流されノンケサラリーマンが年下大学生にとろとろにされる話

えつこ

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8.Happy Birthday

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 麻琴は繋いでいた手を解き、幸世の性器を服の上から撫でる。その表情は淫らで妖艶だ。
 幸世はフッと熱い息を吐き、麻琴を抱き寄せて、キスをした。最初は触れ合うようなキスを繰り返し、徐々にキスを深くしていく。二週間ぶりのキスに、麻琴はすぐに蕩けた表情を見せた。

「んっ……、ゆき、よ……んぅ……」

 麻琴も幸世に抱きつく。腰を寄せ合い、互いに服越しに性器を押しつけ合う。普段であればもどかしい刺激だが、久しぶりの接触で、そのもどかしさすら、行為を盛り上げる一因となる。二人の性器は下着の中で窮屈そうにしている。幸世が腰を突き上げると、麻琴の身体は揺さぶられた。疑似セックスのような動きに、麻琴は腹の中が寂しく感じる。

「幸世、早く、欲しい……」
「だーめ。時間はいっぱいあるし、久しぶりだからしっかり解さないと」

 二人の間の取り決めで、麻琴は自慰をする時は後ろは使わないことになっていた。もちろん二週間セックスしていないため、急に挿入に至るのは麻琴の身体の負担になる。幸世の優しさは嬉しいが、快楽を目の間に、麻琴は泣きそうになる。

「大丈夫、あとでいっぱい挿れてあげるから」


 幸世はなぐさめるように麻琴の額にキスをした。幸世だって即ハメしたい気分なのを、どうにか抑えていた。

「麻琴、俺の触ってよ。俺も麻琴の触るから」

 幸世の言葉で、二人は互いに性器を取り出し、扱き合う。二人とも性器はすっかり勃ちあがり、先走りでぬるりと濡れそぼっていた。にちゅにちゅといやらしい水音が部屋に響く。大画面に映った映画は誰にも見られることなく、粛々とストーリーを進めていた。

「あっ、きもちいい……っ……」
「麻琴、俺も、気持ちいい」
「先っぽ、もっと……、ぐりぐりってして……」
「好きって言ってたもんね」


 幸世が麻琴自身の亀頭を親指の腹で撫でると、こぷりと先走りが溢れ出す。

「あっ、ちんこの先っぽ、いいっ……、好き……っ」
「素直で可愛いね」

 幸世は舌なめずりして、麻琴の蕩けた表情を見つめる。そして、優しく亀頭を撫でた後に、尿道に爪を立てると、麻琴の身体はびくんと跳ねた。

「ああっ、……それ、あかんって……」
「麻琴、手が止まってる」
「だって……」
「じゃあ、こうしよう」

 二人は体勢を変え、麻琴がソファへ仰向けに寝転び、幸世がその上に覆いかぶさった。ソファに置いてあったクッションを麻琴の腰の下に移動させ、足を広げさせる。麻琴の尻から性器にかけて、幸世の目前に晒される状態になった。

「こうやって……、二人分合わせて持って……」

 麻琴は指示されるがまま、両手で輪を作るように二人の性器を握った。裏筋同士がぴたりとくっついて、幸世の鼓動が伝わってくるようだ。その生々しい感触に、麻琴は熱い息を吐いた。

「そのまま動かないで」

 幸世はそう言うと、腰を動かし始める。麻琴の手の中で、幸世の性器だけが出たり入ったりする様は、まるでセックスだ。麻琴はそれに気づき、いやいやと首を横に振る。

「幸世、っ、待って、これって……」
「麻琴のお腹の中で、こんな感じで動いてるんだよ」

 幸世の腰の動きは止まらない。動く度に、ずるずると互いの性器が擦れ合い、にちゅにちゅと音が鳴る。幸世自身のカリ首は、麻琴の指をこそぐように動く。逞しい竿が、手の中を何度も往復する。腹の中で同じように性器が動いていると想像して、麻琴は再び腹の中が切なくなった。視覚と触覚のどちらも犯されて、麻琴は快楽に堕ちる。

「あっ、っ、きもちいい、っあ」
「麻琴、もっときつくして」

 幸世に言われ、麻琴は手の力を強める。狭い手の中に、弾力のある性器が滑りこみ、粘膜同士が擦れて、さらなる快感が生まれる。麻琴の口からは喘ぎ声しか出なくなった。

「幸世、あっ、きもちいっ、あ、あっ」
「麻琴、イッていいよ」
「イく、あ、……ああっ、イくっ……!!」

 麻琴の身体がびくんと揺れ、射精した。ほぼ同時に、幸世も射精して、二人分の精液で麻琴の手と腹は汚れる。
 久しぶりの射精に、麻琴は放心する。ここ二週間は、性器での自慰すらしていなかった。それは幸世もそうで、この旅行のために自制していたのだ。
 二人分の濃厚でどろりとした精液が、麻琴の腹の上で混ざり合う。その光景に、幸世は背筋がぞくりとした。思わず手を伸ばし、精液を搔き混ぜる。

「ふっ、くすぐったいって」

 麻琴は幸世の行動の意図を図りかねていたが、幸世の獰猛な視線に晒され、身体が熱くなるのを感じる。この後に待ち構える快楽に期待し、ふるりと身体を震わせた。


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