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4-1.チョコレートケーキ(番外編)
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8/9は遼の誕生日ということで、かなり過ぎてしまいましたが、番外編を更新致します。
「りょう、そこ、っ……もっとぉ、欲しいっ」
「ここ?王輝、気持ちいい?」
「ああっ、きもちっ、いい、んぁっ」
佐季遼と今ヶ瀬王輝は、ベッドの上で全裸で絡み合っていた。遮光カーテンの外は太陽が高く昇り、夏本番の暑さに人々が辟易しているなか、二人は冷房が効いた部屋でセックスをしていた。
王輝の細い身体に、遼が野獣のように乗りかかり、腰を振っている。王輝の後孔はローションで濡れそぼり、すっかり熟れ、遼の性器を悦んで咥えていた。遼は的確に王輝のイイところを突くため、王輝はそのたびに嬌声をあげ、身体を震わせる。
二人がセフレなってから、セックスをした回数は数知れず、お互いの身体の気持ちいいところは把握し合っていた。しかし、何度セックスしても飽き足りることはない。セックスをするときは、いつも貪欲にお互いを求めあっていた。それは恋人になってからも変わらない。
「あっ、あ、りょうっ、おれ、もっ……」
「俺も、イきそう」
先ほどから何度か達している二人は、限界が近い。汗ばんだ肌を重ね、キスを交わし、絶頂を目指す。
「ああっ、きもちっ、いい、りょうっ、あっ」
王輝の中は遼自身を搾り取るように蠢く。遼は眉根を寄せながら、王輝の中を味わうように、抽挿を繰り返した。
「もう、イくっ、あっ、っ、あっ」
「王輝、一緒に」
「りょう、キス、っあ、しながら、イきたいっ」
王輝は手を伸ばし、遼の身体に縋りつくように抱き着いた。恋人の可愛らしい行動に、遼は思わず頬がにやける。普段はどこか澄ました表情を見せる王輝が、セックスの時だけは甘えてくるのが、可愛くて仕方ない。遼は薄く開いた王輝の唇にキスを落とし、ぬるりと舌を滑りこませる。口内の熱さを堪能しながら、腰の動きを速くする。
「んっ、んんぅ……っ、はっ……」
二人の唾液がお互いの口内で混ざり、王輝の頬を伝う。呼吸まで奪うような深いキスに、王輝は目をとろんとさせて酔いしれた。しかし、キスの優しさとは反対に、遼は腰を勢いよく打ちつけるため、王輝の身体は跳ね、縋りつく腕にも力が入る。
「りょ、う……っんぅ……」
与えられる快感と酸素不足で、王輝の思考は蕩けていく。ゆさゆさと揺さぶられ、王輝自身は完勃ちしたまま、精液混じりの先走りを寂し気に零し続ける。奥の肉壁を何度も抉られ、前立腺を圧し潰され、王輝はついに絶頂を迎えた。
「んっ、……んぅ、んっ、んんっ……!!」
遼がごちゅんと奥に突き入れた瞬間、王輝は中イキした。と同時に、白濁を吐き出し、自分の腹を汚す。うねる肉壁をこじ開けるように、遼は性器を突き入れた後、ゴムの中に射精した。
二人とも余韻に浸りながら、抱きしめ合い、お互いの唇を貪りあう。ようやく唇が離れたときには、唾液の糸が二人を繋いだ。静かな部屋に荒い息が響く。
「大丈夫?」
遼の問いに、王輝は朧気に頷く。
遼はいまだに余韻に浸っている王輝の頬を撫で、額の汗を拭った。王輝の頬は赤く上気し、呼吸はまだ荒い。絶頂の名残に揺蕩っている王輝は、遼が触れるだけで、ふるりと身体を揺らした。
遼は王輝の全身を愛おしく見つめる。最近まで撮影のために金髪だった髪は、今はこげ茶色に変わっている。ショート丈ほどに伸びた髪と、そして汗が滲む首筋や顎のラインが無防備に晒され、色香が漂う。白い肌は傷一つなく綺麗で、つんとした乳首が胸板で主張していた。撮影のために鍛えているおかげで、腹筋はようやくうっすらと割れてきた。大腿部に残る過去の傷跡は、何度見ても遼の心をきゅっと切なくさせる。こうして今王輝が生きていることに、遼は感謝しかない。
「あんま見んなよ」
ようやく絶頂から降りてきた王輝は、遼の視線に気づき、恥ずかし気に身体を捩った。
「ごめん」
遼は謝り、王輝から自身をゆっくりと抜く。精液が溜まったゴムを外し、ベッド脇のゴミ箱に捨てた。生でセックスすることもあるが、王輝の身体を気遣い、遼は基本的にはゴムありでセックスをする。
「生でもよかったのに」
