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5.ごかいめ
8 *
しおりを挟む「キヨ、もうっ、いいから……っ……」
「だーめ。ちゃんと掻き出さないとお腹壊すから」
キヨは麻琴の後孔に指を三本入れて、孔を指で広げ、精液を掻き出していた。しかし、それだけでなく、キヨの指は明確に麻琴の前立腺をコリコリと刺激する。
先ほど、二人は浴室に移動し、シャワーを浴びた。その後、麻琴はキヨに指示されるがまま、浴室のタイルに両手をつき、キヨに尻を突きだす。その格好を恥ずかしいと思ったが、後処理のためなら仕方ないと思っていたが、すぐにそれは間違いだったと気づく。
「腰、揺れてる」
「キヨの、っ、せいやろ」
麻琴は背後で立っているキヨを睨んだが、キヨはにこにこと笑うだけで、指の動きは止まらない。浴室に響く粘着質な水音が、麻琴を耳から犯す。麻琴自身はすっかり勃ちあがり、とろとろと先走りを流していた。先走りは会陰を伝い、後孔から掻き出された精液と混じり、浴室の床にぽたぽたと落ちる。
「麻琴、力抜いて、足開いて」
「無理やって」
麻琴の後孔は指を食むように、きゅうきゅうと締まる。中途半端に指で奥に触れられ、麻琴は徐々に物足りなさを感じてきた。太くて、長くて、熱いもので、埋めて欲しい。欲望がむくむくと湧いてきた麻琴は、濡れた吐息をもらし、キヨを振り返った。
「キヨ、お願いっ……」
「なに?」
麻琴の欲情の滲む視線に、求めているものが何かをわかりながらも、キヨは尋ね返した。キヨはおとなしく後処理で終わる気持ちはなかったため、心の中ではしてやったりと思っていた。
「なにって、そんなん、わかるやろ?」
「はっきり言ってよ、麻琴」
キヨは勃ちあがった自身を麻琴の尻に当てる。熱い昂りが触れ、麻琴は身じろぐ。キヨはそのまま双丘の間で、性器をずるずると擦ると、麻琴は観念して、言葉を吐きだす。
「キヨのちんこ、欲しいっ、入れて……」
「入れるだけでいいの?」
キヨは後孔から指を抜き、代わりに性器を宛がう。入口にちゅっとキスするように亀頭を押しつけると、後孔は麻琴の意思を映し出すように貪欲に吸いついた。麻琴は全身も頭の中も熱くなり、もうセックスのことしか考えられなかった。
「入れて、奥までずぽずぽって突いて、腹の中、キヨのちんこでいっぱいにしてっ」
「いい子だね、麻琴」
キヨは麻琴を背後から抱きしめ、耳元で囁く。そして、一気に性器を奥まで突き刺した。
「っ、ひっ、ああああっ」
麻琴はびくんと身体を揺らして、中イキする。一瞬意識が飛ぶが、再び突き入れられ、我に返る。指とは全く違う質量の性器が抽挿され、腹を満たし、麻琴は快感に溺れた。
「あっ、あ、キヨ、んぁっ、あっ、あ」
達している麻琴の身体に、キヨは遠慮なく突き入れる。びくびくと跳ねる麻琴の身体を抱きしめ、腰を動かす。掻き出していた精液は再び奥へと押し戻された。
「あっ、おく、きもち、いっ、ずぽずぽって、あっ、ああっ」
「麻琴のここに、俺のちんこ入ってるよ」
キヨは突き入れると同時に、麻琴の腹をぐっと押した。腹の中の性器の存在を自覚させられ、麻琴はぞくりとする。
「うんっ、んぁっ、わかる、キヨのちんこ、熱くておっきくて、お腹いっぱいっ」
麻琴は嬉しくなり、きゅうっと中を締めつける。腹の中に意識を集中させ、キヨの性器を味わう。抜かれると腹が寂しくなり、入れられると頭がふわふわとなる。それを繰り返され、麻琴の思考はとろとろと熱く蕩けていく。浴室内の熱さがそれを助長し、麻琴は興奮を発散させるように、酸素を欲しがるように、はふはふと呼吸を繰り返した。
「っあ、あ、キヨのちんこ、好き、もっと、ちんこ欲し、いっ」
求めるように麻琴はキヨを見つめる。淫らな表情の麻琴に、キヨは興奮したが、麻琴の言葉にムッと嫉妬した。キヨは麻琴の片足の膝裏に手を入れ、ぐいっと持ち上げる。突然のことで、バランスを崩しそうになった麻琴は、タイルについた手で踏ん張るが、湿気で滑り、キヨに凭れかかってしまう。そのタイミングでキヨは腰を突き上げた。自重も相まって、ごちゅんと奥に亀頭が当たり、麻琴は息を詰まらせた。
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