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第二章 謎スライムとツインテール
第18話
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【ゴッドブレイクアロー】
【神または神性を持つ存在、あるいはそれに比肩する存在に対して特攻効果を有する攻撃スキル。スキルの発動と同時に金色の光によって生み出された光の矢が敵対する全てのものを裁く。なお広範囲破壊スキルの為、狭いダンジョン内での使用はあまり推奨されない】
【レインボーフレア】
【神の眷属たる虹色に輝く炎の翼を持つものを退けた者が与えられる特殊スキル。虹色の炎を纏いし者は称号をセットしなくても称号『七光りの撃滅者』の効果を自身のステータスに上乗せする事が出来る。七光りを打ち破り、命ある者も命なき者もこの世の全てを焼き払う力を得る。なお自身を焼き払うことはないが身にまとってる衣類は焼き払われることになるので注意されたし】
「……………」
俺、今までスキルなんて1つも持ってなかったから知らなかったけど。
このライセンスカードのスキル説明の表記ってちょっとウケを狙ってるような気がする。
クソみたいにつまんないけどな。
「炎系のスキルで自分の衣類が燃えるなんて話聞いたことないんだけど、使えないじゃんそんなのよ」
そもそもダンジョンみたいな基本的に何かの建物的な内部にある異空間内で炎とか使っていいのだろうかと前々から俺は思っている。
空気の換気とかどうなってるんだよ。
ダンジョンって何故か変な毒ガスとか溜まったりしないもんなのか、そんなことをたまに思ったりするのだ。
地上の話であるが山の凹んだ場所があったりするとそういうとこにはたまに自然発生した天然のガスが吹き溜まっていたりするらしく危険なのだそうだ。
しかしダンジョンはこんだけ好き放題に変な地形があるのにそういった場所はひとつも見つかっていない、ある意味人間に親切なんだよねダンジョンってやつは。
モンスターがダンジョンから出てこないのもそういうダンジョンの親切設計によって起こってる奇跡なのかもしれない。
いやまあ知らんけど。
さてさて、なんか取り逃がした上にドロップアイテムも無しとか後味悪いだし変なスキルの方は使い勝手微妙だけど。
とにもかくにも生きてダンジョンを脱出できただけマシと考えよう。
本来それが探索者のスタイルだからな、生きてなんぼの人生だ、五体満足で御の字じゃないか。
必死こいて集めた(嘘)スライムの魔石がどうしても頭をよぎるけどな…もう本当にあのクソ七光りスライム、あいつだけはマジで許せんわ。
「ってアレは……」
ライセンスカードを拾った近くにさっきの戦闘で破壊した天使の輪っかが落ちていた。
「まさか……アレってモンスターの部位ドロップだったりするのか?」
部位ドロップ、身体がとても大きなモンスターとかにある特殊なドロップアイテムで、戦闘によりそのモンスターの特定の身体の一部を破壊したりした場合、その身体の一部がドロップアイテムとなる事があるのだ。
破壊された天使の輪っかが光となり変化する。
するとそれは金色のロザリオになった。
お宝ゲットか?
スマホで調べたいがスマホは破壊されたので調べようがない。
間違いなくレアアイテムなのに……残念だ。
考えても仕方ない事は後回しだ、それよりも先に考える事がある。
何しろ今の俺……全裸だからな!
そして考える。
ここからダンジョンを出たら俺は神殺し(偽)の称号によって与えられたぶっ壊れステータスを全力で使い家に行こう。
……いやっさすがにそれはないな。
俺のステータスはバグってはいるが別に瞬間移動ができるわけではない、現在の時間はまだ昼前だ。
絶対に人がいる、そして絶対に通報される。
ならば今の俺にできることはただ一つ。
夜、できれば深夜過ぎになるまでこのダンジョンに引きこもり、そしてスライムの魔石を集めるのだ。
そんで時間が来たらステータス頼りの高速移動で全力で家に帰る。
これしかない。
このライセンスカード以外はスマホもパンツすら消滅してしまった手前、何度か外に出て夜になったかどうかを確認する必要があるな。
まあ全裸なのでズボンのポケットすらないから魔石も大した量を回収出来ないないが、まっその後は何とかうまいことどうにかするしかないな。
大丈夫、俺は好きで全裸をやっているのではない。
これは凄まじい激闘の結果なのだ何も恥じることはない。
この世に神様ってやつがいるんのなら、多分俺を見捨てたりはしないだろう。
「キャアアァアアッ! 変態が……変態がいるじゃないのーー!」
「!?」
俺は咄嗟に振り返る。
ダンジョンの入り口に 突然現れた気配がしたからだ、『神殺し(偽)』のステータス補正によって得た謎の察知能力。
しかしダンジョンの入り口から入って来る前の人間の気配を察するのは無理だ。
だってダンジョンと外の世界は別の世界らしいからな、別の世界から来るヤツの気配までは流石に察知しようがないわ。
入り口近くに偶然いた俺はその全裸姿を入ってきた探索者に見られてしまったようである。
