67 / 77
8.Happy Birthday
10 *
しおりを挟む麻琴から性器を抜いた幸世は、麻琴の左足を肩に担いだ。いわゆる松葉崩しの体勢だ。ローションと白濁で濡れそぼった麻琴の後孔に、もう一度挿入する。
「あっ……入って……んんっ……」
「麻琴の中、おかえりって、吸いついてくるよ」
「だって、きもちいい、から……」
素直に答えた麻琴に、幸世は胸キュンする。今日の麻琴は甘えん坊のようだと、幸世は頬が緩んだ。
「動くよ」
ゆっくりと数回抽挿した後、幸世は腰の動きを速くしていく。肩に担いだ左足を支えにして、リズムよく腰を打ちつける。
「あっ、きもち、いっ、そこ、あ、あっ」
麻琴はシーツを掴み、嬌声を上げる。口は開きっぱなしで、溢れた唾液がシーツに染み込む。
「どこ?教えて」
「奥、おくっ、ずぽずぽって、きもちい、ああっ」
幸世自身は先程とは角度を変えて、内壁を抉り、奥を暴く。ローションと幸世の白濁が中で掻き混ぜられて、幸世が腰を引くたびに、縁から溢れだした。
「ここは?」
「そこぉ、ばっかり、あ、あかんっ、またイくっ」
前立腺を狙ってカリで連続的に押し潰すと、肉壁がぎゅむと収縮して、幸世自身を締め付ける。先程とは違い、自由に腰を動かせる幸世は、激しいストロークを繰り返した。ぱんぱんと皮膚同士がぶつかり、結合部は泡立つ。
「きもち、いっ、あ、ゆきよ、もっとぉ」
暴力に近い快楽に、麻琴の身体は溶かされていく。思考は熱くなり、もっとと快楽を求めて、自らの性器を扱く。麻琴自身は完全に勃起していた。
「出したいっ、ちんこ、あ、あっ、きもち、いいっ」
麻琴の痴態を見下ろして、幸世は舌なめずりをする。出会った時は地味なサラリーマンだったのに、今ではすっかりセックスに溺れている。そうしたのは、幸世だ。
「麻琴、こっちも、気持ちいいよね?」
幸世はぎりぎりまで腰を引き、一気に突き入れた。性器での快感に夢中になっていた麻琴は、背中を反らせて、その快楽に浸る。
「っ、あ……ゆきよ、あ……、っ、あかん……」
「ちんこばっかり弄ってないで、俺と麻琴は、今セックスしてるんだよ」
再び、遠慮なく突き入れると、麻琴はびくんと身体を撓らせた。軽い中イキに、麻琴の視界が一瞬またたく。
「っ、ひ……、あ、あ……、あっ……」
「麻琴、手を動かさないと、イけないよ」
「……いやや、イきたい……」
麻琴は這う這うの体で性器を扱くのを再開する。と同時に、幸世の腰の動きも再開された。速いストロークで麻琴を絶頂へと追いやる。
「ゆきよ、っ、どっちも、きもちいっ、あっ、あっ」
「イっていいよ」
「あっ、あ、イくっ、でるからぁ……、っあ、あああっ」
麻琴は勢いよく射精し、シーツに白濁が飛んだ。同時に中イキもする。幸世に担がれた左足先がピンと突っ張り、すぐに脱力した。射精の余韻に浸る麻琴に対して、幸世はまだ射精していない。
「もう少し付き合って」
幸世はそう言うと、麻琴の足を降ろし、うつ伏せの姿勢にさせる。挿入したまま、臀部だけ高く上げる体勢にして、麻琴の腰を掴んだ。そして、抽挿を再開する。
101
お気に入りに追加
507
あなたにおすすめの小説


久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる