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番外編
イオリアの正体(2)
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「ん~~~!やはり自宅は落ち着きますね、今回はお宝ちゃんはゲット出来ませんでしが、まさかアオノさんから滞在を許可されるなんて思いませんでした」
ここは私が古今東西、様々な遺跡やダンジョン、或いはとても悪い人達から頂戴したお宝ちゃんを飾っているコレクションルームでもあります。
魔法で創り出した異空間、いつでも私だけが出入り口を作り出せる特別な部屋です。
アオノさんは都市とか城とかを異空間に創ってしまってますが、あれと比べるのは間違いですよ?。
これでも様々な魔法で守られている私のプライベート空間なんです、この部屋だけでも創るのとても大変だったんですからね。
「アオノさん見ていると、魔法使いとして、エルフとしての私に自信が無くなりそうになってしまいますよ……」
アオノさん、何やら自らに魔法を発動して魔力を弱体化させていたらしいんですよね。私がアオノさんの実力を全く見抜けなかった理由を聞いたら教えてくれました。
そして本気になったアオノさんは…………ハハッやはり比べるのが愚かだとしか思えなくなる程にデタラメでした。
別格というのとも違います、あれはもう次元が違うと言う話ですよ。本当にアオノさんって人間なんでしょうか?私にはとても魔法の偉い神様と自己紹介されても納得してしまいそうですが……。
そう言えば、アオノさんには私がなんでアルゴ島に来たのか。その本当の理由を話してませんでした。
これだけアオノさんの秘密を教えてもらってる訳ですし、私も自身の事を話すべきでしょうか?。
自室のイスに腰を下ろしてゆっくりします、トレジャーハンターとして活動していた私は、どう言う訳か女怪盗として多少知られる様になっています。
頂戴した様々なお宝をコレクションとしてこの部屋に飾っていますからまあ怪盗、盗っ人と言われても反論は出来ないのは認めますけど……。
流石に倉庫に放り込むなんて真似は出来ませんしね、それにこれらはとても貴重な品物なのでコレクションする者として大事にしなければならないのです。
今回アルゴ島に来たのは『水神の杖』が秘匿する遺跡やそこには歴史的、美術的価値がある財宝があると言う情報を得たからです。完全なガセ情報でしたけど。
それはそれとして、その代わりにアオノさん達に出会えたのだから世の中は分からない物です。私にとっては幸運と言える事だと言えますね。
あのダンジョンで出会った目隠れ女子が私だとアオノさんは気づいていんでしょうか?アオノさんの魔法の実力を考えると私の素性はともかく色々とバレていそうで怖いですよね。
まあその辺りは色々と諦めていた方が良いかも知れません。それにそれでもアオノさんが私をこの城に招待してくれたと言う風にも考えられるわけですしね。
もちろんここで何か悪さをするつもりもありません、ユーリさんに睨まれたら大変ですしね。
このスカイディアでは女怪盗……いえっトレジャーハンターとしの私は封印します。
変わりにこの浮遊する大陸の動植物とかを調べたりしたいですね。新種の生き物とか必ずいますよ。
よしっ決めました、ここでは研究者としてすごしましょう。
女怪盗とか名乗ったら頭がおかしいとか思われそうですもん。しかしアオノさんも普通なら信じられない話をしてくれていました。
アオノさんが昨日の食事で言っていたのですが、アオノさんは元は別の世界に住んでいたとか。
その時の記憶と魔法使いとしての力を持ったまま転生し、その代わりにリエリさんの上司からこの世界の邪悪で悪い存在を退治する仕事を頼まれたとか。
別の世界とか言われて少し困りましたが、あんなデタラメな魔法を見たら全てを否定する事も出来ません。何よりアオノさんの仕事はアオノさん曰く「もしかしら尻ぬぐい的な」仕事かもと言っていました。
あの悪神とアオノさんになんの関係が?と思いましたがそれ以上は聞きませんでした。正直頭がパンクしそうになるほどの情報量でしたから。
