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7.Halloween Night
9 *
しおりを挟む麻琴はうつ伏せになり、尻をつきだす体勢になる。スカートはすでに役目を果たさず、捲れ上がっていた。幸世は黒のストッキングの破れたところに指を引っ掛け、さらに破く。いつも見ている麻琴の身体ではあるが、やたらと淫らに見え、幸世は熱い息を吐く。そして、ローションと精液で濡れた麻琴の後孔に、性器の先端を押し付けた。
「麻琴、挿れるよ」
「うん」
先端の太いところがぐぬりと挿ると、竿はスムーズに挿っていく。粘膜同士の接触は、何度経験しても気持ちよく、二人は結合部の熱さに酔いしれた。幸世は麻琴の腰を掴み、勢いよく奥まで突き入れた。ずんと言う衝撃と腹に広がる快感に、麻琴は喘ぎ声をこぼす。
「んぁっ……あ、おく、入って……」
「気持ちいい?」
「うん、奥、もっとほしい……」
「いっぱいあげるね」
幸世はゆっくり腰を引き、勢いをつけて突き入れる。それを繰り返し、徐々にスピードを上げていく。
「あっ、そこぉ、あ、っんん」
麻琴の身体は揺さぶられ、背中が蠱惑的にしなる。幸世の抽挿は止まらず、奥を断続的に突かれ、前立腺を押し潰される。麻琴は蕩けた表情で、喘ぐことしかできない。
「ゆき、よっ、あ、きもち、いっ」
「俺も」
「っあぁ、あ、いいっ、もっと」
麻琴は再び絶頂へと追いやられる。麻琴自身は突かれるたびに、ふるふると揺れ、精液混じりの先走りをシーツに落とす。
「麻琴、声、聞こえちゃうよ」
「っ、いやや、あ、まって」
「だめ、待たない」
幸世は意地悪な笑みを浮かべ、腰の動きを続ける。それを悟った麻琴は、枕を手繰り寄せて顔を埋めた。麻琴は尻だけを高く上げた状態になる。
「んんっ、……ん、んんぅ」
麻琴の喘ぎ声は、枕のせいでくぐもったものになり、幸世はおもしろくないと思った。ふと、ベッドの上に放り出されたままの手錠が、幸世の視界に入る。幸世は腰の動きを止め、それを手に取った。
「麻琴、こっちおいで」
幸世は枕に顔を押し付けている麻琴を後ろから抱き上げる。すっかり蕩けた表情になった麻琴は、快感に揺蕩いながら、上半身を起こした。二人とも膝立ちの状態になる。
「もう、終わり……?」
中途半端な状態に、麻琴は戸惑う。中に入ったままの幸世自身は固く、麻琴の体内には熱が渦巻いている。幸世は麻琴の両手を掴むと、後ろ手の状態で手錠をはめた。かちゃりと軽い音に、麻琴は慌てて振り向く。
「幸世、何してん」
「この方が盛り上がるかなって」
幸世は手錠をぐっと引っ張って、麻琴の身体の重心を後ろに持ってくる。膝立ち状態の麻琴は、幸世のなすがままで、幸世の身体にもたれかかった。そのタイミングで、幸世は腰を突き出す。
「っ、ひ、ああっ!」
ばちゅんと奥に叩き入れられ、麻琴は甲高い声をあげた。中イキし、チカチカと視界がまたたく。幸世自身はだらだらと淫液をこぼしたままだ。
「まっ、て」
「だーめ」
幸世の意地悪な口調に、麻琴は覚悟を決めるしかなかった。
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