流されノンケサラリーマンが年下大学生にとろとろにされる話

えつこ

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8.Happy Birthday

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「っ、きもちいい……あ、あっ……」

 三本の指が出入りするに伴い、身体の熱が上がり、麻琴は物足りさが増していく。目の前の太くて質量のある性器で突いて欲しい。それしか考えられなくなる。

「ゆきよ、あっ、もっ、挿れて……!」

 麻琴のおねだりと幸世の我慢の限界は、同じタイミングだった。指を抜いた幸世は、上体を起こした後、ふーっと息を吐く。

「挿れるね」

 幸世はそそり立つ性器を数回扱いた後、麻琴の後孔に宛がう。今日は絶対に生でやると決めていた。ぐっと腰を押しつけると、亀頭がむちゅっと中へ入っていく。生での粘膜の接触は、互いにいつもより熱く感じさせる。

「っ、……っは……ああっ……」
「麻琴、力抜いて」

 いくら指で慣らしていても、久しぶりの挿入に、麻琴は苦しくなる。エラの張ったカリが、ぐぷりと入りこんだ後、内壁をごりごりと抉るように押し入ってきた。ゆっくりとしたスピードのせいで、腹の中で幸世自身の形をはっきりとわからせられる感覚に、麻琴は興奮した。

「ゆきよっ、すご……、っはぁ……」

 無意識に中を締め付ける麻琴に、突き入れたい衝動をどうにか抑えて、腰をゆっくりと進める。

「なか、はいって……、おっきい……」

 麻琴はうっとりとした表情で言葉をこぼす。臓器が持ち上げられる圧迫感は、徐々に快楽で塗りつぶされていった。足を大きく開き、より幸世を受け入れる体勢にする。

「あっ……、っん、ぁ……あっ……」

 前立腺を押し潰され、指では届かなかった奥がこじ開けられ、麻琴の口からは声が漏れる。結合部や腹の中の熱さに、幸世と繋がっていることを思い知らされて、急速に絶頂へと押し上げられる。幸世の先端が、奥の肉壁に到達したところで、麻琴は静かに後ろだけで達する。

「っは、……あっ、……あ……」

 麻琴はふはふはと酸素を求めて呼吸する。後ろでの絶頂に、麻琴の身体はひくり、ひくりと震えるが、意識は高みで漂ったままだ。

「麻琴?」

 急に中の締め付けが強くなったことで、幸世は麻琴の絶頂を察した。呼びかけに対する麻琴の反応は虚ろだ。このまま待つべきだが、幸世はもう我慢の限界だった。
 幸世は麻琴に覆い被さるように、上体を折り曲げる。投げ出された麻琴の両手を絡め取って繋ぎ、ベッドに押し付けた。幸世はゆっくりと腰を引く。麻琴の中は、出ていかないでと言わんばかりに、幸世自身に絡みついてくる。

「ゆきよ……?」

 事態を把握してない麻琴は、ぼんやりと幸世を見上げている。そのあどけない表情に、幸世は「可愛い」と呟き、そして勢いよく腰を突き入れた。

「ひっ、っああ……!!」

 衝撃に、麻琴は背中を反らせて、嬌声を出した。絶頂から瞬間的に我に返ったが、すぐに絶頂へと押し戻される。麻琴の身体はびくびくと痙攣し、肉壁はうねうねと蠕動する。麻琴自身は射精はせず、トロトロと先走りを流し、寂し気に揺れていた。

「麻琴の中、すっごい締まる」

 幸世は射精しそうになるのをやり過ごし、ストロークを続ける。加減を知らない麻琴の中は、ぎゅうぎゅうと搾り取るように幸世自身をしゃぶる。

「あっ、ま、って、っああ、あ」

 絶頂から降りてこられない状態で攻め立てられて、麻琴はふるふると首を横に振った。重なる快感にわけがわからなくなるのが怖くなった麻琴は、縋るように繋いだ手に力を入れ、幸世の腰に足を回す。麻琴の大好きホールドに、幸世は頬が緩む。



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