流されノンケサラリーマンが年下大学生にとろとろにされる話

えつこ

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8.Happy Birthday

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 しばらく二人は抱き合った状態でいたが、先に絶頂から降りてきたのは幸世だった。
 麻琴の肉壁が熱く絡みついてきて、抜くのは惜しいと思いながら、腰を引き上げる。幸世の性器はローションと精液で濡れそぼっていた。麻琴の後孔も同様に濡れ、すっかり熟れている。先ほどまで性器を咥えていたせいで、くぱくぱと口を開けていた。

「麻琴」

 幸世は愛おしい人の名前を優しく呼ぶ。まだ絶頂を漂っている麻琴の頬を撫で、額にキスを落とした。

「ゆきよ」

 少し枯れた声で、麻琴は幸世を呼び、ゆっくりとした動きで自らの腹を撫でた。

「お腹いっぱいやわ」

 腹の中に出された精液に、麻琴は困ったように眉を下げた。しかし、その表情はまんざらでもない。自分から中出しを求めた結果であり、心身ともに満たされたからだ。
 セックスの後で思考が冷静になった幸世は「ごめん」と謝った。二週間ぶりとは言え、あまりにも激しくし過ぎたと後悔が幸世を襲う。

「ちゃんと掻き出すから。シャワー浴びよう」
「うん、でも、もうちょっと一緒におって」

 麻琴は幸世を抱き寄せる。単純に幸世を近くに感じたかった。麻琴の可愛い行動に、幸世はキュンとする。

「麻琴、ほんとに可愛い。好き、好き」
「うん、俺も好きやで」

 互いに好きと言い合いながら、ちゅ、ちゅと軽いキスを重ねる。見つめ合って、微笑みあって、またキスを交わした。

「幸世のん、また勃ってきたやん。元気やな」

 落ち着いたはずの幸世の性器は、再び首を擡げる。「だって……」としょげた顔をする幸世に、麻琴はふはっと笑った。

「まだする?」

 麻琴は正直身体の限界だったが、幸世の誕生日なのだからとことん付き合ってあげる気でいた。麻琴の気遣いを嬉しく思いながらも、幸世は首を横に振る。

「これ以上無理させられないから、大丈夫」
「幸世がそう言うんやったら」

 麻琴は一旦は引き下がったが、やはり辛いだろうと、幸世の性器に手を伸ばした。

「まって、麻琴」
「せめて出す手伝いくらいさせてや」
「っ、もう……」

 麻琴の申し出を幸世は断り切れず、されるがままになる。
 麻琴は幸世自身に両手で優しく触れる。竿を扱き上げ、カリ首を擦り、亀頭を撫でると、幸世は熱い息を吐いた。

「はぁ……、っ……、あっ……」
「気持ちええ?」
「うん、もっと……」

 与えられる快感に、幸世は浸る。腰が勝手にゆらゆらと揺れる。麻琴の中に突き入れたい衝動を抑えて、麻琴に噛みつくようにキスをした。

「んぅ……、ゆ、きよ、っ……」

 完勃ちした幸世自身は熱く、硬く反りあがる。精液混じりの先走りが麻琴の手を汚した。手の中にある幸世の熱さに、麻琴は腹の奥が切なくなる。満たされていたはずの身体が、もっとと熱を帯びていく。

「っ、……あ、出る……」

 幸世は麻琴の手の中に射精した。薄い精液ながらも、麻琴の手を汚すには十分な量だった。麻琴は幸世が射精するのを見ただけで、軽く中イキする。力んだせいで、後孔から精液が零れた。

「麻琴、欲しそうな顔してる」

 荒い息を吐きながら、幸世は麻琴を見つめた。

「幸世のせいやろ」

 麻琴は責任転嫁するように幸世を睨むが、潤んだ瞳には迫力はない。幸世は湧きあがる欲望をどうにか抑え、麻琴を起き上がらせた。
 その後二人は浴室に向かい、身体を綺麗にした。そして、下着だけ身に着け、互いに抱きしめ合って眠りについた。


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