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8.Happy Birthday
14 *
しおりを挟む幸世はグラスに入っていたシャンパンをぐいっと飲み干すと、グラスをシンクに置いた。麻琴のグラスもシンクに避難させる。バスローブから性器を取り出した幸世は、数回扱いて勃たせると、熟れた後孔へ突き入れた。濡れた肉壁は抵抗なく性器を飲みこむ。
「ひぁっ……!」
「ほんと、今日の麻琴、最高にエロい」
「ごめん、でも、ほしくて……」
「謝らないで、嬉しいから」
あっという間に幸世自身は根元まで入り、奥の壁に到達する。麻琴の内壁は大いに悦び、離すもんかとばかりに性器をぎゅうぎゅうと締め付ける。麻琴は蕩けた表情で熱い息を吐いた。
「こぼれたぶん、また出してあげるから」
幸世は麻琴の腰と臀部を支えて、麻琴の身体を持ち上げた。急に身体が浮いた麻琴は、慌てて幸世の首に腕を回す。
「ちょっと、幸世、この体勢って……」
「一回やってみたかったんだよね」
いわゆる駅弁スタイルだ。麻琴は浮遊感を感じ、落ちないように幸世の腰に足を回した。
「俺、重いから、あかんって」
「大丈夫だって。麻琴、ちゃんと掴まっててよ」
焦る麻琴をよそに、幸世は腰を前後に動かし始める。重力のせいで奥に突き入れられ、麻琴はびくんっと身体を揺らした。
「ああっ……、待って、これ……!」
動いていない状態でも、幸世自身が奥に入った状態だ。麻琴は逃げたくても腰を引けず、常に結腸の入口をぐりぐりと押されている。
「ゆきよ……、おくっ、きもち、いいとこ、また……」
「ここ?」
幸世はにやりと笑いながら、腰をグラインドさせる。腹の中の臓器が押し上げられる感覚に、麻琴は一瞬怖くなったが、身体を順応に悦ぶ。
「んっ、あ……、それっ、あかん……」
麻琴はぎゅっと幸世に抱きつくが、幸世にとっては逆効果でしかない。バスローブ越しに上半身が密着して、二人の体温が上がる。幸世は腰の動きを徐々に速くしていくと、麻琴の身体を軽々と宙に浮く。ぱんぱんと互いの皮膚が当たる音が断続的に響く。結合部から溢れた精液やローションが、床を汚した。
「ああっ、おくっ、あっ、ひぁっ」
麻琴を突かれる度に、結腸の入口を穿たれ、声も息も身体の外へ逃げていく。
「あっ、きもちいっ、あ、ああっ、ゆきよっ」
快感が麻琴の全身を駆け巡る。積み重なる快感に、麻琴は何も考えられなくなり、ただ与えられる快感を享受するのみだ。
「ゆきよ、あ、すきっ、もっと、ああっ」
「麻琴、可愛い。ベッドでもっと可愛がってあげる」
幸世の言葉に、麻琴は興奮する。それは麻琴の身体にも反映され、肉壁がきゅんっと幸世の性器を締めつけた。
駅弁の体位のまま、キッチンから寝室へと二人は移動する。幸世が歩く振動だけで、幸世の亀頭が奥をノックして、麻琴は嬌声が漏れる。
「っ、もう、こんなん、AVでしか見たことないわ」
麻琴は笑い混じりで言うと、幸世はふはっと笑った。
寝室にたどり着き、幸世は麻琴の身体をゆっくりとベッドに降ろし、そのままベッドへと押し倒した。二人は繋がったまま、視線を合わせ、愛おし気にキスを交わす。キスをしている間に、幸世は自分のバスローブを脱ぎ、麻琴のバスローブを脱がせる。二人は全裸のまま、抱きしめ合って、唇を貪りあった。
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