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番外編
イオリアの正体
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◇◇◇イオリア視点◇◇◇
「この部屋を私に?」
「はいっこのブルーメント城は部屋が余っているのでどうぞ使ってやって下さい」
私はアオノさんが治める天空都市(?)、そこにあるブルーメント城(??)に来ています。
そこでお部屋を1つモライマシタ(???)。
何故こんな事になったのでしょう、あの時は少しテンションが変だったのでよくわかりません。
しかしこれは嬉しい、そうっとても嬉しい事です。
何故ならこのスカイディアは私にとって未知の空に浮かぶ大陸、アオノさん曰く私がいる世界とは別の異空間に創った(?)大陸と都市だとか。
あのスカイコードでの戦いの時から最早アオノさんのデタラメ具合には驚かないつもりでしたが……これは無理ですね、はいっいきなりこの天空都市に連れて来られてまたもやあ然としてしまいました。
アオノさん、凄すぎですね。そして本当はとても偉い人なのでは?と聞いたら変わらず「私はただの魔法使いですよ」だそうです。
スタンスが一貫してますね。もう何も言えませんでしたよ。
そして案内された部屋と今朝渡された『天空のコイン』と言うこのマジックアイテムを使えばコネルに戻れるらしいんです。
特殊な転移能力を持つアイテム、あの悪神がいる異空間に行けた巨大な扉の超小型版ですね。
何気に私がいた世界の神話時代の魔法技術を越えてませんか?アオノさん。
本当に謎だらけですねアオノさんもこの天空都市も何もかも。私の趣味は探求、知らない事を知りたいと言う知識欲が誰よりも強いエルフなんです。
だからこそ故郷を出て、アルゴ島にまで来たりもしましたからね。ならアオノさんの提案を断る理由なんてありません、元から何とかお願いして彼の旅に同行させてもらえないかと思っていたのですから。
まさか住む場所や食事まで用意してくれるなんて、正直驚いています。私はそこまでアオノさんの信用を得る事なんて何もしてないのですが……。
しかしそれはこれから共に行動をする中で頑張る事にしましょう、先ずは……。
「巨乳エルフ、魔術師ギルドとやらにある貴女の私物をこの部屋に運ぶそうですね。その手伝いと貴女の監視に来たユーリです、では行きますよ」
「……………」
本当に建前なんて一切ない感じですよね、この可愛らしいメイドさんは。
巨乳エルフって……確かにそう言う見た目ですけども、もう少しなんとか…。
いっいいえ、まだユーリさんとはあまり親しい訳でもありません。これから、これからですよね。
それにしてもこのユーリさんはゴーレムだそうですが、とてもそうは見えません。見た目完全に美人メイドさんです。
肌もそうですし、胸の……そう言えばユーリさんはアオノさんの魔法で生み出されたゴーレムメイドさんですよね、そしてあの立派な胸。
まさかアオノさんは女性の胸が大きな方が好みなのでしょうか?それなら私も……。
「!?」
「どうしました?」
「いえっなっなんでもありません」
私は何をハレンチな事を考えているのでしょう!?我ながら恥ずかしいです。
とっとりあえず今は引っ越し作業が先ですよね、私はユーリさんと共にコネルに転移しました。
「──ふうっこれで荷物は全部です」
「そうですか、旅をしていただけあり、そこまで大荷物ではありませんでしたね」
「はいっしかし雑に扱えば壊れる危険のある代物も多数ありました。ユーリさんはそれらも判断して扱ってくれていたからここまで速く引っ越しを終えられたんでしょう」
「ふふんっユーリはアオノ様の知識も多少は持って生まれているスーパーなゴーレムメイドです。このくらい余裕ですね余裕」
ユーリさん、とても鼻高々ですね。この素直さと見た目の可愛らしさはある意味メイドさんとして1種の完成形にさえ思われます。
これがアオノさんの理想とするメイドさん。
彼も中々どうして、男の子ですよね。
「ユーリさん、本当にありがとうございました」
