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8.Happy Birthday
5 *
しおりを挟むそのままベッドに直行してもよかったが、せっかくの別荘を楽しもうということになり、二人は浴室へ移動した。
「あーー、最高ーー」
麻琴は広い浴槽で足を伸ばして、ゆったりとくつろいでいた。ジェットバス付きのため、水泡が身体を包みこんでくれる。疲労が蓄積した身体には心地よかった。
「おっさんじゃん」
身体を洗っている幸世は笑いながら言った。先ほど髪を洗ったため、髪は濡れている。麻琴は両方とも先に洗い終えていた。
「年取ったら、風呂とか温泉とか好きなんねん。幸世も年取ったらわかるわ」
麻琴はそう言いながら、泡に包まれた幸世の身体を見つめていた。所々見える素肌にチラリズムを感じ、濡れた髪が色気を引き出す。イケメンは全裸でもかっこいい。
「ほんまかっこええな。見惚れるわ」
「そんな見ないでよ」
麻琴から身体を隠すように、幸世はシャワーで泡を洗い流す。幸世にだって羞恥心はあるのだ。しかし、浴室に隠れる場所もなく、泡を流し終えた幸世の身体は、麻琴に晒されることとなる。
適度に筋肉がついた腕、割れた腹筋、逞しい太もも、そして男らしい性器。まるで彫刻のような幸世の体躯に、麻琴は見惚れ、興奮した。
「舐めていい?」
麻琴の言葉は浴室に反響し、幸世は聞き取れなかった。その間にも、麻琴は立ち上がり、浴槽から出る。そして、幸世の対面に膝立ちの体勢になった。何をするか察した幸世は、抵抗することなく、麻琴の目前に性器を突きだす。
「いつ見ても、おっきいな」
まだ勃起していない幸世自身を優しく持ち上げる。性器本体もその下にぶら下がる睾丸も、ずっしりと重たく、雄のオーラを放っている。麻琴の口内にじわりと唾が滲み出た。その反射的な反応は、まるでご馳走を目の前に出された時のようだ。
麻琴はそっと亀頭を舐めて、カリ首に舌を這わせる。洗ったばかりのためボディソープの香りが鼻に抜けた。裏筋を舐めあげつつ、睾丸に優しく触れる。幸世自身を唾液で濡らしていき、竿や根元付近は手で扱いた。性器は徐々に硬度を持ち始め、先走りを零す。
「っ、はぁ……」
頭の上から幸世の声が落ちてくる。吐息混じりの声が色っぽく、麻琴は興奮した。
性器が勃ちあがったタイミングで、麻琴は先端からゆっくりと咥えていく。質量のある性器が、徐々に口内を満たす。歯をたてないように気をつけ、喉の奥まで幸世自身を咥えこんだ。亀頭が喉の奥に当たり、麻琴はえずきそうになるが、興奮が上回る。吸い上げながら、顔を引き、裏筋を舌で舐める。幸世に見せつけるように亀頭をちゅぱちゅぱと舐めて、再び口内に咥えこんだ。
「あ……、っ、気持ちいい……」
ストロークを繰り返すと、幸世自身はどんどんと硬く反りあがっていき、先走りが分泌された。竿にはびきびきと血管が浮き上がる、幸世が感じてくれていることが嬉しくて、麻琴はフェラに夢中になった。
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