このスカイディアを魔法で創ったとか意味が分かりませんしね、他にも自分が前にいた世界の料理を魔法で再現してるとか言ってました。
とにもかくにもアオノさんは滅茶苦茶な魔法使いです、そんな彼についていくということは間違いなくこの先にもとんでもない事があると私の女の勘が告げていますよ。
………まあ誰でも分かりそうな話ですけどね。それはそれで何気に楽しみにしている私です。
これでもトレジャーハンターでもありますからね、冒険心はモリモリですよ。
ただ今度遺跡とか行くなら、前から着ていたあのスーツを着るべきでしょうか?あれは動き安いのですが、如何せん身体にピタッと張り付いてきて……。
それにアオノさんに変な人だと思われたら嫌なんですよね……これは誰かに相談すべき案件ですね、ユーリさん……いえっリエリさんですかね?。
まあアオノさんならいつもの物腰の落ち着いたかんじで受け入れてくれるとも思えますけどね。
相変わらず謎が多い方ですけど、それでも……。
「…………」
まぶた裏に思い浮かべるのは、あの青い世界で戦う彼の姿です。
青い光を纏い。青く輝く髪と瞳の魔法使い。
悪神すら歯牙にもかけず圧倒する彼の魔法と何より彼自身に、私は強く惹かれていました。
間違いありません、アオノさんは私が今まで出会ったどんなモノよりも途方もないお宝なんです。
「ふふっ覚悟して下さいねアオノさん。私って狙ったお宝は必ず手に入れるんですよ?女か……トレジャーハンターですから」
なんとなく決めた感じを出す私です。
しかし目下の問題として………この私には男女の恋愛経験とか欠片もありません。
どうしましょう、本当にどうすれば良いんでしょうか?ハッキリ言って何をどうすれば良いのか皆目見当がつきません。
そもそも私はアオノさんをどうしたいかといい話かというと………。
「─────ッ!?」
何故かちょっとハレンチなイメージが頭に浮かんでしまいました!ああーーーもうっ!いけません、こう言うのはいけませんよ!。
そっそもそもそう言う関係とかっ恥ずかしいと言うかなんというか……う~~~~~~。
1人自室でそんな阿呆な考え事をする私です。
ここは私が古今東西、様々な遺跡やダンジョン、或いはとても悪い人達から頂戴したお宝ちゃんを飾っているコレクションルームでもあります。
魔法で創り出した異空間、いつでも私だけが出入り口を作り出せる特別な部屋です。
アオノさんは都市とか城とかを異空間に創ってしまってますが、あれと比べるのは間違いですよ?。
これでも様々な魔法で守られている私のプライベート空間なんです、この部屋だけでも創るのとても大変だったんですからね。
「アオノさん見ていると、魔法使いとして、エルフとしての私に自信が無くなりそうになってしまいますよ……」
アオノさん、何やら自らに魔法を発動して魔力を弱体化させていたらしいんですよね。私がアオノさんの実力を全く見抜けなかった理由を聞いたら教えてくれました。
そして本気になったアオノさんは…………ハハッやはり比べるのが愚かだとしか思えなくなる程にデタラメでした。
別格というのとも違います、あれはもう次元が違うと言う話ですよ。本当にアオノさんって人間なんでしょうか?私にはとても魔法の偉い神様と自己紹介されても納得してしまいそうですが……。
そう言えば、アオノさんには私がなんでアルゴ島に来たのか。その本当の理由を話してませんでした。
これだけアオノさんの秘密を教えてもらってる訳ですし、私も自身の事を話すべきでしょうか?。
自室のイスに腰を下ろしてゆっくりします、トレジャーハンターとして活動していた私は、どう言う訳か女怪盗として多少知られる様になっています。
頂戴した様々なお宝をコレクションとしてこの部屋に飾っていますからまあ怪盗、盗っ人と言われても反論は出来ないのは認めますけど……。
流石に倉庫に放り込むなんて真似は出来ませんしね、それにこれらはとても貴重な品物なのでコレクションする者として大事にしなければならないのです。