「これくらいなんの問題もありません、私はブルーメント城の掃除をしに向かいますね」
「はいっ分かりました」
私を監視するって話はどうなったのでしょうか?まあユーリさんが気にしないのなら構いませんが。
「あっそれと巨乳エルフ」
「そっその呼び方は……」
「このブルーメント城やスカイディアには無数のゴーレムが居ますので、悪いことをしたら直ぐに私やアオノ様の知るところとなります。分かりますね?」
「はっはい!分かりました」
そう言うとユーリさんは満足顔でどこかに向かわれました。やはりゴーレムメイドさん、自身の仕事には手抜きをする事はなさそうです。
そして部屋に1人となった私、取り敢えず魔法を使って部屋の中に監視するゴーレムとかいないか探してみますか。
………特にそんなゴーレムは居ませんでした。多分アオノさんなのでプライベートな空間の安全に配慮してくれたのでしょう。
この部屋にはトイレやシャワールームや寝室も用意されていますのはアオノさんの気遣いの現れだと私は判断します。
「ここでいいですね」
この部屋の奥には廊下があり、その廊下の途中、右に寝室へと続く扉が、左にシャワールームの扉が、そして突き当たりにトイレの扉があります。
その寝室の扉に人差し指を向けて、とある魔法を発動します。
「───『魔法の鍵、解錠』」
これは私の本来出入りしている魔法の部屋に迎える魔法の扉に作り変えてくれる魔法です。
私の趣味は探求です。伝説や神話を研究し、調べるのもそのそうですし、他にも未知の薬草や古代のマジックアイテムなんかにも興味津々です。
そんな私には副業があります。それは。
「トレジャーハンターです」
扉を開けます、そこはかなり大きな空間のある部屋です。そして部屋には様々な調度品があります。
高価な美術品、歴史的な名画、世に2つのないマジックアイテムなどなど……。
私が世界を回り、そしてゲットしてきた様々なお宝ちゃん達ですね。
私の探求と知識欲を満たすには現物を手に入れるしかない場合が多々ありまして、その時は少し心が痛みますがお宝ちゃんを頂戴してるのです。
そしてその手の情報は裏の業界にしか出回らないのでそちらの世界にも片足を突っ込んだりもしています、中々に大変ですよねトレジャーハンター。
「この部屋を私に?」
「はいっこのブルーメント城は部屋が余っているのでどうぞ使ってやって下さい」
私はアオノさんが治める天空都市(?)、そこにあるブルーメント城(??)に来ています。
そこでお部屋を1つモライマシタ(???)。
何故こんな事になったのでしょう、あの時は少しテンションが変だったのでよくわかりません。
しかしこれは嬉しい、そうっとても嬉しい事です。
何故ならこのスカイディアは私にとって未知の空に浮かぶ大陸、アオノさん曰く私がいる世界とは別の異空間に創った(?)大陸と都市だとか。
あのスカイコードでの戦いの時から最早アオノさんのデタラメ具合には驚かないつもりでしたが……これは無理ですね、はいっいきなりこの天空都市に連れて来られてまたもやあ然としてしまいました。
アオノさん、凄すぎですね。そして本当はとても偉い人なのでは?と聞いたら変わらず「私はただの魔法使いですよ」だそうです。
スタンスが一貫してますね。もう何も言えませんでしたよ。
そして案内された部屋と今朝渡された『天空のコイン』と言うこのマジックアイテムを使えばコネルに戻れるらしいんです。
特殊な転移能力を持つアイテム、あの悪神がいる異空間に行けた巨大な扉の超小型版ですね。
何気に私がいた世界の神話時代の魔法技術を越えてませんか?アオノさん。
本当に謎だらけですねアオノさんもこの天空都市も何もかも。私の趣味は探求、知らない事を知りたいと言う知識欲が誰よりも強いエルフなんです。
だからこそ故郷を出て、アルゴ島にまで来たりもしましたからね。ならアオノさんの提案を断る理由なんてありません、元から何とかお願いして彼の旅に同行させてもらえないかと思っていたのですから。
まさか住む場所や食事まで用意してくれるなんて、正直驚いています。私はそこまでアオノさんの信用を得る事なんて何もしてないのですが……。
