索者だからな、今はそれなりって所だ」
「……なるほどなかなか現金なやつだ、だが探索者なんてそうじゃなくちゃやってらんねえよな!」
「ははっそりゃそうだろう」
久しぶりに会ったとはいえ、残念ながら引退してからの間にあったことで人に話せるような大した出来事はないのであんまり会話もはずまないな。
「まあいい、とりあえず今日は商品を見に来たんだよ。近頃はどんなアイテムが売られてるんだ?」
「おっそっちのお嬢ちゃんはお前の彼女か?」
「いやいやいや…釣り合いが取れてないでしょ、並んで見てくださいよ!」
「……お前さ、人に金出させている立場でふざけんじゃねえぞこらっ!」
俺の軽く小馬鹿にしてくるクソ生意気な後輩はヘラヘラとこれまた小馬鹿にしたような笑みを浮かべる。
こいつにはマジで一回、上下関係ってやつを説明してやりたいわ。
それか一度ダンジョンの奥に置き去りにでもしてやろうか?
「まさかその子も探索者なのか? 見た感じ完全に一般人だが…」
「ライセンスカードを取っただけの一般人だよ、探索者ってのを完全に舐めてるフシがある。こういうアホほどダンジョンじゃ簡単に死ぬから少し面倒を見てるんだよ」
「なるほどな、知り合いだしさすがに見捨てらんねぇってか? お前は相変わらず変なとこでお人好しだよな~そんなんじゃ人生損ばっかだぜ」
知ってるよ。
少なくともこれまで人生、生きてきてこんな性格で得したことなんて一度もないわ。
「何言ってるんですか! 先輩はこんな感じだからいいんですよ、それでこそ先輩なんですから!」
人に割を食わせておいてのほほんとしているポンコツな後輩が何か言ってる。
こいつは自分に利するタイプの人間であればそいつが善人であれ悪人であれ何でもいいんじゃないかと思うことがある。
そういうのに取り入る才能があると言うべきか……いつか俺がいない所で痛い目やヒドい目に会ってしまえ。
「まずはこの店にある商品を見てみて気になったもんがあるなら言え、それがどんなもんなのか多少は説明できる」
「こいつがわかんなかったら俺に言いな、この店にあるもんで店長の俺に説明できないもんはない」
「あったら店長辞めた方が良いって話じゃないのかそれ」
「全くだなっはっはっはっ!」
「……それじゃあ初のダンジョンショップ、探索開始です!」
今宮はダンジョンショップを探索し始める。
俺もその後の続きいくつかのアイテムを説明を求められた。
「先輩、これは何てアイテムなんですか?」
見せてきたのはランタンみたいなアイテムだ。
「そいつは一時的にモンスターが寄ってこない結界を貼るためのアイテムだな、ダンジョンの中じゃ禄に休憩も取れる場所がないからそういうのを使って探索者たちは休憩時間を確保するのさ」
まっ危険度高めのダンジョン専用のアイテムだけどな、ショボいダンジョンなら見える範囲の敵を全滅させればそこで休憩くらいは取れる。
これはモンスターが常にダンジョンを徘徊してるタイプのダンジョンで重宝するアイテムだ。
「それじゃこっちの巻物は?」
「それは自動でマッピングでされるっていうスクロールだ、ダンジョンの中でもスマホも使えるがさすがに地図の機能は死んじまってるからな」
昔ながらのロールプレイングゲームさながらに紙と鉛筆を片手にマッピングしていた時代もあったらしい。
俺が以前に現役だった頃にはコイツがあったおかげで助かったもんだ。
「何しろ見落としてる通路とかも書いて教えてくれるからな。なんか懐かしき時代に立ち帰る気分だ」
「先輩って今いくつなんですか?」
やかましいよ探索者界隈って時代が進むスピードが速すぎるんだよ。
今の俺の立場ってマジでロートル一歩手前なんだからな。
「こっちのアイテムは何なんですか? 小さめの箱ですねこれ」
「それは攻撃用のスキルアイテムだ、対象者を視認してキーワードを言うとその箱から魔法系の攻撃スキルが飛び出してモンスターを攻撃する。ダンジョン内でしか使えないアイテムの一つだな」
ひと通りアイテムを見たので次は装備の方を見る、しかしこっちは後輩の反応は芳しくない。
どれもこれも結構に高額で(数十万から数百くらいである)なにより……。
「なんか重そうな装備ばっかですね、それになにより可愛くないです」
「当たり前だろ、ダンジョンの装備なんて種類だけが多くてなかなか好みのもんなんて手に入らないもんさ、欲しいなら自作か武具の作成が出来る鍛冶スキルを持ってるプロにでも頼むしかないぞ」
一応知り合いにそんなヤツも居るに入るが……まだこのポンコツに会わせるのは速い。
てか俺から言わせればそもそもダンジョン産の装備にかわいさを求められるのもどうかと思う。
むしろ装備としては本当にロールプレイングゲームの世界から出てきたような装備とかがたまにあるのだ。
俺はそういった装備で全身を武装していずれは探索者ではなく冒険者みたいな感じになれることを憧れたりしたもんだ。
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