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7.Halloween Night
11 *
しおりを挟む「いいよ、イッて」
幸世は麻琴を後ろから羽交い締めするように抱きしめ、勢いよく突き入れた。先ほどまでの揺られる動きとは違い、奥を直接抉るような動きに、麻琴は身体はびくんっと震わせ、前と後ろの両方で達する。麻琴自身からはびゅくびゅくと白濁が吐き出され、シーツに飛び散った。
「んっ……」
全身に快感の波が一気に広がり、麻琴は一瞬息を詰め、ネクタイの隙間から熱い息を吐き出した。麻琴の唾液が顎から首筋へと伝い、その些細な感覚すら快感に変わる。
「中、締まる……」
性器の先端から根元まで搾り取られるように動く肉壁に、幸世は腰が溶ける感覚に浸る。それに流されないように、腰を引いた。
「っ、ん……」
絶頂の余韻に揺蕩う麻琴は、幸世自身が抜ける感覚に身動ぐ。麻琴が腹の中が寂しいと感じた瞬間、もう一度ばちゅんと叩き入れられた。
「んんんっ」
麻琴は再度襲いかかる快楽の波に、大きく目を見開いた。幸世は麻琴が達していることはわかっていたが抽挿を止めない。麻琴を逃がさないように抱きしめたまま、短いストロークで、小刻みに腰を動かす。きつく締まる内壁をこじ開けるように、幸世は何度も突き入れた。その度に、麻琴の身体は揺さぶられ、麻琴自身からは力なく精液が零れる。
「んっ、ん……っ、んぅ……」
奥をとんとんとノックされるような抽挿に、麻琴はずっと中イキしている状態だった。麻琴の視界はちかちかとし、皮膚はひりひりと焼けつくように熱い。快感のあまり意識が霞み、身体の全てを幸世に預け、麻琴はされるがままだった。
「んんっ、……ん、んぅ……」
「麻琴、俺、っ……」
今度は幸世が限界だった。麻琴の奥に抉るように腰を突き入れ、射精する。中に出された麻琴は、ひくんと身体を震わせる。幸世は大きく息を吐き、奥の肉壁に精液を塗りつけるように、ゆるゆると腰を動かした。そして、麻琴の身体をぎゅっと抱きしめ、腹を愛おし気に撫でた。
「お腹の中、熱い?」
「んぅ、ん……」
麻琴は小さく頷き、体内に広がる幸世の熱を噛みしめた。それだけでも軽くイクような感覚に、麻琴は目を細め、うっとりした表情になる。
「これ、邪魔だね」
幸世はキスしようとして、ネクタイの存在が邪魔になった。すっかり麻琴の唾液で濡れてしまったネクタイを解くと、幸世は麻琴を振り向かせ、口の周りの唾液を舐め取り、キスをする。
「んぅ、っん……はっ……」
ようやく解放された麻琴は、キスの合間にはふはふと呼吸をする。そして、絶頂の余韻を揺蕩いながら、幸世からのキスに、胸が幸せで満たされていくのを感じた。と同時に、身体の熱が再び燃え始め、小さく身じろいだ。それを幸世は見逃さない。幸世は麻琴の身体に手を這わせ、くんっと腰を揺らすと、麻琴は小さく喘いだ。
「んっ、……ゆき、よ……」
「麻琴、欲しそうな顔してる」
恥ずかし気に目を伏せた麻琴に、幸世はふふっと笑った。どれほどセックスしても、麻琴の初心さが見え隠れする時があり、それが幸世にとってはとても可愛く、そして滅茶苦茶にしてやりたくなる瞬間でもあった。
「いいよ、もっとあげる」
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