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8.Happy Birthday
18 *
しおりを挟む「ああっ……、入ってきてる……っ、あ、……熱い……」
腹の中に増す圧迫感に、麻琴は喉をさらけ出し、天井を仰ぎ見た。熱い性器に、身体の奥を暴かれていく感覚は、何度味わってもたまらなく気持ちいい。一気に思考が熱くなり、身体は快楽を欲する。
「麻琴の中、おかえりって、俺のを嬉しそうにしゃぶってるの、わかる?」
「わかるっ、幸世のちんこ、っ、形、覚えてる……からぁ……」
何度もセックスしたせいで、麻琴は幸世の性器がハマる感覚を覚えていた。幸世以外とセックスする予定はないが、きっと他人の性器では気持ちよくなれない。
「ほんとに可愛いこと言ってくれるよね」
麻琴の発言に、幸世は嬉しくなって、ずんっと奥に突き入れた。ぎゅむっと肉壁が幸世の性器を締めつける。
「ひぁっ……!」
「麻琴、動くよ」
「あっ……、ああっ、ゆきよ、あっ、あ、あ」
下から突き上げられ、麻琴はワークトップに縋る手に力が入る。身長差のせいで、突き上げられる度、踵が浮き、つま先立ちの状態になった。自重で深く穿たれ、麻琴ははふはふと酸素を求めて口を大きく開けた。
「おくっ、あっ、きもちいっ、あ、ああっ」
幸世の先走りのおかげもあって、結合部からぐちゅぐちゅと音が鳴る。抽挿が続けられ、麻琴自身は勃起したまま揺れていた。
「麻琴の中、気持ちいい」
「俺も、きもちっ、いっ、あ、もう、イく、あ、あっ」
「どうする?中に出す?」
「なかっ、ほしい、っあ、ゆきよの、だしてっ、奥にっ」
この後帰ることを考え、麻琴の負担を減らしたかった幸世だが、麻琴の答えでその配慮は消え去った。
「わかった、中に出してあげる」
幸世は舌なめずりして、腰の突き上げを持続させる。突き上げるたび、麻琴の身体はゆさゆさと揺さぶられた。麻琴の肉壁はうねうねと蠢き、幸世自身を逃さないと喰らいつく。
「あっ、イく、っきもち、いいっ、ああっ、イくっ!」
びくんっと麻琴の身体が跳ね、中イキする。昨晩何度も味わった絶頂だが、麻琴の身体は新鮮に反応した。肌は紅潮し、はふはふと酸素を求めて口を開けた。浮いていたつま先が、ピンッと伸びて床を蹴る。
幸世は麻琴の中に射精した。夜の間に体内で作られた精液は新鮮で濃厚だ。内壁に搾り取られるように、びゅくびゅくと勢いよく吐き出した。
しばらく余韻に浸っていた幸世だが、まだ熱は冷めやらない。右手を麻琴の膝裏に入れて持ち上げ、麻琴の身体を抱き寄せる。結合部からはぐじゅりと白濁が滲み出る。
「麻琴、俺にもたれて」
まだ絶頂を漂う麻琴は言われるがままだ。麻琴の背中が幸世の胸板にくっつき、互いの鼓動が重なる。
麻琴は振り返って幸世にキスをする。その熱い視線に、幸世はにやりと微笑んだ。
「動くよ」
幸世はそう言うと、腰を動かし始める。先程とは違う角度で突き上げられ、連続的に奥の壁を穿たれる。麻琴の視界はチカチカとまたたいた。
「あっ、待って、これっ、あ、おくっ」
結腸の入口を亀頭がノックする。昨晩何度も結腸に挿入したせいで、いつもより開きやすくなっていた。
「ゆきよ、あっ、まって、だめっ、あ、あぁっ」
幸世はストロークを止めない。下から勢いよく突き上げるせいで、麻琴の左足のつま先が再び浮く。性器で串刺しになっているような体勢に、麻琴はいやいやと首を横に振った。何度経験しても結腸に入れられるのは、わけがわからなくなるため、恐怖心がある。
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