しかしそれはこれから共に行動をする中で頑張る事にしましょう、先ずは……。
「巨乳エルフ、魔術師ギルドとやらにある貴女の私物をこの部屋に運ぶそうですね。その手伝いと貴女の監視に来たユーリです、では行きますよ」
「……………」
本当に建前なんて一切ない感じですよね、この可愛らしいメイドさんは。
巨乳エルフって……確かにそう言う見た目ですけども、もう少しなんとか…。
いっいいえ、まだユーリさんとはあまり親しい訳でもありません。これから、これからですよね。
それにしてもこのユーリさんはゴーレムだそうですが、とてもそうは見えません。見た目完全に美人メイドさんです。
肌もそうですし、胸の……そう言えばユーリさんはアオノさんの魔法で生み出されたゴーレムメイドさんですよね、そしてあの立派な胸。
まさかアオノさんは女性の胸が大きな方が好みなのでしょうか?それなら私も……。
「!?」
「どうしました?」
「いえっなっなんでもありません」
私は何をハレンチな事を考えているのでしょう!?我ながら恥ずかしいです。
とっとりあえず今は引っ越し作業が先ですよね、私はユーリさんと共にコネルに転移しました。
「──ふうっこれで荷物は全部です」
「そうですか、旅をしていただけあり、そこまで大荷物ではありませんでしたね」
「はいっしかし雑に扱えば壊れる危険のある代物も多数ありました。ユーリさんはそれらも判断して扱ってくれていたからここまで速く引っ越しを終えられたんでしょう」
「ふふんっユーリはアオノ様の知識も多少は持って生まれているスーパーなゴーレムメイドです。このくらい余裕ですね余裕」
ユーリさん、とても鼻高々ですね。この素直さと見た目の可愛らしさはある意味メイドさんとして1種の完成形にさえ思われます。
これがアオノさんの理想とするメイドさん。
彼も中々どうして、男の子ですよね。
「ユーリさん、本当にありがとうございました」
「これくらいなんの問題もありません、私はブルーメント城の掃除をしに向かいますね」
「はいっ分かりました」
私を監視するって話はどうなったのでしょうか?まあユーリさんが気にしないのなら構いませんが。
「あっそれと巨乳エルフ」
「そっその呼び方は……」
「このブルーメント城やスカイディアには無数のゴーレムが居ますので、悪いことをしたら直ぐに私やアオノ様の知るところとなります。分かりますね?」
「はっはい!分かりました」
そう言うとユーリさんは満足顔でどこかに向かわれました。やはりゴーレムメイドさん、自身の仕事には手抜きをする事はなさそうです。
そして部屋に1人となった私、取り敢えず魔法を使って部屋の中に監視するゴーレムとかいないか探してみますか。
………特にそんなゴーレムは居ませんでした。多分アオノさんなのでプライベートな空間の安全に配慮してくれたのでしょう。
この部屋にはトイレやシャワールームや寝室も用意されていますのはアオノさんの気遣いの現れだと私は判断します。
「ここでいいですね」
この部屋の奥には廊下があり、その廊下の途中、右に寝室へと続く扉が、左にシャワールームの扉が、そして突き当たりにトイレの扉があります。
その寝室の扉に人差し指を向けて、とある魔法を発動します。
「───『魔法の鍵、解錠』」
これは私の本来出入りしている魔法の部屋に迎える魔法の扉に作り変えてくれる魔法です。
私の趣味は探求です。伝説や神話を研究し、調べるのもそのそうですし、他にも未知の薬草や古代のマジックアイテムなんかにも興味津々です。
そんな私には副業があります。それは。
「トレジャーハンターです」
扉を開けます、そこはかなり大きな空間のある部屋です。そして部屋には様々な調度品があります。
高価な美術品、歴史的な名画、世に2つのないマジックアイテムなどなど……。
私が世界を回り、そしてゲットしてきた様々なお宝ちゃん達ですね。
私の探求と知識欲を満たすには現物を手に入れるしかない場合が多々ありまして、その時は少し心が痛みますがお宝ちゃんを頂戴してるのです。
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