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7.Halloween Night

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 麻琴は苦しさはあるものの、それ以上に幸せで、目を細める。その表情の変化に幸世は気づき、腰を止める。
「麻琴、どうかした?」
「幸せやなって思っただけ」
 麻琴は腹を満たす幸世自身の存在を味わうように、腹を撫でた。幸せを示すように、ふふっと笑いをこぼす。和やかな麻琴の笑みに、幸世も優しく微笑み返し、キスを落とす。
「麻琴、好き。可愛い。ほんとに好き」
「俺も好きやで」
「寂しくさせてごめんね」
「ほんまに、寂しかったんやから」
 麻琴は幸世の背中に手を回し、ぎゅっと抱きついた。近くなった幸世の体温と鼓動に、安心感を覚える。どうしようもなく幸世が好きだと、麻琴は再認識した。
「ごめん、麻琴。お詫びに、今日はいっぱいしてあげるから」
 甘えてくる麻琴の可愛さに、幸世は欲望のたかが外れるのを感じた。
「麻琴、動くね」
 幸世はゆっくりと腰を引く。麻琴の内壁が絡みついてきて、幸世は熱い息を吐いた。腹の中が寂しくなり、麻琴は縋るように、幸世の腰に足を回す。
「っ、抜けたら、お腹のなか、さびしいから」
 眉を下げた表情の麻琴に、幸世はきゅんとするのと同時に、にやりと笑った。
「いつもより甘えてて可愛い」
「だって、っん……」
 幸世は麻琴の言葉を封じるようにキスをした。唇の間から舌を入れ、麻琴の口内を堪能する。そして、ぎりぎりまで抜いた腰を勢いよく突き入れた。
「んぅ、んんっ……!」
 麻琴はびくんと身体を揺らし、前と後ろの両方で達する。麻琴が吐き出した白濁は、黒いスカートと青いシャツに飛び散った。ぎゅうと締め付けてくる麻琴の肉壁を堪能しながら、幸世は腰を引き、絶頂を漂う麻琴に、もう一度突き入れた。
「んんっ……っ、は……」
 再び、麻琴は身体を震わせた。追いうちをかけるように、幸世は抽挿を繰り返す。
「ゆっ……きよ、んぅ……」
 麻琴は幸世に縋りつきながら、快感を受け入れる。キスを繰り返す二人の口内は、お互いの唾液で溢れ、唇は唾液で濡れそぼる。息苦しさを感じる麻琴だが、キスをしていないと声が漏れてしまう。マンションの壁は薄い。必死で幸世のキスを受け入れた。
「麻琴」
 幸世は切なげに名前を呼び、表情は余裕のないものになる。うねる内壁に搾り取られ、限界だった。
「なか、出してっ……」
「いい?」
「うんっ、ほしい……」
 麻琴のおねだりに、幸世は欲望のまま抽挿を繰り返す。最後に、奥に亀頭を押しつけて射精した。幸世は達した余韻に浸り、荒い呼吸を繰り返す。
「ん……っ、なか、きもち、いっ……」
 麻琴は満足げに頬を緩ませる。普段はゴムをつけてすることが多い。腹の中に幸世の熱さが広がる感覚に、しばらく揺蕩った。
「麻琴、うつ伏せになれる?」
 幸世は腰を引き、自身を抜きながら尋ねた。達したところだが、まだ興奮はおさまるわけがない。再び固く反りたった幸世自身を見て、麻琴の腹の奥はきゅんと疼く。

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