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7.Halloween Night
10 *
しおりを挟む「奥、いっぱいトントンってしてあげる」
「あ、あっ、ゆ、きよっ、おく、あっ」
与えられ過ぎる快感に、麻琴は逃げたくなるが、手錠のせいで叶わない。手錠は簡単に外れるはずのに、外す間を与えないように、幸世の抽挿は続く。皮膚同士が当たる音と結合部の水音、手錠がかちゃかちゃと鳴る音が部屋に響く。
「あっ、ああっ、んぁ、まって、あっ」
「ここ、寂しくない?」
幸世は腰の動きを続けたまま、乱れたシャツを乱暴にはだけさせる。シャツのボタンがあちこちに飛んでいった。そして、突き出された麻琴の胸に手を移動させる。ツンっと主張した乳首を指でこね、爪を立てると、麻琴はびくんっと身体を揺らし、内壁がきゅうと締まる。
「ひっ、あっ、ちくび、っ」
「気持ちいい?」
「きもち、いい、あ、っ、ゆきよっ」
「声は?もういいの?」
「っ、んぁ、あかん、……、んっ、ああっ」
麻琴は声を我慢しようと口を閉じるが、与えられる快感に、すぐに口が開き、喘ぎ声が飛び出す。
「じゃあ、これで」
幸世は麻琴の首にぶら下がったままのネクタイを外した。それを猿轡のように麻琴に結ぶ。突然の出来事に驚く麻琴だが、抵抗する間はなかった。
「んぅ、ん……、んぅ」
麻琴はいやいやと首を振りながら、快感に喘ぐ。声は出ないことはいいが、呼吸がしにくい。唾液がネクタイに染みて、色が濃く変化する。
「やばい、今日止まらないかも」
幸世は切羽詰まった表情で、熱い息を吐いた。今の状況が、まるで麻琴のことを無理矢理犯しているように錯覚する。酔ってるせいもあるが、麻琴の仮装がそれを加速させる。麻琴も幸世と同様に、普段と違う状況に興奮していた。
「麻琴の中、いつもより締まるね。興奮してる?」
「っ……んんぅ、ん、……っ、んん…」
言い当てられた麻琴は、さらに無意識に中を締めあげる。その反応に、幸世は興奮して、自身を大きくした。
「こういう風に、ひどくされるの好き?」
「んんっ、んぅ……、んっ……」
「もっとしてあげる」
幸世の楽し気な口調に、麻琴はおそるおそる振り返る。にやりと笑う幸世と目が合い、麻琴はぞくりとした。
幸世は腰の動きを変え、大きくグラインドさせる。単調に奥を突く動きではなく、腹を抉るような動きに変わる。腹の中がかき乱されるような感覚に、麻琴は大きく目を見開いた。しかし、それすらすぐに快感に変わり、表情は熱く蕩ける。
「んぅ、……っ、んん、んっ……」
「気持ちいいね、麻琴」
幸世は麻琴の胸に手を這わせ、乳首を刺激する。突起の周りを優しく撫で、指でこりこりと捏ねる。爪を立てられると、麻琴の全身にぞくりと快感が走り抜けた。麻琴は幸世の指の動きに翻弄される。
「ん、んんっ……んぅ、ん……」
「イキたい?」
「んんっ」
麻琴は大きく頷く。腹の中の熱さが、乳首の快感が、麻琴を絶頂へと押し上げる。
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