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8.Happy Birthday
12 *
しおりを挟む幸世は左手を麻琴の腹に回し、右手で麻琴自身に触れる。腰はとんとんと下から突き上げた。
「乳首は麻琴が触って」
指示された麻琴は、両手を胸まで移動させ、乳首に触れた。最初はおずおずとしていたが、徐々に快感を拾い上げていく。
「っ、ちくび、きもちいい……」
「乳首触ってると、麻琴の中が締まるよ」
「あっ、言わん、といて……」
口では拒否しながらも、麻琴の手は止まらない。強く引っ張ったり、指の腹で押し潰すと、背筋にぞくぞくっと快感が走る。
「あっ、きもち、いっ、ぜんぶ、あ、きもちいいからぁ」
麻琴は自らの手で乳首を、幸世によって性器と後孔を攻められ、三カ所から快感がもたらされる。快楽の波間で、息も絶え絶えだ。
「麻琴の腹の中、俺の咥えてるの、わかる?」
幸世はとちゅとちゅと突き上げながら、麻琴の腹を撫で、時折をぐっと押す。麻琴は腹の両側から性器の存在をわからされて悦んだ。
「わかる、あっ、ちんこで、おなか、いっぱいなって、ああっ、うれしっ」
「まだまだお腹いっぱいにしてあげるから」
幸世は奥の壁をノックするように突き上げる。亀頭が肉壁に何度もキスをすると、結腸の入口が緩んでくる。麻琴は何度も味わった結腸が開く感覚に、ふるりと身震いした。
「麻琴、奥入らせて」
「うん、いいでっ、きて、ゆきよっ」
麻琴の返事に、幸世は両手で麻琴の身体を抱きしめて、腰を断続的に突き上げた。徐々に勢いつけ、突き上げるスピードを速くする。麻琴の身体が逃げないように抱きしめた。
「あっ、ゆきよ、おくっ、ひらくっ」
結腸が開く感覚に、麻琴は幸世の腕に縋りつく。
「麻琴、いくよ」
幸世は小刻みに腰を突き上げて、最後に勢いよくばちゅんと突き上げた時に、結腸の入口にぐぬりと亀頭が入りこんだ。
「っ、ひっ、あああっ、あぁっ、ああっ」
強烈な快感に、麻琴は目を見開き、一際大きく声を上げた。腰が逃げようとするが、幸世に抱きしめられているため叶わない。麻琴自身はだらだらと射精するだけだ。
「ああっ、きもちいっ、あぁっ、おく、あかん」
「駄目なの?」
「だめ、じゃないっ、ずぽずぽして、ああっ、もっと、してっ」
きつく閉じる結腸を、幸世は何度もこじ開ける。幸世の亀頭は結腸にしゃぶられて、竿は蠢く肉壁に搾り取られた。
「きもち、いいっ、あたま、へんなるっ、きもちいっ、ゆきよ、ああっ」
麻琴は絶頂から降りてこれず、思考は熱く霧散する。ただ快感を求めるだけだ。喘ぐ口からは、よだれが零れる。酸素を求めて呼吸をする麻琴だが、突き入れられる度に酸素は逃げていく。幸世に縋る手にも力が入る。
「ああっ、お、くっ、あ、あああっ」
「麻琴、ここに出すから」
幸世は結腸口に先端をはめて腰を揺らす。臓器が持ち上げられる感覚の怖さより、腹の一番奥で幸世にマーキングされることに、麻琴は興奮した。
「おくに、出してっ、俺は、ゆきよのもん、やからっ、あっ、ぜんぶ、あげるからっ」
「麻琴っ」
麻琴の言葉に、幸世はかぁっと頭の中が熱くなる。腰をギリギリまで引き、勢いよく突き上げる。同時に麻琴の身体を下に押すようにし、より深く繋がる。ただひたすらそれを繰り返した。ぐぽっ、ぐぽっと、音が鳴り、結合部からはローションと精液が溢れる。
「っひぁ、ああっ、おくっ、あっ」
「だす、からっ」
「あっ、ゆきよ、っあ、あ、あああっ」
ごちゅんと結腸に突き入れて、幸世は射精した。麻琴の身体を抱きしめながら、結腸へとびゅくびゅくと白濁をぶち撒ける。自分のものだという独占欲が満たされる感覚と射精の解放感に、幸世は恍惚とした。
麻琴は幸世の腕の中で、びくびくと身体を跳ねさせた。背中を反らせ、喉仏を晒して、頭のてっぺんから足先まで駆け抜ける快感に揺蕩っている。度重なる絶頂に、意識は朦朧とし、ただ中に出された温かさを幸せに感じていた。
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