恨めしそうな王輝の視線に、遼は「仕事に差し障るだろ」と軽く叱る。王輝は「ちぇっ」と子供みたいに拗ねるが、遼はそれすら可愛く見え、また頬が緩んだ。
「りょう、そこ、っ……もっとぉ、欲しいっ」
「ここ?王輝、気持ちいい?」
「ああっ、きもちっ、いい、んぁっ」
佐季遼と今ヶ瀬王輝は、ベッドの上で全裸で絡み合っていた。遮光カーテンの外は太陽が高く昇り、夏本番の暑さに人々が辟易しているなか、二人は冷房が効いた部屋でセックスをしていた。
王輝の細い身体に、遼が野獣のように乗りかかり、腰を振っている。王輝の後孔はローションで濡れそぼり、すっかり熟れ、遼の性器を悦んで咥えていた。遼は的確に王輝のイイところを突くため、王輝はそのたびに嬌声をあげ、身体を震わせる。
二人がセフレなってから、セックスをした回数は数知れず、お互いの身体の気持ちいいところは把握し合っていた。しかし、何度セックスしても飽き足りることはない。セックスをするときは、いつも貪欲にお互いを求めあっていた。それは恋人になってからも変わらない。
「あっ、あ、りょうっ、おれ、もっ……」
「俺も、イきそう」
先ほどから何度か達している二人は、限界が近い。汗ばんだ肌を重ね、キスを交わし、絶頂を目指す。
「ああっ、きもちっ、いい、りょうっ、あっ」
王輝の中は遼自身を搾り取るように蠢く。遼は眉根を寄せながら、王輝の中を味わうように、抽挿を繰り返した。
「もう、イくっ、あっ、っ、あっ」
「王輝、一緒に」
「りょう、キス、っあ、しながら、イきたいっ」
王輝は手を伸ばし、遼の身体に縋りつくように抱き着いた。恋人の可愛らしい行動に、遼は思わず頬がにやける。普段はどこか澄ました表情を見せる王輝が、セックスの時だけは甘えてくるのが、可愛くて仕方ない。遼は薄く開いた王輝の唇にキスを落とし、ぬるりと舌を滑りこませる。口内の熱さを堪能しながら、腰の動きを速くする。
「んっ、んんぅ……っ、はっ……」
二人の唾液がお互いの口内で混ざり、王輝の頬を伝う。呼吸まで奪うような深いキスに、王輝は目をとろんとさせて酔いしれた。しかし、キスの優しさとは反対に、遼は腰を勢いよく打ちつけるため、王輝の身体は跳ね、縋りつく腕にも力が入る。
「りょ、う……っんぅ……」
与えられる快感と酸素不足で、王輝の思考は蕩けていく。ゆさゆさと揺さぶられ、王輝自身は完勃ちしたまま、精液混じりの先走りを寂し気に零し続ける。奥の肉壁を何度も抉られ、前立腺を圧し潰され、王輝はついに絶頂を迎えた。
「んっ、……んぅ、んっ、んんっ……!!」
遼がごちゅんと奥に突き入れた瞬間、王輝は中イキした。と同時に、白濁を吐き出し、自分の腹を汚す。うねる肉壁をこじ開けるように、遼は性器を突き入れた後、ゴムの中に射精した。
二人とも余韻に浸りながら、抱きしめ合い、お互いの唇を貪りあう。ようやく唇が離れたときには、唾液の糸が二人を繋いだ。静かな部屋に荒い息が響く。
「大丈夫?」
遼の問いに、王輝は朧気に頷く。
遼はいまだに余韻に浸っている王輝の頬を撫で、額の汗を拭った。王輝の頬は赤く上気し、呼吸はまだ荒い。絶頂の名残に揺蕩っている王輝は、遼が触れるだけで、ふるりと身体を揺らした。
遼は王輝の全身を愛おしく見つめる。最近まで撮影のために金髪だった髪は、今はこげ茶色に変わっている。ショート丈ほどに伸びた髪と、そして汗が滲む首筋や顎のラインが無防備に晒され、色香が漂う。白い肌は傷一つなく綺麗で、つんとした乳首が胸板で主張していた。撮影のために鍛えているおかげで、腹筋はようやくうっすらと割れてきた。大腿部に残る過去の傷跡は、何度見ても遼の心をきゅっと切なくさせる。こうして今王輝が生きていることに、遼は感謝しかない。
「あんま見んなよ」
ようやく絶頂から降りてきた王輝は、遼の視線に気づき、恥ずかし気に身体を捩った。
「ごめん」
遼は謝り、王輝から自身をゆっくりと抜く。精液が溜まったゴムを外し、ベッド脇のゴミ箱に捨てた。生でセックスすることもあるが、王輝の身体を気遣い、遼は基本的にはゴムありでセックスをする。
「生でもよかったのに」
恨めしそうな王輝の視線に、遼は「仕事に差し障るだろ」と軽く叱る。王輝は「ちぇっ」と子供みたいに拗ねるが、遼はそれすら可愛く見え、また頬が緩んだ。
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