流されノンケサラリーマンが年下大学生にとろとろにされる話

えつこ

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6.ろっかいめ

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 幸世は繋いだ手の指を絡め、獰猛な視線で麻琴を見下ろし、腰を叩きつけた。麻琴は唇を噛んで我慢していたが、襲い来る快感に我慢の限界を迎えた。たかが外れたように、麻琴は嬌声を零す。
「っあ、幸世、きもちいっ、あっ、ああっ、もっとぉ」
「麻琴の声、興奮する」
「ひぁ、っ、おっきく、せんといてっ」
「可愛い、麻琴」
 中で精液混じりのローションが書き混ぜられ、後孔から泡立つように零れ、シーツに染みを作る。二人の荒い呼吸、皮膚同士がたんたんと当たる音、そして、結合部のぐちゅぐちゅとという水音が部屋に響く。
「っ、ゆきよ、あっ、腹ん中、あつ、いっ」
「俺も、ちんこ溶けそ……」
「あっ、ゆきよっ、あ、あっ、ああっ」
 麻琴は焼ききれそうな意識を繋ぎとめるため、絡めた指にぎゅっと力を入れる。見上げた幸世の表情は情熱的で、必死さすら感じ、額に滲む汗が綺麗だった。いつもこんな表情をしているのだと麻琴は新鮮さを覚えると同時に、改めて好きだという気持ちが湧く。
「好き、ゆきよ、っあ、すきっ」
 麻琴の言葉に、幸世は照れてしまう。好きな相手に、キヨではなく幸世と呼ばれ、好きと言われ、気持ちよくセックスをし、胸いっぱいの幸せを感じた。
「麻琴、俺も好き」
「っあ、手離して、っ、抱きつき、たいっ」
 幸世が麻琴の手を解放すると、麻琴は幸世の背中に手を回し、ぎゅっと抱き着いた。二人の鼓動は近くなり、感情を確かめ合うように、唇を何度も重ねた。
「ゆきよ、好きっ、もっと、っあ、あ、ほしっ」
「麻琴、可愛い、俺も好き」
 幸世も麻琴を抱きしめ返し、大事に腕の中に閉じこめながら、腰の動きを速くする。二人とも、何度目かわからない絶頂を目指して、貪欲に行為を続けた。
「ぁあっ、ゆきよっ、きもち、いいっ、あ、ああっ」
「イって、麻琴」
「イくっ、から、あっ、ゆきよも、一緒にっ」
 幸世は額に汗をかきながら、最後の力を振り絞るように、抽挿を繰り返す。
「あっ、あ、イくっ、ゆきよっ、イく、イくっ、あっ、ああああっーー」
 ばちゅんと奥に突き入れられ、麻琴はびくんと身体を反らせ、後ろで達した。麻琴の足は、縋るようにキヨの腰に回され、大好きホールドの体勢になる。幸世は奥の肉壁に、精液を吐き出しながら、塗りこめるように腰を押しつけた。マーキングのような行動に、麻琴は興奮すると同時に、嬉しくなった。
 幸世が腰を引くと、ローションと精液塗れの性器がずるりと後孔から抜ける。後孔はすっかり熟れ、ぽってりと腫れた縁は、寂しそうに口を開けたままだ。二人は呼吸を整えながら、ちゅ、ちゅっと唇を重ね、幸せそうに見つめ合う。しかし、麻琴は徐々に表情を曇らせる。
「ほんま最悪、声聞こえてたやろな……」
 冷静になった麻琴は、先ほどまで喘ぎ声を出しまくっていたことを後悔した。
「たまにはいいんじゃない?」
「なんやねん、それ。次お隣さんと会った時、気まずいのは俺やで。どういう顔したらええねん」
 頭を抱える麻琴を見て、幸世はふふっと笑いを零した。
「そんなこと考えても仕方ないよ」
 幸世は麻琴の唇や頬、額にキスを落とす。麻琴は甘い雰囲気に流され、気持ち良さそうに目を細めた。
「次はデートしようね。どこ行きたい?」
 突然の質問に、麻琴は一瞬考えるが、答えは決まっていた。どこ、ではなく、誰と、が重要なのだ。
「幸世と一緒やったら、どこでもえぇよ」
 麻琴の言葉は、無意識ながら幸世は喜ばせる。幸世は嬉しくてたまらなくなり、自然と頬が緩んだ。
「あ、ラブホ以外な」
「さすがにそれはわかってるよ」
 二人は顔を見合わせて、笑いを吹きだした。どちらからともなく、キスをする。最初は啄むような軽いキスだったが、だんだん舌を絡めるような深いものに変わっていく。視線は熱く交差し、お互いの身体を抱きしめあった。
 二人の淫らな夜は、まだ終わらない。



ろっかいめ、終
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