今回アルゴ島に来たのは『水神の杖』が秘匿する遺跡やそこには歴史的、美術的価値がある財宝があると言う情報を得たからです。完全なガセ情報でしたけど。
それはそれとして、その代わりにアオノさん達に出会えたのだから世の中は分からない物です。私にとっては幸運と言える事だと言えますね。
あのダンジョンで出会った目隠れ女子が私だとアオノさんは気づいていんでしょうか?アオノさんの魔法の実力を考えると私の素性はともかく色々とバレていそうで怖いですよね。
まあその辺りは色々と諦めていた方が良いかも知れません。それにそれでもアオノさんが私をこの城に招待してくれたと言う風にも考えられるわけですしね。
もちろんここで何か悪さをするつもりもありません、ユーリさんに睨まれたら大変ですしね。
このスカイディアでは女怪盗……いえっトレジャーハンターとしの私は封印します。
変わりにこの浮遊する大陸の動植物とかを調べたりしたいですね。新種の生き物とか必ずいますよ。
よしっ決めました、ここでは研究者としてすごしましょう。
女怪盗とか名乗ったら頭がおかしいとか思われそうですもん。しかしアオノさんも普通なら信じられない話をしてくれていました。
アオノさんが昨日の食事で言っていたのですが、アオノさんは元は別の世界に住んでいたとか。
その時の記憶と魔法使いとしての力を持ったまま転生し、その代わりにリエリさんの上司からこの世界の邪悪で悪い存在を退治する仕事を頼まれたとか。
別の世界とか言われて少し困りましたが、あんなデタラメな魔法を見たら全てを否定する事も出来ません。何よりアオノさんの仕事はアオノさん曰く「もしかしら尻ぬぐい的な」仕事かもと言っていました。
あの悪神とアオノさんになんの関係が?と思いましたがそれ以上は聞きませんでした。正直頭がパンクしそうになるほどの情報量でしたから。
このスカイディアを魔法で創ったとか意味が分かりませんしね、他にも自分が前にいた世界の料理を魔法で再現してるとか言ってました。
とにもかくにもアオノさんは滅茶苦茶な魔法使いです、そんな彼についていくということは間違いなくこの先にもとんでもない事があると私の女の勘が告げていますよ。
………まあ誰でも分かりそうな話ですけどね。それはそれで何気に楽しみにしている私です。
これでもトレジャーハンターでもありますからね、冒険心はモリモリですよ。
ただ今度遺跡とか行くなら、前から着ていたあのスーツを着るべきでしょうか?あれは動き安いのですが、如何せん身体にピタッと張り付いてきて……。
それにアオノさんに変な人だと思われたら嫌なんですよね……これは誰かに相談すべき案件ですね、ユーリさん……いえっリエリさんですかね?。
まあアオノさんならいつもの物腰の落ち着いたかんじで受け入れてくれるとも思えますけどね。
相変わらず謎が多い方ですけど、それでも……。
「…………」
まぶた裏に思い浮かべるのは、あの青い世界で戦う彼の姿です。
青い光を纏い。青く輝く髪と瞳の魔法使い。
悪神すら歯牙にもかけず圧倒する彼の魔法と何より彼自身に、私は強く惹かれていました。
間違いありません、アオノさんは私が今まで出会ったどんなモノよりも途方もないお宝なんです。
「ふふっ覚悟して下さいねアオノさん。私って狙ったお宝は必ず手に入れるんですよ?女か……トレジャーハンターですから」
なんとなく決めた感じを出す私です。
しかし目下の問題として………この私には男女の恋愛経験とか欠片もありません。
どうしましょう、本当にどうすれば良いんでしょうか?ハッキリ言って何をどうすれば良いのか皆目見当がつきません。
そもそも私はアオノさんをどうしたいかといい話かというと………。
「─────ッ!?」
何故かちょっとハレンチなイメージが頭に浮かんでしまいました!ああーーーもうっ!いけません、こう言うのはいけませんよ!。
そっそもそもそう言う関係とかっ恥ずかしいと言うかなんというか……う~~~~~~。
1人自室でそんな阿呆な考え事をする私です。
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