流されノンケサラリーマンが年下大学生にとろとろにされる話

えつこ

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8.Happy Birthday

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「くっつきたいの?」
「うんっ、あ、ゆきよっ、っ、離れんといて」
「離れないよ、可愛い、麻琴、可愛い」

 幸世も絶頂が近く、譫言のように言葉を繰り返す。麻琴のホールドのせいで、腰の動きは制限されるが、幸世は抽挿を続けた。奥をとんとんとノックし、前立腺をごりごりと圧し潰す。互いに身体を寄せあって、一緒に絶頂を目指す。

「っ、あ、また、ああっ、イくっ、あっ」
「俺も、っ、イく」
「ゆきよも、いっしょにっ、あ、イこっ」
「麻琴っ、好き、好き」

 幸世は無我夢中で腰を突き入れる。結合部ではローションと先走りがぐちゅぐちゅと音を立てて、ベッドはぎっぎっと軋む。

「イくっ、あ、ああ、っ、あああ!」

 麻琴はびくんっと身体を跳ねさせ、前と後ろの両方で達した。麻琴の精液が幸世の腹を汚し、肉壁は幸世自身を貪欲に締めつける。
 幸世は締めつけに抗わずに、突き入れた奥で射精した。ようやく射精できたことで、幸世は放心し、精液を塗りこめるように腰を押しつける。

「中、ゆきよのん……、あつい……」
「麻琴の中、熱くて気持ちいいよ……」

 二人は見つめ合って言葉を交わし、どちらからともなくキスをした。二人とも絶頂に揺蕩っているせいで、貪るような不格好なキスになる。歯が当たろうが、口周りが唾液で濡れようが関係なく、深い口づけを交わした。離れたくないとばかりに、麻琴は足に力を入れ、ぎゅうと幸世に抱きつく。
 しばらく溶け合うように一つになっていた二人だが、絶頂から降りてくると、むくむくと性欲が湧いてくる。名残惜し気にキスを終えた幸世は、麻琴に尋ねる。

「麻琴、気持ちよくなりたい?ひどくされたい?俺にしてほしいことある?」
「どういう質問やねん、それ」

 麻琴は思わず、ふはっと笑ってしまった。と同時に、腹に力が入って、挿入されたままの幸世の性器を自覚してしまう。

「幸世の好きにしたらええよ、誕生日なんやし」
「麻琴の嫌なことはしたくないから」
「そういうとこ、可愛ぇな」

 麻琴はいたずらに中を締めつけた。幸世はひくんと身体を揺らして、熱い息を吐く。

「気持ちよくなりたいし、ひどくされたいし、あと、奥の、わけわからんようになるとこに挿れて欲しい」

 麻琴の言葉に、幸世の瞳の奥が野獣のように光り、幸世の性器はずくんと大きくなる。

「これでえぇ?」
「もう十分。嬉しい、麻琴。止まらなくなるから、これ以上言わないで」

 幸世はかぁっと思考が熱くなるのを感じていた。目の前の愛おしい人が、全幅の信頼を寄せてくれることが嬉しく、不安になる。こんな可愛い生き物が生活していて、誰かに攫われないだろうか、誰かに取られてしまわないだろうか。今日はいっぱいマーキングしなければいけない。幸世の動物的な本能が呼び起こされる。

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