しかも 相手は女性の探索者だったこの世に神も仏もいないなくそったれ……あっそう言や俺、神殺しだしな。
嫌われてるのかもな神や仏に。
【神または神性を持つ存在、あるいはそれに比肩する存在に対して特攻効果を有する攻撃スキル。スキルの発動と同時に金色の光によって生み出された光の矢が敵対する全てのものを裁く。なお広範囲破壊スキルの為、狭いダンジョン内での使用はあまり推奨されない】
【レインボーフレア】
【神の眷属たる虹色に輝く炎の翼を持つものを退けた者が与えられる特殊スキル。虹色の炎を纏いし者は称号をセットしなくても称号『七光りの撃滅者』の効果を自身のステータスに上乗せする事が出来る。七光りを打ち破り、命ある者も命なき者もこの世の全てを焼き払う力を得る。なお自身を焼き払うことはないが身にまとってる衣類は焼き払われることになるので注意されたし】
「……………」
俺、今までスキルなんて1つも持ってなかったから知らなかったけど。
このライセンスカードのスキル説明の表記ってちょっとウケを狙ってるような気がする。
クソみたいにつまんないけどな。
「炎系のスキルで自分の衣類が燃えるなんて話聞いたことないんだけど、使えないじゃんそんなのよ」
そもそもダンジョンみたいな基本的に何かの建物的な内部にある異空間内で炎とか使っていいのだろうかと前々から俺は思っている。
空気の換気とかどうなってるんだよ。
ダンジョンって何故か変な毒ガスとか溜まったりしないもんなのか、そんなことをたまに思ったりするのだ。
地上の話であるが山の凹んだ場所があったりするとそういうとこにはたまに自然発生した天然のガスが吹き溜まっていたりするらしく危険なのだそうだ。
しかしダンジョンはこんだけ好き放題に変な地形があるのにそういった場所はひとつも見つかっていない、ある意味人間に親切なんだよねダンジョンってやつは。
モンスターがダンジョンから出てこないのもそういうダンジョンの親切設計によって起こってる奇跡なのかもしれない。
いやまあ知らんけど。
さてさて、なんか取り逃がした上にドロップアイテムも無しとか後味悪いだし変なスキルの方は使い勝手微妙だけど。
とにもかくにも生きてダンジョンを脱出できただけマシと考えよう。
本来それが探索者のスタイルだからな、生きてなんぼの人生だ、五体満足で御の字じゃないか。
必死こいて集めた(嘘)スライムの魔石がどうしても頭をよぎるけどな…もう本当にあのクソ七光りスライム、あいつだけはマジで許せんわ。
「ってアレは……」
ライセンスカードを拾った近くにさっきの戦闘で破壊した天使の輪っかが落ちていた。
「まさか……アレってモンスターの部位ドロップだったりするのか?」
部位ドロップ、身体がとても大きなモンスターとかにある特殊なドロップアイテムで、戦闘によりそのモンスターの特定の身体の一部を破壊したりした場合、その身体の一部がドロップアイテムとなる事があるのだ。
破壊された天使の輪っかが光となり変化する。
するとそれは金色のロザリオになった。
お宝ゲットか?
スマホで調べたいがスマホは破壊されたので調べようがない。
間違いなくレアアイテムなのに……残念だ。
考えても仕方ない事は後回しだ、それよりも先に考える事がある。
何しろ今の俺……全裸だからな!
そして考える。
ここからダンジョンを出たら俺は神殺し(偽)の称号によって与えられたぶっ壊れステータスを全力で使い家に行こう。
……いやっさすがにそれはないな。
俺のステータスはバグってはいるが別に瞬間移動ができるわけではない、現在の時間はまだ昼前だ。
絶対に人がいる、そして絶対に通報される。
ならば今の俺にできることはただ一つ。
夜、できれば深夜過ぎになるまでこのダンジョンに引きこもり、そしてスライムの魔石を集めるのだ。
そんで時間が来たらステータス頼りの高速移動で全力で家に帰る。
これしかない。
このライセンスカード以外はスマホもパンツすら消滅してしまった手前、何度か外に出て夜になったかどうかを確認する必要があるな。
まあ全裸なのでズボンのポケットすらないから魔石も大した量を回収出来ないないが、まっその後は何とかうまいことどうにかするしかないな。
大丈夫、俺は好きで全裸をやっているのではない。
これは凄まじい激闘の結果なのだ何も恥じることはない。
この世に神様ってやつがいるんのなら、多分俺を見捨てたりはしないだろう。
「キャアアァアアッ! 変態が……変態がいるじゃないのーー!」
「!?」
俺は咄嗟に振り返る。
ダンジョンの入り口に 突然現れた気配がしたからだ、『神殺し(偽)』のステータス補正によって得た謎の察知能力。
しかしダンジョンの入り口から入って来る前の人間の気配を察するのは無理だ。
だってダンジョンと外の世界は別の世界らしいからな、別の世界から来るヤツの気配までは流石に察知しようがないわ。
入り口近くに偶然いた俺はその全裸姿を入ってきた探索者に見られてしまったようである。
しかも 相手は女性の探索者だったこの世に神も仏もいないなくそったれ……あっそう言や俺、神殺しだしな。
嫌われてるのかもな神や仏に。
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