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8.Happy Birthday
6 *
しおりを挟む麻琴の唾液と幸世の先走りが混ざり、じゅぼじゅぼと音が鳴る。麻琴は極力喉の奥まで開けて、性器を受け入れるが、全ては入らないため、竿の部分は手で扱いた。舐めているだけなのに、麻琴自身も勃起して、腰がへこへこと動いてしまう。
「麻琴、上手だね」
口いっぱいに性器を頬張った麻琴が愛おしく、幸世は麻琴の頭を撫でた。麻琴は目を細めて嬉しそうな表情をする。
褒めてくれたお礼とばかりに、麻琴はストロークを速くする。
「出そう……っ、離して……」
麻琴は幸世の言葉を無視して、フェラを続ける。離さないとばかりに吸いつくと、幸世は我慢できずに射精した。びゅくびゅくと麻琴の喉奥に精液が叩き付けられる。
濃厚な雄の匂いが鼻へと抜け、麻琴は腹の奥がきゅうんと切なくなった。幸世の射精が終わるまで、麻琴は咥えたままで、残滓を吸い上げる。
ようやく性器から口を離した麻琴は、脱力するように、床に座り込んだ。ごほごほと咳き込んだが、麻琴の口から排出された精液は僅かだった。
「麻琴、飲んだの?」
幸世は視線を合わせるようにしゃがむ。射精の余韻よりも、麻琴の身体の方が心配だった。顔を上げた麻琴は、口周りが唾液で濡れ、頬は紅潮していた。
「飲みたかったんやもん……」
子供のような言い方に、幸世は可愛いと思いつつ「無理しないでよ」と、唇に残った精液を指で拭ってあげた。
すると、麻琴はその指をぱくりと咥える。ちゅぱちゅぱとしゃぶるようにして、指に吸いつく麻琴に、幸世はにやりとやらしい笑みを浮かべた。
「おいで、麻琴」
幸世は麻琴の手を掴み立ち上がらせると、浴槽の縁に座った。そして、対面になるように、大腿部に麻琴を跨らせる。
「ちゃんと舐めて」
幸世は人差し指と中指を麻琴の口に入れた。性器とは違う細長い指に、麻琴は物足りなさを感じつつ舐める。
指にある程度唾液が絡むと、麻琴の口から指を抜いた。口寂しそうな顔をした麻琴に、幸世はキスをする。青臭さの残る口内に舌を入れて、上顎を舐めると、麻琴は小さく鳴いた。互いに舌を絡めて、貪るようにキスを交わす。
「指挿れるから、力抜いて」
唾液で濡れた幸世の指が、麻琴の後孔へと宛がわれた。唾液の滑りを借りて、ゆっくりと人差し指が入っていく。
「あっ……、っ……」
細長い指が中に入る感覚に、麻琴は声を漏らした。排泄器官である後孔は最初は抵抗をしていたが、指の出入りが繰り返されると、徐々に緩んでくる。
「指増やすね」
幸世は二本の指で後孔を解す。指を揃えて、円を描いて縁を広げ、とんとんと内壁を刺激する。指を広げて拡張すると、指を食むように後孔は締まる。
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